“モーターネイション”の一端を体験!

 広大なアメリカ大陸をオープンワールドで表現し、どこまでも思いのままに走れる自由度の高さ、フレンドと“クルー”を結成してさまざまなミッションにも挑戦できるなど、その多彩な要素でオープンワールドMMOレーシングゲームという、新たな地平を切り拓いた『ザ クルー』。2014年に発売されてから3年半、ついにその続編となる『ザ クルー2』が、ユービーアイソフトより2018年6月29日、プレイステーション4/Xbox One/PC向けに発売される。そして、発売日に先駆けて2018年5月31日から6月4日の5日間、本作のクローズドベータテスト(CBT)が実施された。筆者もプレイステーション4版のCBTに参加できたので、体験リポートをお届けしよう。ちなみに、本記事はCBTのリポートなので、製品版は異なる仕様になるかもしれないことをお忘れなく。

『ザ クルー2』PS4版クローズドベータでわかった圧倒的な自由度と爽快感! CBT体験リポート_01
『ザ クルー2』PS4版クローズドベータでわかった圧倒的な自由度と爽快感! CBT体験リポート_02

 本作の大きなトピックスと言えば、車両(およびバイク)のみ運転可能だった前作と比べて、飛行機とボートも操縦できるようになったこと。ゲームをスタートすると、まずは車両(ストリートとオフロードの2種)、飛行機、ボートの中から、最初の乗り物を選ぶことになる。

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 自分の愛車を決定すると、乗り物ごとにレースなどの挑戦可能なアクティビティが表示されるので、好きなものを選んで参戦する流れだ。アクティビティで好成績を記録すれば、賞金に加え、プレイヤーを指示するフォロワーの人数も増加。フォロワーが一定値に達すると、プレイヤー自身のランクもアップし、さらなるアクティビティが解禁。より高難度のレースに挑戦できるようになる……というのが、本作の大まかな流れだ。

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 4種類の乗り物をひと通り試乗すると、以降は自由にプレイできるようになる。ストリートレースとボートなら3位以内にランクイン、オフロードなら1位でゴール、飛行機ならさまざまな技(トリック)を決めて目標値以上の得点を獲得できれば、モーターやタイヤなどの新たなパーツが開放され、マシンをカスタマイズできるように。また、資金が増えれば新たなマシンも購入できるようになるので、より高性能な車両、飛行機、ボートを買い集めるもよし、お気に入りの乗り物のカスタマイズをとことん突き詰めるもよし。自分なりのやりかたでアクティビティを楽しむ。これぞ、『ザ クルー2』の醍醐味と言えるだろう。ここで、レースの一例として、シンプルなボートレースのプレイ動画でお届けするので、そのポップなユーザーインターフェースも含めて確認してほしい。

スムーズに切り換えて陸・海・空を自由に走破

 ストイックに速さを追求するのもいいが、本作のもうひとつの見どころが、広大なアメリカを自由に旅できるところ。都市などのエリアは設定されているものの、マップがシームレスに繋がっているので、たとえば、下のプレイ動画のように、ラスベガスの街中でレースを楽しんだら、そのまま郊外の荒れ地に出てグランドキャニオンを目指してドライブ……なんてこともできるのだ。もちろん、これは全体のごく一部。アメリカ全土はかなり広大なので、もっと起伏に富んでいて、何が起こるかわからないなんて場所もある。もちろん、各都市などのトピックスがある場所はファストトラベルが可能なので、移動で手間取ることはない。

 運転する乗り物は、ミッション画面で選択すればすぐに切り換えられるので、たとえば飛行機に乗って、上空から気になるエリアを探索。実際に走ってみたいポイントを見つけたら、ストリート用の車両に乗り換えて街中を疾走。郊外に出たらオフロード車に切り換えて、ダイナミックな走行を楽しむ……といった一連のドライブをストレスなく行えるのは楽しい。

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 ちなみに、車両からボートに乗り換えたい場合は、現在の場所からもっとも近い川か海まで自動的に移動するので、わざわざ水辺まで移動する必要はない。水上は、ほかの車両や通行人といったジャマになりがちな存在が少ないので、猛スピードの爽快感を気軽に味わえた。すべるような感覚で疾走する独特の操作感を楽しみたい人はオススメだ。

仲間とオンラインでまったりドライブも楽しい!

 オープンワールドのレーシングゲームをさらに盛り上げる要素として、やはりオンラインでのマルチプレイは欠かせない。こちらも遊びかたは簡単で、まずはメニュー画面で現在プレイ中の参加者を見つけて、マイクルーに勧誘(最大3名まで勧誘可能)。人数が揃えば、クルーのメンバーといっしょに多彩なレースに参加できるのだ。

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 もちろん、アクティビティに参加するだけでなく、いっしょにオープンワールドのアメリカ大陸を自由に走ることもできるので、友だちどうしで誘い合ってドライブを楽しむのもいいだろう。都市部なら、さまざまな建造物や名所がリアルに再現されていて、道路だけでなく、公園や住宅の敷地内なども自由に走行できる。郊外には起伏に富んだ山岳地帯や湖畔などもあり、野生のシカやクマ、オオカミといった動物の姿も確認できた。アクティビティの中には、フォトモードに切り換えて特定の動物や建物の写真を撮影するという“フォトクエスト”のようなレース以外のものも用意されていたので、ただ走るだけではないレースゲームの新しい楽しみ方にも期待できそうだ

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 また、時間経過によって昼夜が切り換わるだけでなく、雨や雪といった天候の変化も発生。先に紹介したプレイ動画を見てくれた方ならおわかりだろうが、筆者もラスベガスにたどり着いた時点で雪が降り始め、雪化粧をまとったラスベガスという珍しい環境でのドライブを楽しむことができた。

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 今回のクローズドベータテストで遊べたのは、最初のランクとなる“ルーキー”で挑戦可能なアクティビティのみだったが、製品版では、より個性豊かな都市群や大自然で、バラエティーに富んだレースが楽しめる。また、マシンやパーツの収集など、コレクション要素もかなり豊富なので、コンプリートを目指すのもおもしろそう。陸、海、空というあらゆる空間を疾走できるモータースポーツとオープンワールドの魅力が詰まった“モーターネーション”を、完全に堪能できる製品版の発売が待ち遠しい!