初歌唱のボーカル曲に会場全員がうっとり。『不思議の幻想郷TOD-RELOADED-』完結記念ライブ&最新作発表会は生バンドが演奏する豪華なライブに 

同人サークルAQUA STYLE開発による『東方Project』二次創作ダンジョン探索RPG『不思議の幻想郷TOD-RELOADED-』。同作の完結記念ライブ&最新作発表会イベント“LiveWanderer Ver.2.0”が、2018年5月5日に東京キネマ倶楽部で開催された。

 同人サークルAQUA STYLE開発による『東方Project』二次創作ダンジョン探索RPG『不思議の幻想郷TOD-RELOADED-』。同作の完結記念ライブ&最新作発表会イベント“LiveWanderer Ver.2.0”が、2018年5月5日に東京キネマ倶楽部で開催された。

 ライブでは歴代の『不思議の幻想郷』シリーズの中から至極の名曲30曲以上がライブで披露。演奏はすべて生バンドで、ストリングスカルテットも加えた豪華な編成で行われた。

 本稿では、このイベントの模様をリポートしていく。

名曲の数々を生バンドが全力で届ける

 イベントの開始前には、前説としてAQUA STYLEの代表を務めるJYUNYA氏がステージに登場。持ち前の流暢な喋りで「今日を迎えられて感慨深いです」とライブへの思いを語るとともに、イベント開始前の会場をあたためた。

会場ではパンフレット、タペストリーをはじめとしたグッズ販売も行われていた。

他にも歴代作品のイラストパネルが並べられたフロアもあり、ここではファンたちが写真撮影を楽しんでいた。

 そんなライブのスタートを飾ったのは“始まりの予感”。ストリングスの演奏が壮大な物語のはじまりを思わせると、迫力の演奏で観客を一気に演奏へと引き込む“タワーオブデザイア”へ。その後も“梅雨晴れの空の下で”、“博麗神社の日常”などの会話パートの楽曲、情景が浮かび上がる“野原を往く少女”、“妖怪の里へようこそ”といったステージ曲、さらには今回の編成がかなりマッチしたジャズ調の“万屋たんざぶ屋”などを会場に届けた。

 このブロックの最後はコミカルな楽曲の“巫女を見たら泥棒と思え”で締め。ライブの頭からいろいろな表情を見せる演奏の連続に、生バンドでの演奏の素晴らしさはもちろん、『不思議の幻想郷TOD』の楽曲のよさを改めて再確認できた。

 最初のMCパートではソニー・ミュージックエンタテインメント・UNTIESの伊東章成氏が登場。今回のライブに関わる際に「ソニー・ミュージックエンターテイメントがサポートするからには、よいいモノにしたい」と意気込ん始めたことなどを話した。

伊東章成氏(UNTIES)

 バンドメンバーの紹介を終えて再びライブへと戻ると、ダウンロードコンテンツの『クロックリメインズ』から“迷宮への誘い”、“Clock Wanderer”、“Tomboyish Girl-絶対零度の情熱-”、『物部布都と7つの試練』からは“炎舞”、“怨神”、“六通”、“Carpe diem”、“斑鳩”と気持ちが高ぶる熱いラインアップが続く。ブロックの最後は、後のMCでJYUNYA氏がイチオシしの曲だと明かした“物部布都の受難”に。肩の力が抜けたようなギターや、さながら和太鼓のような音色のドラムなど、つい数分前までカッコいい演奏をくり広げていたバンドとは思えないほどのギャップが楽しい演奏となった。

 そして、MCではAQUA STYLE代表のJYUNYA氏が登壇。ここでは改めて『不思議の幻想郷TOD-RELOADED-』が完結したことをファンたちに報告した。また、今回のライブを通じてスタッフに支えられていること改めて感じたと話し「AQUAのメンバーだけではなく、UNTIESさんやライブをサポートしてくれた方々、いろいろな方々に支えられてこのような素晴らしいクオリティーのライブになって本当に感動しております」と熱く感謝を伝えた。このライブを開催できる環境についても「“Play,Doujin!"をはじめ、ZUNさんなどさまざまな方の理解があって成立しているのだと、つねづね思います」と改めて気持ちを話した。

JYUNYA氏(AQUA STYLE代表)

 MCの最後に「(バンドメンバーは)これから脂っこくて大変な曲を弾かなければならない」と労って始まった最後のブロックでは、“極限全力の百鬼夜行!”、“おうさま冒険譚”、“それは妖怪の山から”、“仙才鬼才の華”、“adolescence-アドレサンス-”、“核融合炉心部の息吹”、“紅蓮を纏し八咫烏”、“Tale of Desire”と、ゆったりとした楽曲からハードな内容まで怒涛の連続披露。

 エンディングで使用された“封じられし強欲”では、ゲーム本編のエンディングムービーがスクリーンで流される演出に浸っていると、トリを飾ったのは上間綾乃さんが歌う“シオン~Aster tataricus~”。ゲームの中でも印象的なボーカル曲ということもあり、上間さんの優しく響き渡る伸びやかな歌声には会場にいた誰もが聞き入っていたはずだ。また、バックの映像にはゲーム中のビジュアルやプレイムービーが流れ、プレイヤーたちが『不思議の幻想郷TOD-RELOADED-』との思い出に浸っているようにも見えた。

上間綾乃さん

 曲が終わると、JYUNYA氏がステージに登場。ライブでこの曲を見られたことへの感動を上間さんに伝えると、ライブで初めて“シオン~Aster tataricus~”を披露したことについて、「すごく難しい曲で緊張した」と明かして、会場をほんのりとさせた。

 さらには、楽曲の制作秘話も明かされ、レコーディングの中で歌詞や楽曲の細かい部分を上間さんとスタッフで試行錯誤しながら作られたというエピソードも語られた。
 そして、JYUNYA氏から『不思議の幻想郷』シリーズの新作として『不思議の幻想郷-ロータスラビリンス-』の制作開始が発表! プレイステーション4とNintendo Switch向けとなる本作は、東風谷早苗と比那名居天子がメインキャラクターとなる作品となるとのことだ。

『不思議の幻想郷』シリーズ最新作『不思議の幻想郷-ロータスラビリンス-』がPS4とNintendo Switch向けに発表!【速報】

AQUA STYLE開発による『東方Project』二次創作ダンジョン探索RPG『不思議の幻想郷』シリーズ『不思議の幻想郷TOD-RELOADED-』。同作の完結記念ライブ&最新作発表会イベント「LiveWanderer Ver.2.0」が、2018年5月5日に東京キネマ倶楽部で開催された。そのイベントの中で、『不思議の幻想郷』シリーズの最新作を発表。詳しい作品の概要なども明かされた。本記事ではその発表内容を速報にてお届けしていこう。

東風谷早苗と比那名居天子がピックアップされたゲーム中の映像も公開。JYUNYA氏いわく、今回発表された映像から、キャラクターの立ち絵なども描き下ろしで新規のものに変わっていくという。

 新作発表で沸き立つ会場に、『不思議の幻想郷-ロータスラビリンス-』から“WARNING,01-Attack of the Hyakki Yako-”、“天真爛漫の二人”、“フラグメントワールド”、“dev_zero”という4曲を披露。発表直後に新作の楽曲まで聞けてしまうという贅沢なひとときをフィナーレに、イベントは幕を閉じた。

セットリスト

1.始まりの予感~タワーオブデザイア
2.梅雨晴れの空の下で
3.博麗神社の日常
4.野原を往く少女
5.妖怪の里へようこそ
6.万屋たんざぶ屋
7.巫女を見たら泥棒と思え
8.迷宮への誘い
9.ClockWanderer
10.Tomboyish Girl-絶対零度の情熱-
11.炎舞
12.怨神
13.六通
14.Carpe diem
15.斑鳩
16.物部布都の受難
17.極限全力の百鬼夜行!
18.おうさま冒険譚
19.それは妖怪の山から
20.仙才鬼才の華
21.adolescence-アドレサンス-
22.核融合炉心部の息吹
23.紅蓮を纏し八咫烏
24.Tale of Desire
25.封じられし強欲
26.シオン~Aster tataricus~
27.WARNING,01-Attack of the Hyakki Yako-
28.天真爛漫の二人
29.フラグメントワールド
30.dev_zero

イベント直後のJYUNYAさん、豊田さん、上間さんのインタビューをお届け!

豊田竜行氏

 イベントを終えたばかりのAQUA STYLE代表 JYUNYA氏、コンポーザー豊田竜行氏、そして上間綾乃さんに話を聞いた。

――ライブを終えての感想を教えてください。

JYUNYA 企画側としては無事開催できてよかったというところに尽きますね。ゲームの制作と同時進行でとても大変だったので、お客さんが「楽しかった」と言って帰ってくれていることで本当にほっとしています。

豊田 前回のコンサートは僕とJYUNYAさんで全面的に取り仕切っていたんですが、今回は ソニー・ミュージックエンタテインメントさんとアレンジャーの小林さんが関わってくれたことで僕の手を少し離れたんです。だから自分の手を離れた曲がどのように生まれ変わるのかなというのが今回よく体感できたので、いち観客としてものすごく感動しました。それが新作制作への自分への糧にもなりましたね。

上間綾乃さん

JYUNYA あと今後のライブへの意欲も高まりましたね。

上間 私は楽曲の歌唱を引き受けるときは、レコーディングだけだと思っていて、ライブはないと思っていたんです。ステージとレコーディングはまったく別のものなので、「どうしたらこの難しい曲に応えられるかな」っていうのをレコーディングで突き詰めて、アドバイスもいただきながら何とか形にできたんです。そんなレコーディングを終えてホッとしていたら、「コンサートがある」と言われて。その期待には応えたい気持ちが強かったので、ものすごく嬉しくて。それに応えるために今日は必死でした。

JYUNYAさん

――では不安のほうが大きかったですか。

上間 はい!

一同 (笑)

上間 私もレコーディングを終わった後も曲を聞いたりはしていたのですが、やっぱりユーザーの皆さんのほうが遥かに私よりも曲を聴いているし、期待値も高かったと思うんです。最初のコンサートのときは、“シオン~Aster tataricus~”は演奏されなかったんです。

JYUNYA 本人に歌ってもらう以外はありえないと思って、演奏を見送ったんです。

上間 ですので、「応えなきゃ」という思いでいっぱいでした。

――では、一度披露されたということで、次回も期待できますかね。

上間 「つぎは海外行こうよ」って言ってます(笑)。

JYUNYA ユーザーさんには「先に大阪に来て」とは言われてますけどね(笑)。

――そして今回、新作の『ロータスラビリンス』が制作開始という形で発表されましたが、現状の進行としては本当にスタートを切ったという段階なのでしょうか。

JYUNYA まだ『不思議の幻想郷TOD-RELOADED-』もパッチがバンバン出ている最中なのですが、今回制作開始を発表した理由としては、僕らAQUA STYLEって制作人数が少ないですし、ユーザーの後押しや支援の力がとても大きいので、制作開始をアピールしてみんなで作っていきたいと思ったんです。

――それはユーザーの意見を取り入れていきたいということですか。

JYUNYA そうですね。「こんな曲を作って欲しい」とか「こんなキャラクターを出して欲しい」とか、ボリュームとかシステムはどんな感じがよいとか、いまならぜんぜん間に合うので、それをユーザーの皆さんと共有していっしょに制作したいと思ったんです。ですので、まだ制作開始間もないのですが、今回発表させていただきました。

――今回発表された映像では東風谷早苗と比那名居天子がメインに描かれていましたが。

JYUNYA あのふたりがメインになることは変わりないです。作品としては大人数で戦う雰囲気とか、主人公は変わらないのですが、システムなどの内容はこれから作っていきます。皆さんの声しだいです!