2018年4月12日に“シーズン3.2”アップデートが実施される『ドラゴンズドグマ オンライン』。新たに追加されるストーリーや新ジョブ、コンテンツといった要素について、プロデューサー・松川美苗氏とディレクター・木下研人氏に話を伺った。

“シーズン3.2”アップデート開幕直前インタビュー!

 カプコンがサービス中の基本無料オンラインオープンワールドアクション『ドラゴンズドグマ オンライン』(以下、『DDON』)では、2018年4月12日に“シーズン3.2”アップデートを実施する。本アップデートでは、待望の新ジョブ“ハイセプター”をはじめ、“城塞都市メガド”を舞台としたストーリー、新コンテンツ“黒呪の迷宮”といった、多数の新要素が加わる。

<シーズン3.2 アップデートプレビュー>

 そして、週刊ファミ通2018年4月12日号(2018年3月29日発売)には、本作のプロデューサー・松川美苗氏とディレクター・木下研人氏へのインタビューを掲載。ここでは、そのインタビューの完全版をお届けする。

木下研人(きのしたけんと)

『ドラゴンズドグマ オンライン』ディレクター・木下研人氏

松川美苗(まつかわみなえ)

『ドラゴンズドグマ オンライン』プロデューサー・松川美苗氏

覚者たちはアッカーシェラン大陸の中心地、王都メガドへ

――まずは、シーズン3.2のメインストーリーについて、見どころを教えてください。

松川 シーズン3.1で取り戻した展望城から北の大地へ足を踏み入れるところが、シーズン3.2の物語の始まりとなります。

木下 北の大地には、ネド王子など王家の人間が住んでいた王都でもある“城塞都市メガド”という大きな拠点があります。城塞都市メガドは、シーズン3.2のスタート段階では魔軍の手に落ちており、火山へと続く最終関門となっています。王都奪還の最中に、レスタニア大陸で巻き起こる“ある出来事”に注目してほしいです。

――シーズン3は新大陸が物語の舞台ですが、レスタニア大陸に問題が?

木下 メガドに向けて主人公たちが攻勢に出た隙を狙って、“黒騎士”が動きます。結果として黒騎士は新たな力を手に入れ、再び覚者たちの前に立ちはだかることになります。

――敵である黒騎士と、悪しき竜はつながっているんでしょうか?

木下 悪しき竜とつながっているわけではなく、別軸で覚者たちを狙っています。黒騎士の狙いは、今後明らかになっていきます。

――黒騎士が再び登場するということは、レオも登場するのでしょうか?

木下 レオは……シーズン3.2では登場しません。

松川 黒騎士が出てきたということで、やっぱりレオのことが気になりますよね。シーズン3.2では、アッカーシェラン大陸の人間であるジリアンが、黒騎士と剣を交えるシーンもあります。シーズン3.1までは、アッカーシェラン大陸や砦を奪還する部分が話の中心でしたが、3.2からはレスタニアやフィンダムといった大陸も絡んできて、これまで以上に物語が大きく動いていきます。

木下 それと、シーズン1~3を遊んできた皆さんが、少し昔を思い返して懐かしんでもらえるようなエピソードもあるので、楽しみにしていてください。

――全大陸を巻き込んだ物語に発展していくのですね、それは楽しみです。ちなみに、今回も黒騎士と戦うことはできるのでしょうか?

木下 メインストーリーでのみ戦うことになるので、エクストリームミッションなどでは登場しません。

新エリア“メガドシス高地”と新たな拠点

――新エリアの“メガドシス高地”の広さはどれくらいでしょうか?

木下 広さは、ラスニテ山麓やフェルヤナ荒原と同じくらいになります。ダンジョン数も変わりません。ただ、メガドシス高地には“霧の森”と呼ばれるウォーミッション専用の特殊エリアがあり、ウォーミッションの際に奥まで入ることができます。

――展望城と同様、王都メガドを奪還すれば拠点として使えるのでしょうか?

木下 はい。メインクエストを進めて奪還・解放することで拠点となります。メガドは、白竜神殿ぐらいの広さがあり、ロビーエリアとして利用できます。メインクエストをクリアーして解放すると、ログイン時に白竜神殿と王都メガド、どちらに下り立つか選べるようになっています。また、メガドは居住層、王宮層、回廊と3つの地区で構成されていますが、ロビーとして使えるのは居住層のみです。

松川 メガドはシーズン3.2まで物語を進めてくれたプレイヤーの皆さんへのご褒美のような要素になっています。復活力の回復やクラフトルームなど、白竜神殿と同じ機能を持った施設が揃っているので、最前線の方たちの新たなロビーになると思います。先ほど白竜神殿ぐらいの広さがあるという話でしたが、私はけっこう迷ってしまいます(笑)。テストプレイしているときに「ここどこだろう?」って(笑)。

覚者の行く手を阻む3体の強敵

――シーズン3.2で力を入れたモンスターを教えてください。

木下 エリアミッションに登場する“イフリート“や、魔軍四将軍の“闇の将”、“戦の将”の3体に力を入れています。

――イフリートとはどういったモンスターなのでしょうか?

木下 3つの姿が存在します。第一形態からはじまり、体力を削っていくことで第二形態、第三形態へと変化していきます。最初に対峙する第一形態は、地上での肉弾戦がメインで、第二形態は背中から炎の翼が生えて、地上攻撃に加えて空中攻撃、魔法攻撃を使用するようになります。第三形態になると巨大化し、円形ステージの中心にイフリートが居座るようになります。炎をまとった両腕を叩きつけて地面を炎の海にしていく攻撃や、巨大な腕を使った豪快なスイング攻撃、マグマのブレスといった攻撃を使用します。

松川 イフリートでは、新たな遊びかたを取り入れています。覚者たちは、左右の腕を仲間と効率よく攻略して、ダウンさせる必要があります。左右の腕の体力ゲージは、画面上に表示されるので、それを見ながらぜひ楽しんで頂きたいですね。

――左右の腕の体力ゲージに注意しながら戦う必要があるのですね。第三形態では、地面を炎の海にしてくるとのことでしたが……。

木下 腕を叩きつけると、地面から炎の岩石が出現し、その岩石一帯の地面が炎の海と化します。ここに長くいると継続ダメージや延焼の状態異常値が蓄積されていきます。

――無視してゴリ押し……なんて戦法は通用しませんよね?

木下 ステージが炎の海になるので、まともに戦えなくなります。タイミングよくダウンさせることと、マグマ化したフィールドにうまく対処すること、これがイフリートのメインの遊びかたとなっています。

松川 シーズン3.1のイービルアイでも霧モードという特殊な戦いかたを用意しました。シーズン3.2では、イフリートとの戦いで『DDON』のアクションの楽しさ、新鮮さを感じていただきたいです。

――今回は、魔軍四将軍が2体も登場するのですね。

木下 戦の将と闇の将が覚者たちの前に立ちはだかります。戦の将は、メインクエストと4人用のウォーミッションで登場し、闇の将は、8人用のウォーミッションで対峙することになります。

――戦の将は文字通り、戦いに特化したオークということでしょうか?

木下 そうですね。オーソドックスな攻撃をしてくるタイプの敵になります。武器の扱いにすごく長けていて、両手に持っている発火性の斧を振り回して炎を飛ばしてきたり、背中に背負っている武器を投擲します。

――投げつけてくるとなると、遠距離で立ち回っても危険そうですね。

木下 この大槍は、敵視(ヘイト)に関係なく無差別に投げてきます。

――ということは、タンクがいても被弾する可能性があるということですか?

木下 その通りです。距離をとっている遠距離ジョブの方も一定の緊張感を持って戦っていただくことになります。さらに戦の将は、武装したオークを多数引き連れているので、彼らの処理も攻略に大きく関わってきます。

――さすが、魔軍四将軍のひとり。闇の将はどういった敵でしょうか?

木下 闇の将との戦いは、“仲間の命を守りあう”ことがテーマになります。戦闘中に、すべてのプレイヤーに“異界落としの呪い”をかけてきます。この呪いは、覚者の頭上に表示されたカウントダウンがゼロになると、死者が徘徊する特殊エリアの異界に落とされてしまうというものです。

――呪いを解除する方法はあるのでしょうか?

木下 フィールドには、プレイヤーひとりひとりに対応した“怨塊”と呼ばれるオブジェクトが出現します。その怨塊を破壊することで対象のプレイヤーにかかっている呪いを解除できます。ただし、怨塊の破壊にはやや時間がかかるので……どのジョブの怨塊を優先して破壊するかが、重要になります。

松川 タンクから助けようとか、ヒーラーから助けようといった感じで戦況に応じてどの仲間から助けるか、相談しながら攻略する感じですね。

――怨塊には、プレイヤーの名前などが表示されるのでしょうか?

木下 はい。その怨塊がどのプレイヤーのものかは名前で判断できます。また、怨塊の出現場所はランダムなので、挑戦するたびに一定の緊張感を持って戦ってもらえると思います。

――救出する優先度を決めるということは、誰かが異界落としに遭う可能性が高いということですよね?

木下 異界に落ちたらおしまいというわけではありません。いくつか地上に戻る術は用意していますので、ぜひ当日遊んで模索していただければと思います。

松川 じつはそれだけじゃないんです。序盤はフィールドが明るいですが、闇の将が怒ると、フィールド全体が暗くなるというフェーズもあります。暗闇の中、チャットなどでコミュニケーションを取りつつ、誰から助けるかを考えながら……ある意味、混乱しながら遊んでほしいです。

木下 さらに、闇の将はパーティーメンバーのいずれかをさらって、フィールド中央にある祭壇に幽閉します。

――幽閉されるとどうなるのでしょうか?

木下 祭壇を破壊すれば救出できますが、破壊できずに一定の時間が経過すると、その仲間が生贄にされてしまい、パーティーメンバー全員にペナルティが発生します。

松川 闇の将との戦いは、敵にダメージを出すことだけではなく、同時多発的に発生する危機的状況を仲間とともに乗り越えていく部分に重きを置いています。今回でウォーミッションも3回目なので、これまでと同じように敵を征圧するだけではない、新鮮な気持ちでプレイしていただける内容にしました。

第11のジョブ“ハイセプター”

――ついに新ジョブの“ハイセプター”が追加されますね!

木下 試行錯誤したなかで、最終的に新ジョブは魔法剣士になりました。ファンタジックな世界観での代表的なジョブというか、「遊んでみたい」という興味や想像が湧きやすいジョブだと思います。コンセプトは、ファイターのよさとソーサラーのよさを取り入れたハイブリッドのアタッカーです。

――どういう立ち回りをするのでしょうか?

木下 “剣撃”で敵にダメージを与えて魔力を蓄積し、その魔力を消費して自分の機動力を強化したり、強力な魔法を放つことができます。さらに、“魔印”という要素があります。これは敵モンスターのサイズに関係なく付与できて、その敵に剣撃でダメージを与えると、通常よりも多くの魔力を蓄積できるというものです。

松川 魔力を溜めれば、素早い移動や高威力の魔法が使えるようになり、どんどんアグレッシブに立ち回れるようになります。

木下 魔印を最大まで育てると、剣撃系のカスタムスキルの威力が上昇していきます。同時にスタミナ消費量が減少するので、より連続してスキルを叩き込むことができます。戦いの序盤はスロースタートではありますが、後半になるにつれ爆発力が増していくタイプのジョブですね。

――筋力と魔力、どちらにステータスを振ったほうがいいのでしょうか?

木下 ハイセプターは魔法に副属性として物理属性も持たせているので、戦う敵の弱点に合わせて強化してもらうのがいいと思います。

――ハイセプターの魔法は、ソーサラーのように詠唱時間が発生するのでしょうか?

木下 ソーサラーと違って詠唱自体はありません。その代わりに、技ごとに発動モーションのスピードが異なります。

松川 モーション中に“ミラージュ・シフト”やボタンで発動中止を行えば、デメリットなしでキャンセルができるので、戦況に応じて発動タイミングを調整できます。

――ハイセプターのジョブ解放は、アッカーシェラン大陸で行うのでしょうか?

木下 いえ、ゲームを始めた方や復帰プレイヤーでも簡単に解放できるようにしています。解放クエストは、白竜神殿近くのダンジョンをクリアーするだけで、推奨レベル10と、かなり低く設定していますので、ハイセプターでシーズン1や2のメインクエストを進めることも可能です。

松川 シーズン2.2でスピリットランサーを追加したときに、「早く使いたいけど、まだ新大陸に行けないから解放できない」といったお声が多かったので、今回はすぐに解放できるようにしています。

――新規・復帰プレイヤーが簡単に解放できるのはいいですね。ちなみにカスタムスキルはいくつあるのでしょうか?

木下 シーズン3.2の段階で7種類になります。さらに、その後のアップデートで順次追加していく予定です。

――剣撃スキルと魔法スキル、それぞれの注目スキルを教えてください。

木下 剣撃スキルは、攻撃範囲がやや広めでダメージを出しやすい“光円月”ですね。小型モンスターの殲滅やダウンしている大型モンスターへの攻撃など、さまざまな場面で活躍します。魔法スキルは、ボタンの追加入力で攻撃ヒット数が増加する“テラー・ブラスト”がオススメです。この魔法は、疲労攻力が高く、大型モンスターのスタミナをごっそり奪える強みがあります。ほかのジョブの場合は、徐々にスタミナを削ることが多いですが、テラー・ブラストなら他ジョブと比べて大きくスタミナを削れる気持ちよさを味わってもらえると思います。

松川 回避能力のあるミラージュ・シフトは、敵の裏側に回り込みながら触れた敵にダメージを与える技で、接近戦で有利なポジションを取り続けられるので便利です。攻撃を防げるウォール・バリアは、正面からの敵の攻撃を魔法の盾が守ってくれるので、その間は攻撃に集中できます。どちらも接近戦で魔力を溜めたい人向けのスキルでオススメですね。

――ハイセプターは強くておもしろそうなジョブですが、ファイターやソーサラーの仕事が奪われないか心配です……。

木下 ファイターとソーサラーは、スタミナの消費だけでスキルを素早く発動できますし、戦闘序盤から高火力を出せるのが強みです。しかし、ハイセプターは、魔力を溜める工程があるため、ほかのジョブと比べると真の実力を発揮するまでに時間がかかります。最大まで魔力を溜めれば、ファイターやソーサラーを超える火力を叩き出すことも可能なので、ジョブバランスは保てていると思います。

既存のジョブに追加されるカスタムスキルについて

――アルケミストの新スキルについて教えてください。

木下 アルケミストの“レギア・バリアル”は、味方へのダメージを無効化するバリアを周囲に展開するスキルです。敵がバリア内に入ると、装着しているエリクシルに応じた状態異常を蓄積することができます。さらに、タイミングよくボタンを押すと展開時間が延長するという特徴もあります。

松川 バリアは最大で20秒ほど展開可能で、アルケミストがその場から動いた場合は、約10秒間バリアが維持されてから消失します。素早く発動でき、発動後もまたすぐに動けるので、アルケミストの機動力を落とさずに立ち回れるのが強みです。

――ボタンを押すことで展開時間が延長するとのことですが、タイミングはシビアなのでしょうか?

木下 クラスター・マギスと同じような感覚でボタンを連打して一定の回数に達すると、効果時間が延長される仕組みになっています。ふだんからアルケミストを使っている方であれば、すぐに使いこなせると思います。

松川 現在ではアルケミストの人口が増えてきて、タンクはいい意味でバランスが取れていますよね。プリーストを使う私としては、ハンズオブゴットと違ってエナジースポットを使う必要がないので、楽ができてうれしいです(笑)。

――たしかにプリーストの仕事を減らせるという点では、シールドセージとの使い分けができそうですね。では、スピリットランサーの新スキルはどんなものでしょうか?

木下 “エードラム・カウンター”というスキルが追加されます。これは、クレストを含むエンチャント攻撃力と吹き飛ばし力を増加する霊力エリアを展開し、敵の攻撃を受け流すと、霊力エリアが広がって強化性能をさらに上昇させる効果を持つスキルです。味方の支援としても役に立ちますが、受け流しで自身も強化できることがポイントです。

松川 エンチャントの攻撃力アップの効果量は比較的高く、タンクとの連携も増えると思います。また、“強附”などのエンチャント強化アビリティの効果も重複するので、火力をさらに高めることもできます。 

――いずれのスキルもかなり魅力的ですね。シーズン3.2でもカスタムスキルEXが追加されますが、オススメのスキルを教えてください。

木下 大きく変わったと感じてもらえるのは、シーカーの“蹴り跳び -剛-”だと思います。蹴り跳んで空中で追加入力を行うと浴びせ蹴りのような攻撃をくり出します。その浴びせ蹴りがロマン砲といいますか、高火力攻撃になっています。敵に浴びせ蹴りが当たるとそこからもう一段階、空中に飛び上がって、ほかのスキルを発動できます。

松川 別の攻撃スキルをヒットさせれば、地上に着地することなく再び浴びせ蹴りをくり出せるので、うまく使いこなせれば浴びせ蹴りと別の攻撃とのループで、夢のようなダメージを叩き出せるかもしれません。

――シーカーの持ち味である空中戦闘の幅が広がりそうですね。ほかにもオススメのスキルを教えてください。

木下 エレメントアーチャーの“癒し閃光”は、技と剛のどちらも魅力的だと思います。技のほうは、治癒上限値を超えて回復できるといった回復面を強化しました。剛は、アンデッドを含む一部の敵へのダメージ量が上がっていますので、回復だけではなく攻撃手段としても有効だと思います。

松川 個人的には、プリーストの“キュアスポット -剛-”もオススメです。石化、黄金化、侵食、ステータスダウンといった状態異常効果を治せるので、実用性が高いと思います。またプリーストのお仕事が増えてしまいますが……(笑)。