『三国志大戦』の公式全国大会“覇業への道 英傑再臨”詳細リポート、激戦に次ぐ激戦を制して頂点を極めたのは……

2018年3月18日、東京日本消防会館(ニッショーホール)にて、セガ・インタラクティブのアーケードカードゲーム、『三国志大戦』の公式全国大会、“覇業への道 英傑再臨”が行なわれた。ここではその模様をお届けする。

 2018年3月18日、東京日本消防会館(ニッショーホール)にて、セガ・インタラクティブのアーケードカードゲーム、『三国志大戦』の公式全国大会、“覇業への道 英傑再臨”が行なわれた。ここではその模様をお届けする。

新カードに大型バージョンアップなど、“『三国志大戦』公式全国大会 覇業への道 英傑再臨”で明らかになった新情報を公開

2018年3月18日『三国志大戦』の公式全国大会、“覇業への道 英傑再臨”が行なわれた。ここでは大会終了後に発表された、今春以降の『三国志大戦』に関する情報についてお届けする。

 本大会は昨年10月から全国各地+香港のゲームセンターで行なわれていた店舗予選、エリア決勝を勝ち抜いてきた君主(プレイヤー)たちが戦う決勝トーナメント。ダブルイリミネーション制で行なわれた“公式頂上リーグ~決勝戦~”とは異なり、全試合を1発勝負で決する、アーケードゲーマーにとってはおなじみの形式で行なわれた全国大会決勝だ。

決勝トーナメントを戦った32名の君主たちと、大会前日に抽選で決定したトーナメント表。

『三国志大戦』の大会ではおなじみの実況&MC(ミリオン土屋氏、写真右端。クロイワザリガニ氏、写真左端)、解説(花田勝氏君主、写真右中央)に加え、準々決勝からはゲストとして声優の安元洋貴さんも登場。

 “トッププレイヤーが戦う大会”というくくりでは、今年の1月に行なわれた頂上リーグから約2ヵ月という短いスパンでの開催となった“覇業への道 英傑再臨”だが、トーナメントを戦うプレイヤー数が倍増(16名→32名)し、大会開始までに数回のバランス調整も挟まれたためか、各君主が操るデッキの内容、種類は大きく変化。頂上リーグで目立った活躍をしていた象兵や高武力の騎馬を主力とした征圧戦メインのデッキ、6枚以上のカードを操作する“ワラ”デッキは数を減らし、部隊の足並みを揃えて攻城を狙いに行く“号令”デッキをチョイスしている君主が多かった(32名の君主のうち、23名が号令計略を持っている武将をデッキに採用)。
 ちなみに号令デッキで一番人気だったのはSR皇甫嵩の計略“漢鳴の大号令”を試合終盤の切り札で使う漢軍デッキ(5/32)。次いでSR、もしくはLE曹操を中心に据えた“覇者求”デッキ(4/32)や、SR劉備の“大徳”デッキ(3/32)が後に続いた。

“『三国志大戦』公式頂上リーグ ~決勝戦~”詳細リポート、『大戦』シリーズ初のリーグ戦を制したのは!? 

2018年1月28日、東京・浅草橋ヒューリックホールにて、セガ・インタラクティブのアーケードカードゲーム『三国志大戦』の”公式頂上リーグ ~決勝戦~が行なわれた。ここではその模様をお届けする。

1、2回戦は2試合同時進行で実施。メインに選ばれた試合は来場者による勝者予想が行なわれたのち、壇上左側の大きめのスクリーンにて実況解説つきで観戦できた。

セガのアーケードゲーム全国大会ではおなじみ、リアルタイムで試合のさまざまな情報を映し出す“bi-e-Play”は今回も健在。今回は両君主の士気ゲージを同時に確認できる機能が追加されていた。

今大会はメインの試合はもちろん、サブスクリーンに回された試合も別チャンネルで配信。そのためOPENRECの三国志大戦チャンネル(https://www.openrec.tv/user/sangokushi-taisen)にアクセスすれば、アーカイブで全試合を振り返ることが可能だ。

 攻城力の高い号令デッキを使う君主が多い本大会だったが、8名からなるブロックを抜けてベスト4に進出したのは、いずれも大きく攻城ダメージを取るというよりは、機動力を活かして優位に立つタイプのデッキを使う君主たち。“完璧に扱えれば”白兵戦(計略なしの状態での武将どうしの直接戦闘)、征圧戦の両方で優位に立てる“騎馬単”デッキを使う夏侯橋君主と社会のカモ◇君主、騎馬4枚に強力なダメージ計略を持つ弓兵、UC荀攸を加えたはやて軍団1君主、SR趙氏、R蹋頓を中心としたワラデッキで盤石なゲームメイクを見せていた舞姫君主の4名が準決勝で激突した。

 準決勝第1試合、はやて軍団1君主vs社会のカモ◇君主の戦いは「騎馬が1枚少ないぶん、白兵では社会のカモ◇君主が有利」という解説の花田勝氏君主の見立て通り、序盤は社会のカモ◇君主が盤面を征圧し、内乱でリードを獲得。その後はやて軍団1君主、社会のカモ◇君主が相手の城前で曹操の計略、覇者の求心を発動→防衛側も覇者の求心を発動→攻城は許さず城ダメージは内乱1回のみという攻防をそれぞれ1回ずつくり返し、序盤に取ったわずかなリードぶんだけ社会のカモ◇君主が優位な状況で終盤に突入した。
 勝負が決したのは残り19カウント、社会のカモ◇君主が自陣で法具、神速の大攻勢を打った直後の攻防。速度の上がった騎馬による突撃で部隊壊滅の危機があったはやて軍団1君主だが、覇者の求心発動→引き付けて神速の大攻勢も発動することで、社会のカモ◇君主の部隊を減らすことに成功し、2回目の内乱を獲得。これにより盤上をより大きく征圧して内乱ダメージを取ったはやて軍団1選手が逆転。決勝へと駒を進めた。

※◇はハートマーク

ラスト数カウントで敵城に向かうも、社会のカモ◇君主の攻城は間に合わず。はやて軍団1選手の法具発動のタイミングが勝負の決め手になった。

 続いて行なわれた準決勝2試合目、舞姫君主と夏侯橋君主の戦いは、1試合目以上の接戦に。試合のペースを最初に握ったのは舞姫君主。開幕直後の白兵戦で優位に立ち内乱ダメージに加えて象兵の花鬘での攻城を狙いに行くと、夏侯橋君主は残り85カウントながら法具、連環の法を発動しこれを阻止。すると一転して舞姫君主のピンチとなり、夏侯橋君主は全部隊をほぼ無傷の状態で敵城までたどり着かせ、これ以上ない好条件で覇者の求心を発動する。この攻めに対し舞姫君主は法具、速軍の法とSR趙氏の計略、子龍の如くで部隊壊滅を狙うが、夏侯橋君主のSR趙氏に突撃をさせづらくする部隊の位置取りで、計略と法具の効果で移動スピードが“上がりすぎた”SR趙氏を操る舞姫君主の突撃ミスを誘い、部隊を生還させることに成功。しかし舞姫君主は部隊を攻め上がらせた状態で再度子龍の如くを発動すると、今度は的確に突撃を決め、夏侯橋君主の部隊を倒しつつ複数回の攻城+内乱で大きなリードを手にする。対する夏侯橋君主は2度目となる敵城前の攻防で、1度目の時以上に突撃を受けづらくする“趙氏シフト”を敷いて攻城ダメージを獲得。残り20カウント、最後の攻防に望みをつなげられる城ゲージ差に持ちこんだ。

 残り17カウントほどで起こった最後のぶつかり合いも、覇者の求心で武力の上がった夏侯橋君主の部隊を舞姫君主がSR趙氏で迎え撃つ形に。しかしここで夏侯橋君主は城に張り付いての攻城ではなく、征圧エリアを増やして内乱ダメージでの逆転に賭ける動きにチェンジ。複数の部隊でSR趙氏を戦場右サイドに押さえこみ、そのあいだに征圧エリアを増やしつつ舞姫君主の部隊を撃破。終わってみれば城ゲージ差0.8%という超僅差で、夏侯橋君主が薄氷の勝利を収めた。

槍兵でSR趙氏の迎撃を狙えないという相性の悪さを突撃スペースを消す位置取りでカバーし続けた結果が、0.8%差での勝利を呼び込んだ。

 決勝戦、はやて軍団1君主vs夏侯橋君主の序盤は、開始20カウントを経過しても両軍ともに内乱が起こらない静かな立ちあがりでスタート。しかし30カウントを過ぎると機動力で劣るうえ、序盤のぶつかり合いで伏兵を発見できなかったはやて軍団1君主が自城に押し込まれる展開に。ここをチャンスと見定めた夏侯橋君主は覇者の求心を発動し、まずは内乱を獲得して先制。しかし部隊を残しつつ夏侯橋君主の攻めをしのいだはやて軍団1君主は返す刀で敵城へ進軍。ここで内乱+攻城による城ダメージを取って優位に立つ。夏侯橋君主は2回目の攻めで再び内乱を起こすものの、逆転するまでには至らず。はやて軍団1君主がリードしたまま試合は最終盤へと突入した。

 準決勝1、2試合目と同様にラスト20カウントでの攻防が勝敗を左右する展開になった決勝戦、この試合ではさらなるドラマを生み出す“不確定要素”が発生した。残り約17カウント、戦場の中央で両者のLE曹操がぶつかると、ここでまさかの一騎討ちが勃発。入力ミスで“大敗北”判定になると両者その時点での敗北が決定的になる局面で、夏侯橋君主が“理論値”ともいえる大成功の入力を叩き出し、一騎討ちに勝利。一撃での撃破こそ逃すもののはやて軍団1君主のLE曹操に大ダメージを与えると、夏侯橋君主はすかさず神速の大攻勢と覇者の求心を発動。これによりはやて軍団1君主は部隊全体のラインを下げざるを得なくなる。はやて軍団1君主も夏侯橋君主のR李典の反計をかいくぐりつつ自城近くで覇者の求心を発動して抵抗するも、部隊を押し返して内乱を防ぐまでには至らず。すると残り7カウントで内乱ダメージが入り、リードは逆転。そしてこの瞬間、夏侯橋君主が“覇業への道 英傑再臨”の頂点に立つことが決定した。

あまりにも“絵になる”一騎討ちが、両者の命運を分ける大きな要因に。

優勝した夏侯橋君主には本作で関羽の声を務める安元さんから、青龍偃月刀型のトロフィー(?)と、“武王”の称号が贈られた。

“覇業への道 英傑再臨”優勝、夏侯橋君主インタビュー

――優勝おめでとうございます。最近は騎馬多めのデッキは多くても騎馬単は減ったように思います。今回騎馬単で出場した理由は?

夏侯橋 桃園(EX劉備の計略を軸にした号令デッキ)が流行っていた前のバージョンでは本当に騎馬単が息をしていない状態だったんですけど、桃園が弱くなってR李典が強くなったおかげで追い風が(吹いた)。覇者求の計略は変わってないんですけど、復刻のLE曹操の将器がよかったのも大きかったですね。

――桃園もですけど、夏侯橋さんは頂上リーグで相当苦労された(予選に5回出場するも、決勝リーグには出場できず)という印象が強いです。

夏侯橋 自分が出たころの試合を見てもらうとわかるのですが、環境的に騎馬単に強いデッキが多くて……きつかったですね。

――今日は実況席からも再三「今日の夏侯橋はキレキレだ」みたいなコメントがされていましたけど、ご自分でもそう感じる部分はありましたか?

夏侯橋 そうですね。いまのバージョンになってから少しずつ調子が戻り始めて。いい状態でエリア決勝も抜けれて今日もよく動かせました。

――今日って、騎馬の突撃を迎撃されましたっけ? 1回も見てない、少なくとも迎撃されて危ない場面では一回もなかった気がするのですが?

夏侯橋 (迎撃なしは)今日みんなから言われてるんですけど(笑)。今日は調子がよかったですね。

――あと今日はいつになく号令デッキが多い大会のように思ったのですが、ふだんの対戦環境と違ってやりづらい、みたいな感じはありましたか?

夏侯橋 号令が多かったのはそうですけど、ふだんと違うかどうかは……わからないですね(笑)。

――エリア決勝から全国決勝のあいだに、環境に合わせてデッキを変えようと思ったことはありますか?

夏侯橋 自分はエリアが3月だったので環境の変化はなかったんですけど、司馬懿で出ようかとか、神速(SR張遼)もちょくちょく試したりはしていたんですが、最後は覇者求、曹操が強いなと思えたので、今日のデッキにしました。

――今日うまくいったと思う試合、あとマズいと思った試合を挙げてください。

夏侯橋 うまくいったと思ったのはあしゅらさんの試合(準々決勝)と決勝ですね。ヤバいと思ったのは舞姫さんとの試合ですね。中盤に一騎討ちが起きてラッキーと思ったんですけど、そこで引き分けてヤバいなと。相手のミスにつけこめたから勝てた試合ですね。

――まもなくバージョンアップが行なわれますが、今後はどういう風に対戦していきたいですか?

夏侯橋 デッキは追加されるカードや環境を見つつ、騎馬単の中で変えていくことになると思います。でもデッキというよりは腕、ですよね。まだまだもったいないミスが勝った試合の中にもあるので、そういうのを修正していきたいなと。

――なるほど。では最後に今日もらった青龍偃月刀はどうしますか?

夏侯橋 保管してくれるゲーセンを探します(笑)。