オンラインゲームの企画・開発やネットワーク通信システムの研究開発などを行っているソフトギアが、オンラインゲーム開発向けサーバライブラリ“STRIX ENGINE2.0”を発表した。同ソフトウェアは、UnrealEngineやUnityへの対応を果たし、スケイラビリティの高いマッチングシステム機能を搭載。大規模MMOやFPS開発への使用を想定し、高速で高品質なオンラインゲームの開発を可能としている。以下、リリースより、本作の特徴を紐解いていこう。
以下は、メーカーリリースを引用して掲載
開発の背景
サーバライブラリ「STRIX ENGINE」は、オンラインゲーム開発をターゲットとした開発環境としてLinuxやWindowsをはじめ、ios、Androidといったマルチプラットフォームへの対応を進めてきました。この度、UnrealEngine、Unityへの対応とスケイラビリティの高いマッチングシステム機能を搭載した「STRIX ENGINE 2.0」を発表します。本バージョンでは、大規模MMOやFPS開発への使用を想定し、UnrealEngineやUnityとの組み合わせで高速で高品質なオンラインゲームの実現を目指します。
STRIX ENGINE
STRIX ENGINEは、オンラインゲーム開発に必要な高度なネットワーク機能とサーバソリューションを提供するサーバライブラリです。メッセージ通信や大量のコネクション接続を可能とする通信コアモジュールと、メッセージリレー機能や動的なノード管理を可能とするスケイラビリティの高いサーバシステムの提供で、大規模MMOやFPS開発を支援します。今回リリースするSTRIX ENGINE 2.0ではJava、C#言語への対応とUnrealEngine・Unity対応を実現しました。これにより、マルチプラットフォームに対応したアプライアンス性の高いサーバライブラリとして、大規模オンラインゲームをはじめ幅広いコンテンツ開発への活用が期待されます。
STRIX ENGINE 2.0の特長
■スケイラビリティの高いマッチングシステム
マッチメイキングAPIとルーム管理機能
負荷に応じてノードサーバを動的に追加できる柔軟なノード管理機能
メッセージリレー機能
■オンラインゲーム開発向け多機能搭載ライブラリ
認証機能(ユーザ登録/承認)
データ管理機能(データベースとメモリを統一的に扱うインターフェイス)
メッセンジャー機能
暗号化機能 等
■アプライアンス性の高いサーバライブラリ
UnrealEngine・Unityなどのマルチプラットフォーム対応
Java言語対応により、既存の資産の流用や他ライブラリとの併用が可能
わずかなコードでサーバを構築できるデフォルトクラスの提供
オブジェクト管理機能など様々な機能追加・カスタマイズが可能
■仕様情報
対応プラットフォーム:Windows, Linux, UnrealEngine, Unity, iOS, Android,
対応言語:サーバJava/クライアント C++,C#,Java
対応プロトコル:TCP, RUDP
■製品ライセンス
ライセンス方法:ゲームタイトル毎にライセンス
価格:500万円(別途消費税)
※導入からマイナーバージョンアップ(機能追加)までサポートします。
※開発サポートについては別途サポート料金が発生いたします。
※画像はサーバ側にSTRIX、クライアントにUnrealEngine4を使用して開発したSTRIXデモアプリケーション
なお、ソフトギアでは今後の展望として、今夏に STRIX ENGINEのクラウドサービス化を予定。アプライアンス性の高い多機能な高速ライブラリとしてオンラインゲームの可能性を広げていきたいとのことだ。