2018年2月10日~11日、千葉・幕張メッセにて開催された、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2018”。開催2日目のバンダイナムコエンターテインメントブースでは、2018年に発売されるシリーズ最新作『ソウルキャリバーVI』のステージイベントが開催された。イベントには、『ソウルキャリバーVI』のプロデューサー・大久保元博氏や、シリーズ屈指の実力者で本作の開発にも関わっているおおさか氏、デコポン氏らが登壇。『ソウルキャリバーVI』の魅力紹介や、開発陣と実力派プレイヤーによる対決が実施された。本稿では、そんなステージの模様をお届けする。
操作方法から新要素まで解説
この日行われたステージイベントでは、開発陣が『ソウルキャリバーVI』の魅力を実機映像などで紹介。大久保氏、おおさか氏、デコポン氏、そしてプロゲーマーチーム・Team:Godsgardenの神園さんが登壇し、オープニングでは以前公開されたPVが上映された。大久保氏によると、本作の詳細な発売日はまだ公開できないが、「もう少しかな……」とのこと。近々、発売日のアナウンスがあるかもしれない。
続いては、シリーズ初心者でもわかりやすい操作の説明が開発陣により行われた。開発陣が、実際の対戦画面を使って、バトルの流れやコマンド、新システムなどの基本的な部分を丁寧に解説してくれた。
開発陣によると、本作には初心者でも実力者に対抗できる新要素として、“リバーサルエッジ”と呼ばれるコマンドが用意されているとのこと。“リバーサルエッジ”では、ボタンひとつで敵の上、中、下段攻撃をさばくことができ、そのまま攻撃をして専用演出へと持ち込むことができるそうだ。そのうえ、演出中は3すくみとなっている3つのコマンドのうちひとつを入力することができ、相手よりも有利なコマンドを選択できればダメージを与えられる。ただし、“リバーサルエッジ”にはさばききれない攻撃などの弱点も存在し、決して連発できるものではないそう。初心者にもある程度の読み合いは必要になってくるようだ。
さらに、本作には実力者向けの逆転を狙える新要素として“ソウルチャージ”、“リーサルヒット”が存在する。“ソウルチャージ”は自身をパワーアップできるうえ、発動の際は衝撃波が出るため、相手が連続攻撃中などに発動して攻撃を中断させることができたりと、防御面でも活用可能だ。また、特定の条件で発動する上級者向けの“リーサルヒット”は、発動後に自分以外がスローモーションになる。うまく狙って発動できれば、スローモーション中に連続攻撃を当て、相手に大ダメージを与えられるかもしれない。
操作説明が終わると、続いてはいよいよ開発陣代表のデコポン氏と実力者による対決を実施。デコポン氏と戦うのは、シリーズ初代からプレイしている古参プレイヤーのぬたさんと、『ソウルキャリバー』ユーザーコミュニティーのリーダーを務める若手実力者、ハアロウさんだ。
まずは、ぬたさんがデコポン氏と対決。ぬたさんはナイトメア、デコポン氏はグローをそれぞれ選択し、3ラウンド先取制の熱い戦いをくり広げた。開発者として本作をじっくりプレイしているデコポン氏は、第1ラウンドから“リバーサルエッジ”などの多彩なわざをくり出し、ステージを盛り上げる。一方、ぬたさんも実力者としての本領を発揮し、デコポン氏から1ラウンドを勝ち取った。しかし、それ以降はデコポン氏のペース。“クリティカルエッジ”も見事に決め、最新作の魅力を十二分に見せつつ勝利を得た。
第2試合は、デコポン氏のソフィーティア対ハアロウさんの香華。この試合では、“リバーサルエッジ”の応酬が見られ、それに打ち勝ったハアロウさんが1ラウンド目を先取。対して、デコポン氏は“ソウルチャージ”などで相手に重たい一撃を浴びせていき、最後は“クリティカルエッジ”で華麗に勝利してみせた。
そして第3試合では、大会でデコポン氏に敗退したこともあるという神園さんが対戦者として名乗り出て、因縁の対決が実現。デコポン氏はキリク、神園さんはグローを選択した。試合展開は、デコポン氏が苦戦を強いられるというまさかの事態に。開発者としても負けられないデコポン氏はリーサルヒットなどで逆転を狙うも、ファイナルラウンドまで持っていかれてしまう。一方、リベンジに燃える神園さんは、“クリティカルエッジ”発動時に必要なソウルゲージをファイナルラウンドまで温存。見事大技などを決め、デコポン氏に勝利してみせた。
デコポン氏が負けるというまさかの事態に、大久保氏からは罰ゲームとして別の部署に移るという提案が。すると、ここで時間の許す限りでリベンジマッチを行おうということで、デコポン氏と神園さんがもう一度対戦することに。デコポン氏は使用キャラクターを御剣に変更し、両者とも負けられない戦いがくり広げられた。しかし、先ほど敗北したデコポン氏は完全に火が付いたのか、自身の実力を遺憾なく発揮し、一進一退の攻防のなか圧倒的な読みを発揮。相手に隙を作らせてはリーサルヒット、クリティカルエッジを問答無用で打ち込み、最後は神園さんに勝利し、なんとか面目を保つことができた。
そして、大盛り上がりのイベントは終了。出演者からひと言ずつメッセージが口にされ、イベントは締めくくられた。
ぬた 発売をめちゃくちゃ楽しみにしています! よろしくお願いします。
ハアロウ 『ソウルキャリバーVI』をやっておもしろいことを再確認したので、公式はもちろんユーザーとしてもいろいろとできたらと思っています。
神園 『ソウルキャリバーVI』は3D格闘ゲームが苦手な人でもシンプルに楽しめるゲームで、しかもおもしろい作品なので、ぜひいっしょにやりましょう。
デコポン 今日はたくさん対戦をお見せすることができました。いま開発スタッフ一同、一生懸命開発を行っておりますので、発売を楽しみにしていてください。
おおさか 自分はプレイヤーとしては『ソウルキャリバー』を19年やっていまして、いろいろな大会にも出たり、開いたり、海外にも行かせていただきました。そのなかで感じたのは、『ソウルキャリバー』が好きだという気持ちには国境はなく、年齢、男女での差もないということです。そんな考えを、我々一同はすべてこのタイトルに反映させており、すべてのゲームファンに楽しんでもらえるように鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
大久保 一生懸命がんばって開発していますし、皆さんの期待を裏切らないようにがんばりたいと思います。今後もどんどんと新しい情報を出していきますので、引き続き楽しみに待っていてください。