[2018年2月12日13時5分修正]記事初出時、記事タイトルにて、Rush Gamingの名称の表記に誤りがあったため、修正いたしました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
2018年2月10日~11日、千葉・幕張メッセにて開催された、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2018”。開催2日目となる11日、PlayStationブースでは、10日に引き続き『コール オブ デューティ ワールドウォーII』のeスポーツ大会が開催された。その模様をお届けする。
このステージイベントはプロ対抗戦ということで、CYCLOPS athlete gaming、Detonation Gaming、Rush Gaming、SCARZという4つのプロライセンス取得チームが参戦。10日に行われたバトルでは、Rush Gamingが見事に勝ち抜き、決勝進出の権利を得た。
11日の大会では、Rush Gamingの対戦相手を決める敗者復活戦が行われ、最後に決勝となる。10日と同様、総合司会は松嶋初音が、そしてゲスト実況はk4sen(カセン)両名が担当。冒頭ではあらためてふたりより、賞金と賞品、そして優勝チームには、副賞として世界大会であるCWL(Call of Duty World League)Anaheimの出場権が贈られることが発表された。
そしていよいよ、注目の敗者復活戦がスタート。最初の組み合わせは、Detonation Gaming対CYCLOPS athlete gaming。レギュレーションは、1試合目はハードポイントで、マップはLONDON DOCKS。2試合目はサーチアンドデストロイで、マップはARDENNES FOREST。3試合目はキャプチャーザフラッグで、マップはLONDON DOCKSだ。
序盤はDetonation Gamingのペースで、順調にポイントを重ねる。だが中盤はCYCLOPS athlete gamingが巻き返し、121-85とリード。ここからはせめぎ合いとなるが、Detonation Gamingが逆転してリードを広げ、200ポイントを超えてからは一気に攻勢。250-169という大差で初戦をものにした。
2試合目のサーチアンドデストロイでは、Detonation Gamingが中央突破して電光石火の先制。これで波に乗り、あれよあれよとポイントを重ねて、気づけば5-0という状況に。なんとここまで、CYCLOPS athlete gamingは合わせて3キルのみという劣勢だった。Detonation Gamingのパーフェクト勝利かとも思われたが、ここでCYCLOPS athlete gamingも意地を見せて、3ポイント奪取。しかし最後は押し切られ、けっきょく6-3でDetonation Gamingが勝利をつかみ、つぎにコマを進めることになった。
夢の決勝まであと1歩の激戦!
続くバトルは、Detonation Gaming対SCARZという顔合わせ。レギュレーションは、1試合目はサーチアンドデストロイで、マップはUSS TEXAS。2試合目はキャプチャーザフラッグで、マップはLONDON DOCKS。3試合目はハードポイントで、マップはSAINTE MARIE DU MONTだ。
初戦はサーチアンドデストロイ。序盤は一進一退の攻防だったが、Detonation Gamingの動きがさえ、4-2と初めて2ポイントの差をつける。その流れで5-3までこぎつけ、そのまま逃げ切るかと思われたが、そこからなんとSCARZが3ポイント連取して、6-5と大逆転。Detonation Gamingのスナイパー・ガリアード選手をうまくマークし、味方チームではハント選手とレイシア選手のダブルスナイパーを使う奇襲に出るなど、作戦が功を奏した形となった。
続くキャプチャーザフラッグでも、SCARZは絶好調。開始わずか45秒で先制し、その後も優位を保つ。そして前半終了まで残り10数秒というところで、ダメ押しとなる2ポイント目をゲットし、余裕を持って後半に入る。後半はDetonation Gamingが逆襲するが、あと一歩というところでことごとく侵攻を阻止される展開。その中でSCARZが着実にポイントを重ね、4-0で快勝した。これで注目の決勝戦は、Rush Gaming対SCARZという組み合わせとなった。
決勝戦は前日と同じく因縁の対決に!
2日間に渡って開催された大会も、いよいよラストマッチ。Rush GamingとSCARZが激突することとなった。ちなみにこの顔合わせは、前日の予選最終戦とまったく同じ。そのときはRush Gamingが、サーチアンドデストロイでは6-0、キャプチャーザフラッグでは4-0と完勝している。1日空けての再戦はどうなるのか、来場者も大いに注目する一戦となった。
ここで満を持して、ステージにRush Gamingのメンバーが登場し、会場からは大きな歓声が。決勝戦のレギュレーションは、1試合目はハードポイントで、マップはARDENNES FOREST。2試合目はサーチアンドデストロイで、マップはLONDON DOCKS。3試合目はキャプチャーザフラッグで、マップはFLAK TOWERだ。
初戦のハードポイントでは、序盤からRush Gamingがノリノリ。順調に点差を広げて、150-60、そして200-141となり、もはや安全圏かと思われた。ところがここからSCARZが怒涛の反撃。拠点をキープしてポイントを重ね、201-196と猛追し、ほぼ同じラインで、200ポイント越えからの勝負となった。だがここでも、Rush Gamingが安定した勝負強さを見せつけ、じりじりと引き離す。最後は250-211でフィニッシュし、世界大会進出にリーチをかけた。
続く2試合目は、サーチアンドデストロイ。10日の対戦では、Rush Gamingが6-0で勝利という一方的な展開だった。そしてフタをあけたこの試合でも、Rush Gamingの動きがいい。前衛・後衛、バランスの取れたチームワークでソツなくバトルを支配し、あっという間に4-0に。昨日のパーフェクト勝利の再現かという雰囲気のなか、ようやくSCARZが一矢を報いる。だがRush Gamingの勢いは止められずに、Rush Gamingが6-1で勝利。世界大会への切符を手に入れた。
大会のラストには、ソニー・インタラクティブエンタテインメント ジャパンアジア プレジデントの盛田厚氏がプレゼンターとなり、表彰式が行われて、2日間に渡るバトルが幕を閉じた。世界大会の開催は6月。Rush Gamingにはぜひ日本代表として、日本のプロゲーマーの実力を世界に知らしめてほしいところだ。その活躍に期待しよう。