2018年2月10日〜11日、千葉・幕張メッセにて開催されている、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2018”。開催初日、PlayStationブースでは、『コール オブ デューティ ワールドウォーII』のeスポーツ大会が開催された。その模様をレポートする。
優勝チームには世界への扉が開く!
このステージイベントはプロ対抗戦ということで、CYCLOPS athlete gaming、Detonation Gaming、Rush Gaming、SCARZという4つのプロライセンス取得チームが参戦。各チーム4人の代表が、プロの意地をかけて激突した。
大会の総合司会は松嶋初音さんが、そしてゲスト実況はk4sen(カセン)さんが担当。冒頭ではふたりより、賞金と賞品が紹介された。内容は以下のとおり。
<賞金・賞品>
1位:賞金500万円、トロフィー、金メダル
2位:賞金250万円、銀メダル
3位:賞金150万円、銅メダル
4位:賞金100万円


1000万円という賞金総額もさることながら、続いてふたりから、サプライズ発表が。なんと同大会の優勝チームには、副賞として、CWL(Call of Duty World League)Anaheimの出場権が贈られることが決定! つまり優勝すれば、米国アナハイムで開催される、『コール オブ デューティ ワールドウォーII』の世界大会に出場できるのだ。この発表には、会場から大きな歓声と拍手がわき起こっていた。
続いては大会レギュレーションが説明された。対戦は全3マッチ。1試合目はハードポイントで、マップはARDENNES FOREST、2試合目はサーチアンドデストロイで、マップはLONDON DOCKS。3試合目はキャプチャーザフラッグで、マップはBLACKTOWER。2試合先取したチームが勝利となる。トーナメントの組み合わせは、Rush Gaming対Detonation Gaming、CYCLOPS athlete gaming対SCARZだ。




意外な展開に会場がどよめいた最終戦!
最初の試合は、Rush Gaming対Detonation Gamingのバトル。1試合目のハードポイントでは、序盤こそ互角だったものの、Rush Gamingがナミ選手の22連続キルなどの驚異的な活躍もあり、じりじりとポイントを引き離す。終わってみれば、250−112という、ほぼダブルスコアの大勝となった。続く2試合目のサーチアンドデストロイは、序盤は3−1とDetonation Gamingの出足が目立ったが、その後は一進一退の展開で、中盤までは3−3というせめぎ合い。だがそこからRush Gamingが逆に調子を上げ、6−4で勝ち切った。




続く試合の顔合わせは、CYCLOPS athlete gaming対SCARZ。1試合目のハードポイントでは、SCARZが序盤から飛ばし、約100ポイントの差を付けて200点を突破。最初のRush Gaming対Detonation Gamingのバトルのように、ワンサイドになるかと思われたが、ここからCYCLOPS athlete gamingが驚異的な粘りを見せる。SCARZの動きが止まったところを順調にスコアを伸ばし、気づけば243−230と肉薄。奇跡の逆転かと会場は大いに沸いたが、最後はギリギリ、SCARZが250−230でなんとか逃げ切った。
2試合目のサーチアンドデストロイでも、調子が上がってきたCYCLOPS athlete gamingの勢いは止まらず。つねに一歩リードするような展開で、5−4でリーチをかける。そのままいくかと思われたが、SCARZが最後に連続でポイントを重ねて、6−5の逆転勝利を収めた。





最後の試合は、勝ちあがったRush GamingとSCARZの、明日の決勝進出をかけた決戦。この2回戦ではレギュレーションが変更され、1試合目はサーチアンドデストロイでマップはSAINTE MARIE DU MONT、2試合目はキャプチャーザフラッグでマップはARDENNES FOREST、そして3試合目はハードポイントでマップはGIBRALTARという内容に。
まず1試合目はサーチアンドデストロイ。各チームのコース取りが注目されたが、Rush Gamingは分散せずにポイントに4人が固まる戦法を選択。これが功を奏し、SCARZの出鼻をくじく。これに動揺したのかSCARZの動きが鈍り、その間にRush Gamingがポイントを積み上げる。SCARZは完全に流れに飲まれた形となり、なんとRush Gamingが6−0で勝利という、一方的な展開で1試合目が終了した。
風向きを変えたいSCARZだが、2試合目のキャプチャーザフラッグでも、Rush Gamingの勢いは止まらない。前半こそ1−0というご五分の勝負だったが、後半にRush Gamingが3ポイントを重ね、4−0で勝利。まさに圧倒的な強さを見せつけて、決勝進出の名乗りを挙げた。





勝因について「練習してきたことがすべて出せました」とコメントした、Rush Gamingのグリード選手。その後の感想戦では、チームのプレイを振り返って自ら解説も行ってくれた。
2月11日に行われる決勝戦は、そのRush Gamingと、今日敗退した3チームから敗者復活戦を勝ち抜いたチームとの戦いになる。決勝では敗者から勝ち上がったチームが逆襲するのか、それともまたRush Gamingが王者の強さではねのけるのか? 戦いの行方から目が離せない。


