日ごろ溜めこんでいる“ゲーム学力”を数値化できる、稀有な機会!

 2018年2月10日〜11日、千葉・幕張メッセにて開催された、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2018”。華やかなイベントの陰に隠れながらも、闘会議恒例の企画イベントとしてしっかり定着している“ゲームのセンター試験”が、今回も開催された。
 本企画は、マークシート形式で出される、ゲームに関するあらゆるジャンルの設問に回答し、その合計点数を自身の“ゲーム学力”として判断するというもの。お祭りムードの会場内の中で唯一、実際の試験会場さながらの張り詰めたムードを漂わせる“異空間”だ。

キミのそのゲーム知識は“生きた知識”なのか!? “ゲームのセンター試験”リポート【闘会議2018】_01

 試験は、午前11時から1時間おきに5、6回開催。試験には誰でも参加できるが、1回の試験に参加できるのは約40人。しかも“受験票”は、参加希望回の1時間前にブース裏側で配布されるものを先着順にゲットしなければならないという“狭き門”。受験の前段階から、ゲームに対する情熱(?)が問われるのだ。

キミのそのゲーム知識は“生きた知識”なのか!? “ゲームのセンター試験”リポート【闘会議2018】_02

 試験は、100問の四択マークシート問題を制限時間30分で回答する。試験中の私語や、スマートフォンなどの通信機器の使用は禁止。試験中にトイレなどで席を立つ際は途中退室(試験終了)とみなされるなど、まるで遊び心を感じない。

キミのそのゲーム知識は“生きた知識”なのか!? “ゲームのセンター試験”リポート【闘会議2018】_03
キミのそのゲーム知識は“生きた知識”なのか!? “ゲームのセンター試験”リポート【闘会議2018】_04
本気のレギュレーションが、かえっておもしろい。

 試験が終了すると即採点され、結果がディスプレイに表示される。自分の受験票とともに結果表を撮影するおなじみの光景に「これぞ真の意味での“記念受験”!」と思わずにはいられなかった。結果表は、その回の参加者内の順位と、その日の総合の順位が表示された。

取材記者も問題に挑戦! その結果は……

 前回の闘会議で本企画ブースを体験取材し、90点越えをマークした記者は、今回は取材用の“模擬”という形での参加に。いくら結果が成績表に表示されないとはいえ、ゲーム系メディアの最前線(?)で活動する取材記者としての地力がどの程度か確かめる必要性にかられ、本番さながらの条件で回答用紙を埋めていった。

 寄る年波で細かい文字がよく見えず、目を細めたり眼鏡を外したりしながら、どうにかこうにかこなしていく記者。マークシート方式による試験は、純粋な学力だけでなく、「この形式にちゃんと対応できる身体能力を備えているか?」という部分もシビアに問われているような気がした。

 採点の結果は88点。前回よりも低い点数に落胆したが、その一方で、点数が伸び悩んだ理由に薄々感づいていた。今回の出題は、eスポーツに関するより踏み込んだ知識や、特定ゲームのコラボレーションの詳細が求められる設問が目立った。言い換えるならば、ライターという職業上の義務として“だいたい何となく知っている”以上の知識──いちユーザーとしてゲーム体験に根づいた経験が問われている印象だった。

 もし次回の開催があるならば、世の時流に沿った形で、より実体験をともなうゲーム知識を十分に蓄えておく必要があると思った……と大真面目に締めてしまうほどに熱くなれる企画イベントだった。