2018年2月9日~11日、千葉・幕張メッセにて開催されている“ジャパン アミューズメント エキスポ 2018”(JAEPO 2018)。開催初日、セガブースでは、人気スマートフォンアプリ『Fate/Grand Order』(以下、『FGO』)のアーケードタイトル『Fate/Grand Order Arcade』のステージイベントが行われ、FGO PROJECT クリエイティブディレクターの塩川洋介氏(ディライトワークス)、『FGO Arcade』のディレクター伊神公博氏(セガ・インタラクティブ)が登壇。あらためて『FGO Arcade』の魅力が紹介されたほか、新情報も公開となった。本稿ではそのステージの模様をお伝えする。

『FGO Arcade』2018年7月下旬稼動開始、初期実装サーヴァントは20騎! セガブースステージではさらなる新情報が明らかに【JAEPO 2018】_01
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セガブースには『FGO』でおなじみのマシュの盾や、エクスカリバーも展示されている。

『FGO』が歩んだ軌跡とアーケードへの意気込み

 まずは、塩川氏から本作のベースとなっているスマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order』についての説明が行われた。『FGO』は強力な力を持つ“サーヴァント”たちを使役する“マスター”となって、未来が消失する“人理焼却”を阻止するために戦うRPG。国内で1500万ダウンロードを突破した超人気タイトルだ。

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 説明の中で、塩川氏は『FGO』の運営にあたって“いまでしか遊べないというライブ感”を重視していると述べた。そして、そんな『FGO』のアーケードタイトルとして、配信2周年記念ファンイベント“Fate/Grand Order Fes. 2017 ~2nd Anniversary~”で発表された『FGO Arcade』。塩川氏からは「『FGO』では“セイントグラフ”というカードの形でサーヴァントが登場します。現実でも同じようにカードの形でサーヴァントを持っていてほしかったんです」と企画立案の理由も明かされた。

 ゲーム内では『FGO』の特徴でもある、多彩なイラストレーターによって描かれたサーヴァントたちの3Dモデルが登場し、3対3のふたつチームに分かれてバトルを行うが、グラフィックにはとくに力を入れて開発しているそうだ。

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 また、伊神氏によると「初めてゲームセンターに足を踏み入れる人でも楽しめる内容になっています」とのことで、アクションはかなり単純で、誰でもなじみやすいように設計されている。

 先日行われたロケテストのアンケートでは、プレイヤーの満足度もかなり高く、とくにグラフィックやサウンドなどの内容が高評価。その反響を受けて塩川氏は「高評価をいただいてひと安心できましたが、まだ課題も残っているのでクオリティーを上げていきたいです」と話した。

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 なお、JAEPO 2018の期間中は、セガブースに設営された試遊エリアでもアンケートが実施される。

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今回の試遊では6騎のサーヴァント、3種類の概念礼装を使用できる。試遊は先着制なので、遊びたいという人はお早めに。

稼動時期の近づく『FGO Arcade』の最新情報を公開

 ステージの後半には新情報もいくつか公開された。最初に明かされたのは、稼動初期の実装サーヴァント数。どのサーヴァントが実装されるかは不明だったが、初期は20騎を実装する予定とのこと。この数はあくまで初期に実装するサーヴァントの数であり、稼動後は定期的に追加されていくようだ。「いずれサーヴァント全員を追加したい」と冗談交じりに明かした塩川氏に、伊神氏は苦笑しながらも「がんばります」と答えていた。

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 さらに、これまで2018年夏とされていた稼動時期も、より詳細に2018年7月下旬になったと発表。塩川氏は「夏休みに遊んでいただきたいですし、『FGO』も7月で3周年を迎えるのでいっしょに盛り上げていきたいです。なんとか7月中の稼動を死守します」と意気込みを語っていた。

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 そして、ゲームにはひとりでプレイするモードも収録予定。ロケテストを遊んだプレイヤーから追加してほしい要素としてあげられることが多かったため、実装が決まったそうだ。残念ながらゲームの内容は明かされなかったので続報に期待したい。

『FGO』プレイヤーも大満足のゲーム内容

 会場では、短時間ながら『FGO Arcade』をプレイする機会にも恵まれたのだが、プレイしてまず感じたのは、ステージで伊神氏が語った「初めてゲームセンターを訪れる人でも楽しめる」という言葉に偽りはないということ。筆者自身、ゲームセンターに足を運ぶ頻度は高くはないのだが、『FGO』のサーヴァントを動かせることがとても楽しく、時間を忘れてプレイできた。

 攻撃に使うボタンを、相手の攻撃をガードするときにも使うなど、筐体に取り付けられたボタンは4つだけで、それぞれのボタンに割り当てられた機能を、1回のプレイですんなりと覚えられるようになっているのもうれしい。それでいて、“コマンドカード”を発動しながらチームメイトたちと協力しながら戦うのがおもしろく、試合時間が終わるのがあっという間に感じた。

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 サーヴァントの移動速度は、ほかのゲームに比べてゆっくり目で、ゲームスピードもそれほど速くないため、ふだんからアクションゲームを遊ばないという人にも親切なつくりになっていると感じた。さらに、『FGO』さえ知っていれば、概念礼装やサーヴァントどうしの相性を考えながら、相手よりも有利に立ち回ることも可能。とことん『FGO』プレイヤーが楽しめるようになっている。

 1試合対戦した後、筐体からカードが排出されてプレイ終了となったが、サーヴァントや概念礼装を実際にカードとして手に入れることができるのは、『FGO』のいちファンとしてとてもうれしく感じる。好きなサーヴァント、概念礼装のカードをコレクションするのもひとつの楽しみかたになるはず。稼動が開始していつでもプレイできるようになるのが待ち遠しい限りだ。

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筆者が入手したのはサーヴァント・レオニダスと概念礼装のキッチン☆パティシエールの2枚。カードはJAEPO 2018限定で、稼動した筐体で使用することはできないが、持っていれば少しドヤ顔できる……かもしれない。