ワーナー ブラザース ジャパンより発売中のNintendo Switch、プレイステーション4用ソフト『レゴ マーベル スーパー・ヒーローズ2 ザ・ゲーム』のインプレッションをお届けする。

“マーベル スーパー・ヒーローズ”と聞いて、まったく反応しないそこのアナタへ……

 ワーナー ブラザース ジャパンより発売中のNintendo Switch、プレイステーション4用ソフト『レゴ マーベル スーパー・ヒーローズ2 ザ・ゲーム』。本作は、『レゴ マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム』の2作目にあたる作品だ。順当な進化とパワーアップを遂げており、前作を楽しんだファンであればとくに説明も要らないだろうし、ふつうにプレイしているのではないかと思われる。

 問題は、“それ以外の層”だ。こういった記事を読む人は、“まだ購入には至っていないが、気にはなっている層”だと思う。しかし、“レゴ”と“マーベル スーパー・ヒーローズ”という、ふたつの壁が立ちはだかる。「レゴには別に興味ないんだけど……」、「マーベルヒーローあんまり知らないんだけど……」という人は、結構いるだろう。

 というわけで、“レゴ”と“マーベル スーパー・ヒーローズ”の両方になじみがない人でもイケるゲームなのか? という疑問をお持ちの読者のために、“ゲーム部分”を主軸とした、マーベル初心者目線でのインプレッションをお送りしてみたい。

「マーベルヒーローズ、全然知りません」? オッケーで~す

 マーベルヒーローをウリにしているゲームを遊ぶにあたって、やはりそれらに詳しくないと楽しめないのでは……と思ってしまっている人はいないだろうか。ご安心いただきたい。むしろ、このゲームをやってみて、もし元ネタが気になったら「その作品の映画なりゲームなりを将来的には手に取る可能性がなきにしもあらず」くらいの感じでいい。初期パーティーには“ガモーラ”と“ドラックス”というキャラクターがおり、筆者も正直「……誰?」状態だったのだが、問題なかった。

たとえ知らないキャラでも、メニュー画面を開けば、どの作品のキャラクターなのかの軽い紹介を見ることができる。「何だ、この変なヤツは……」と興味を持ったら、その作品を調べて触れてみる……という感じでいいと思う。

 知っているキャラクターであっても、謎解きの都合上、「このキャラクターは、どんなアクションができるのか」の操作確認は欠かせないため、知っているヒーローでも知らないヒーローでも、ゲーム上、大して差が出ないということもある。

「マーベルナントカ? えーっと……アメコミヒーローが、なんやかんやするやつでしょ?」
 ハイ、合格。
「私、マーベルヒーローなんて、アイアンマンくらいしか知らないわ!」
 ハイ、合格。
「あ、あれだよ、えーっと……手から糸を出すヤツ……。たしか名前はスパイダ……蜘蛛男!」
 ハイ、違うけど合格。

 合格した方は、安心して手に取っていただきたい。むしろ何も知らないほうが、奇抜なヒーローが続々と出てくるので、新鮮で楽しめるんじゃないか……と思わなくもない。「スパイダーマンは知ってたけど、スパイダーグウェンってのもいたのかよ!」みたいな感じで。

白いフードをかぶっているのが、スパイダーグウェン。筆者も本作で初めて知りました。

大人も子供も、安心して頭を悩ませろ!

 “レゴ”ということでなんとなく子ども向けのイメージを持っている人がいるかもしれないが、それは間違いだ。あくまでキャラクターや世界がレゴなだけで、ゲーム上の謎解きは大人でも歯応えがある。筆者も完全に油断していて、かなり序盤から「えっ、詰まった!? バ、バカな……」と長時間さまよう場面が何度もあった。

「何かが起こりそうな場所」はキラキラしていたりして分かりやすくなっているし、「ここでは、このキャラクターを使うんだよ~」という感じで、キャラクターのアイコンも表示される。

 いざ解けてみれば、「あっ、そうか」と納得できるものばかりで、「こんなに親切にヒント出してくれてたのに、ハズカシー!」となる。フェアでいて、カンタン過ぎない、絶妙な難度の謎解き。本作は、その連発になっている。

使うべきキャラクターは分かっていても、アクションも把握しておかないと、長時間迷うことになる。そう、筆者のように……。

 「このキャラクターはどういうアクションができるのか」の把握、そして周囲の“観察”と“試行錯誤”が求められる。「よし、もう油断しないぞ!」と真剣にゲームに入り込んで進めても、「……あ、あれ? ここはどうやるんだろう」となり、「うわっ……私の謎解き能力、低すぎ……?」と、わりとマジで焦ったりする。ふたり同時プレイもできるので、親子で遊んでいたりすると、親のほうが分からなくて子どもが解いたりすることもふつうにありそうだ。そういうご家庭では、子どもの成長を噛み締めつつ、自身の頭脳の衰えを嘆くのもいいかもしれない……。

「子ども向けだろう」とナメていると、大人であることの尊厳を脅かされることも。ゲーム中の会話音声で何気なくヒントをくれていることもあるので、聞き逃さないようにしたい。

 登場するヒーローや敵役たちの中には、ゴツい外見をしている者、見た目がちょっと怖い者、ほかのキャラクターとの身長差が激しい者もいる。レゴは、それらのサイズを統一して可愛らしく表現しつつ、殺伐とした雰囲気にしないことにも一役買っているというわけだ。

ゴメン、“ジャイアントマン”はレゴでもデカかったわ……。

 また、キャラクターが戦闘不能になっても、体を構成しているレゴが吹っ飛ぶだけで、死んだりしないのもポイントだ。ゲームオーバーにもならないし、すぐにその場で復活する。ゲーム内でさまざまな事件は起こるし、ヒーローたちはそれを解決するために奮闘するのだが、決して急かされず、アクションゲームにありがちな、高度な操作技術も求められない。完全なるストレスフリーであり、子どもはもちろん、難しいゲームに自信がなくなりつつある大人も安心して楽しめる作りになっている。なお、レゴだからといってクラフト的な要素はないので、何かを作るのがを考えるのが苦手な人も大丈夫だ。

レゴは、あくまでキャラクターと世界観の構築のために使われている。草木はもちろん、炎すらもレゴパーツで描かれる徹底ぶりだ。

ただステージをクリアしていくだけではない、広大な探索の楽しみ

 本作は、単なるステージクリアー型のアクションゲームではない。各ステージにはさまざまなギミックや収集物が隠されており、“探索”の楽しみかたがある。特定のヒーローの能力を使わないと取れない収集物などもあるので、そのステージを一度クリアーした後の“フリープレイ”で、ストーリーを進めているときには、まだ仲間に加入していなくて使えなかったヒーローを駆使したりするわけだ。

この時点では使用できないヒーローのアイコンが表示されたら、そこは一旦無視して、あとで来よう。

 そのほか、困っている町の人の頼みを聞くことでサブイベントが進み、それを最後までクリアーすることで金のレゴがもらえたりもする。こういった物の完全収集を目指しての、本編そっちのけスーパー寄り道プレイも楽しい。

これが金のレゴ。1ステージに4つほど隠されている。

 また、ゲームが進むと、拠点である“アベンジャーズマンション”の中で“カスタムヒーロー”の作成が行えるようになる。これは、登場するマーベルヒーローの外見や能力を好きなようにチョイスして、自分だけのオリジナルヒーローを作れる機能だ。

頭は白アフロ、頭はホワイト・タイガー、体はキャプテン・アメリカ、下半身はアイアンマンという謎ヒーローを制作。脳内で勝手に“ゴキゲンカブキ”と命名してヒーローリストの仲間入り。

 まるでレゴパーツを組み替えるかのようにカンタンに作れるし、各ボタンで発動する能力すらも好きにセッティングできるので、「無敵やん……」と思いがちだが、選べるのはあくまで“入手済みのキャラクターカード”の外見・能力に限られるので、いきなりフリーダムにヒーローは作れない。このあたりは、寄り道プレイをしているときに「うーん、キャラクターカード目的でストーリー進めようかなあ」という牽引力にもなっている。

ステージクリアー時に手に入るキャラクターカード。ご覧の通り、すさまじい数が存在する。
Ms.マーベルの能力に“自撮り”があるのだが、カメラを向ければオリジナルヒーローもちゃんとポーズをとってくれる。ゴキゲンカブキ、マジゴキゲン。

 さて、マーベルヒーローたちに詳しくなくてもイケそうだということが分かっていただけただろうか。

 ……ん? そこのキミ、何か聞きたそうだね。ほうほう、「自分、アイアンマンも何のことだか分からないんスけど……」と。アイアンマンはとりあえず置いといて、プレイステーション4かNintendo Switch、どっちか持ってる? あ、持ってるのね。ハイ、合格。