第7弾カードパックの配信が間近のデジタルカードゲーム『シャドウバース』(以下、『シャドバ』)。2017年12月23日から24日の2日間、『シャドバ』の世界一のプレイヤーを決める世界大会“RAGE Shadowverse World Grand Prix”が開催された(1日目は生放送のみで、会場での観戦は2日目から)。本記事では、その2日目の模様をリポートする。
本大会は、世界各地で開催された『シャドバ』の大規模大会にて、優秀な成績を収めたプレイヤーのみを招待した世界大会。日本からは、ま選手、roro選手、ふぇぐ選手、SKIRGE選手、Enju選手、SOS選手、Surre選手、tizin選手、サトシ選手、あるさん選手、hasu選手、紅茶/PaR選手が参戦。台湾代表は、Yusei選手、7Ge Emerald選手、RSI選手。韓国代表は、SilentSlayer選手、Chopin選手、yau選手。北米代表は、FanTaSy選手、JaZe選手、Vetu選手。欧州代表はAkamarured選手、Pain選手、Meow944選手といった、計24名が出場した。
1日目の予選を勝ち抜き、2日目の決勝戦に進んだのは、ふぇぐ選手、SOS選手、Surre選手、紅茶/PaR選手、FanTaSy選手、JaZe選手、Akamarured選手、Meow944選手の8名。世界王者の称号と、優勝賞金50000ドル(約525万円)を掛けて、トーナメント戦をくり広げた。
司会進行を務めたのは、タレントの武井壮さんと、山田菜々さん。実況解説は岸大河氏、kuroebi氏、ぽるんが氏が務め、アナウンサーの吉田尚記氏もコメンテーターとして参加。さらに、ゲストコメンテーターとして、優木かなさん(アリサ役)、石上静香さん(エリカ役)、佐倉薫さん(イザベル役)も登場した。
会場には大型モニターが3つ用意されており、豪華なライトアップでまるでダンスフロアのような雰囲気に包まれていた。また、世界大会ということもあり、会場には海外のプレイヤーも多く訪れており、観戦を楽しんでいたのが印象深い。試合の合間には、12月29日に実装予定の新カードパック“Chronogenesis / 時空転生”に収録される新カードも公開された。
そして決勝へ勝ち進んだのは、クールなプレイで勝ち進んだ紅茶/PaR選手(日本代表)と、観客を沸かせるパフォーマンスでも人気を集めていたAkamarured選手(欧州代表)。対戦レギュレーションは、先に3試合勝ち抜いた選手が勝利となるBo5ルール。選んだ3つのクラスで戦い、勝利したクラスはその試合では使用できなくなる、『シャドバ』の大会ではおなじみのルールだ。
紅茶/PaR選手の選択クラスは、エルフ、ドラゴン、ヴァンパイア。対するAkamarured選手は、ネクロマンサー、ヴァンパイア、ビショップを選択。第1試合は、Akamarured選手がネクロマンサー、紅茶/PaR選手はヴァンパイを選択する。序盤から紅茶/PaR選手が、ヴァンパイアの得意とする速攻を仕掛けていくものの、あと1歩及ばず、まずはAkamarured選手が先取。
第2試合はAkamarured選手がヴァンパイアを選択し、ヴァンパイア対決に。Akamarured選手は自身の体力が半分になると発動する“復讐”能力を使用した戦法で戦い、紅茶/PaR選手は発動を狙わないスタイル。一気に攻め立てるAkamarured選手の猛攻から、なんとか反撃に出ようと紅茶/PaR選手はすべてのカードを破壊するフォロワー“バハムート”で攻勢に出るも、Akamarured選手攻めを止められることなく、Akamarured選手が2戦目を勝利した。
優勝に王手がかかった第3試合。Akamarured選手は、残るビショップで勝利すれば優勝に。序盤は完全にAkamarured選手のペース。アミュレットからつぎつぎとフォロワーをくり出し、回復とフォロワー能力をパワーアップさせるアミュレット“エイラの祈祷”の効果を狙っていく。しかし、Akamarured選手は肝心の回復カードが手元に来ない。その隙を紅茶/PaR選手が一気に攻めて、3試合目は紅茶/PaR選手が取り返した。
4試合目は、紅茶/PaR選手がドラゴンを選択。Akamarured選手は、今度は“エイラの祈祷”の効果発動できる盤石な体制を作り上げ、一気に勝利を狙う。だが、あと1ターンで、というところで紅茶/PaR選手に“バハムート”をくり出されてしまう。盤面は大きく逆転し、そのまま紅茶/PaR選手が勝利となった。
そして最終試合、紅茶/PaR選手の残すクラスはエルフ。序盤はどちらも、相手のカードを対処する手はあるが、攻めることができないという状況が続き、両者動けない展開が続く。勝負が動いたのは6ターン目、コンボで高火力を叩き出せるフォロワー“リノセウス”を引き当てた紅茶/PaR選手は、一気にラッシュを仕掛け相手の体力を削りきり勝利した。世界大会優勝は、紅茶/PaR選手に決定!!
イベントの終わりには、“RAGE”主催のCyberZ取締役・大友真吾氏より、優勝賞金50000ドルが贈呈された。また、『シャドバ』のプロデューサーを務める、木村唯人氏が登壇し、つぎの世界大会の開催も発表! 2018年に行われる世界大会では、なんと優勝賞金が100万ドル(約1億1000万円)と、超弩級の金額となっている。開催は来年の12月で、来年中に行われる大会で参加者が決定する。
本記事の最後には、試合終了直後に紅茶/PaR選手へ行った囲みインタビューの模様をお届けしよう。
――優勝おめでとうございます! いまの感想を率直にお聞かせください。
紅茶/PaR選手 びっくりです。皆さん強い選手なので、まさか僕が優勝できるなんて思ってもみませんでした。
――試合を振り返って、勝利したポイントはどこだと思いますか?
紅茶/PaR選手 最後は運だけでしたね。1回戦、2回戦は完璧に立ち回れたのですが、決勝戦はプレイイングミスが多すぎて、王者らしいコメントは出せないです。
――今回のデッキを選択された理由を教えてください。
紅茶/PaR選手 海外選手たちが、事前にどんなデッキを使用しているのか調べたところ、相手のカードを破壊してコントロールするデッキに強い“ウィッチ”などを使っていなかったんです。であれば、コントロールでいこう、という戦略でした。
――今回、バトルでいちばん重要視していたポイントは?
紅茶/PaR選手 デッキの構築です。1枚1枚なぜデッキに入れたのか、なぜこの枚数なのか理由を付けることです。
――決勝戦で2試合最初に取られ、追い込まれた際の心境はいかがでしたか?
紅茶/PaR選手 ヤバいと思いました。エルフはビショップに勝てないと思っていたので。最後の試合は、本当に勝ててよかったです。
――賞金の使い道を教えてください
紅茶/PaR選手 決めていないです。