2017年12月22日から23日の2日間にわたって、千葉県の幕張メッセ国際展示場にて開催中の『グランブルーファンタジー』(以下、『グラブル』)のイベント“グラブルフェス2017”。本記事では、2017年12月22日(金)にメインステージで行われた“これまでのグランブルーファンタジー&ライブペイント”の模様をお届け。
イベントが始まると、『グラブル』でシェロカルテ役を務める加藤英美里さんがメインMCとして登壇。続いて、本作でミリン役を務める高木美佑さん、プロデューサーの木村唯人さん、ディレクターの福原哲也さん、ゲストに、サウンドコンポーザーの植松伸夫さんと成田勤さん、アートディレクターの皆葉英夫さんが登場した。
まずは2017年に大幅なアップデートが施された“決戦! 星の古戦場”(以下、古戦場)を振り返ることに。スクリーンに2017年に行われた変更点を映しながら、古戦場について語る木村さん。肉集めが廃止される代わりに、強敵に挑むための“チャンク”を集める要素に一本化されたことや、敵の属性耐性が上がり、有利属性でなければと有効なダメージを与えにくくなったことを挙げた。『グラブル』のやり込みプレイヤーでもある加藤さんは、属性耐性が上がるまでは有利属性など気にせず、自身の編成の中でも強化が進んでいた光属性をメインに使っていたものの、これを機に各属性の戦力を強化した、ガチプレイヤーらしい話題で盛り上がる。また、木村さんはこれからの予定として、本選に出られなかった人がもらえる勲章の数を増やすとも語った。
つぎに、2017年の『グラブル』の歩みを振り返るコーナーへ。イベントや武器、召喚石など、カテゴリごとの更新や変更点を月別に示した画面を見ながら、木村氏と福原氏が中心となって、当時の思い出話や開発秘話などを披露していった。
1月の思い出として札幌コンサートのことが話題に挙がると、植松氏は北海道の寒さとは裏腹に、コンサートに訪れた人たちの“熱さ”に圧倒されたと話した。さらに、成田さんが作成した譜面の内容があまりに難しく、ある楽団員から「親の敵のような気持ちで演奏している」と言われたというエピソードも披露され、会場の笑いを誘う。
4月の内容になると、画面には、エイプリルフールに開催されたマンガ『ぐらぶるっ!』とのコラボイベントが。かわいらしくデフォルメされた顔と、筋骨隆々な体、そして常識ハズれの強さを発揮したビィには、当時多くのプレイヤーが驚いたことだろう。あまりに強烈な体験を思い出したのか、会場からは笑い声が上がっていた。
植松さんや成田さん、皆葉さんらが『グラブル』に携わるうえでの考えや思いを語るうちに、イベントは後半戦へ突入。司会は加藤さんから、ランスロット役の小野友樹さんにバトンタッチ。さらに、並行して皆葉氏がリアルタイムでイラストを描くことになった。なにも仕込みをしておらず、ネタも考えていないようで、ニコニコ生放送の視聴者から案を募集。数多くのコメントが流れ、長い話し合いの末、“闇堕ちしたグラン”に決定。
ステージの隅で作業に入る皆葉さんを見守りつつ、再び今年の『グラブル』を振り返るコーナーへ。カジノスキンやリミテッドキャラクターの話が出ると、木村氏は今後の参考にするため、ニコニコ生放送の視聴者からつぎの対象キャラクターなどを募集。新たなリミテッドキャラクターには、メインストーリーでも活躍したモニカを望む声が多かった。
今年を最後まで振り返り、イベントも終盤へ。ここで、まだ詳細が明らかになっていない、今月末のシナリオイベント“Right Behind You”の情報が公開された。映像はなく音声のみだったが、ゼタの緊迫した声や、その背後から聞こえる男たちの怒号などが会場に響いた。さらに、今回登場するゼタ、そしてバザラガのイラストが公開。包帯こそ巻かれていたが、バザラガは兜を脱いだ姿になっており、会場からはすぐさま大きな歓声が上がった。バザラガの素顔に関する話はこれまでのイベントなどでも語られていたが、兜を脱ぐのは初めて。加えて、ゼタ、バザラガ、ベアトリクス、ユーステスに続く新たな“組織”のキャラクターも公開された。白い服を身にまとったエルーン族で、ゼタたちの上司にあたるらしい。今回のイベントにどう絡むのか、気になるところだ。
ここで、皆葉さんの描いていたイラストが完成。スクリーンに映し出されたのは、禍々しい剣を振るう赤い目のグランと、その背後に映る謎の存在。大きな手から伸びる赤い糸がグランの体を操るように巻き付いていた。なお、このイラストは、後日なんらかの形でゲーム内に実装されるとのこと。
来年の『グラブル』について聞かれると、木村氏は「コンテンツの拡張を重視したい」と述べた。2017年はコンテンツの調整をメインに進められており、時間をかけた結果、大部分が済んだとのこと。新しいコンテンツ案も3つほど浮かんでいるという。
盛況のままに、イベントは終了。拍手に包まれながら、登壇者たちはステージを後にした。