2010年にXbox 360で発売され、高い評価を得てマルチプラットフォーム展開されてきた、Playdeadの2Dアクションアドベンチャーゲーム『Limbo』。現在のインディーゲームブームの流れを作った作品のひとつとも言える記念碑的作品が、ついにコモドール64に移植だって?
コモドール64というのは、1980年代に北米を中心に人気を博した8ビット世代のホームコンピューター。本作『LIMBO 64』は、要は現代のゲームを昔のハード技術に合わせて作り変える“デメイク”(新しくするリメイクの逆)と呼ばれるタイプのバージョンとなる。
しかもコレ、勝手移植ではなく実はスタジオ公認。趣味のサイドプロジェクトとして開発しているSøren Trautner Madsen氏はPlaydeadに所属するスタッフで、オリジナル版『Limbo』にもプログラマーのひとりとして参加している人物なのだ(スタジオの最新作『Inside』での肩書きはゲームプレイプログラマー)。
もとのゲームのアートスタイルがモノクロなので最大同時発色数などはそんなに気にしなくてもいいかもしれないが、本編では現代的なアニメーションシステムで実現していたはずの、ゆらゆら揺れるロープや、デストラップのひとつである謎のクリーチャーの“脚”のブラブラ動く雰囲気などがバッチリ再現されているのは、さすが中の人、と言うべきだろうか。
なお『LIMBO 64』が本当にリリースされるかどうかは不明。本作について報じているレトロPC情報サイト“Vintage is the New Old”では、同氏が冗談交じりに「2024年を目指している」と語っていると伝えている。