『ARMS』初代チャンピオンが、早くもベルトを返上!? バージョンアップも発表された、公式全国大会“ARMS JAPAN GRAND PRIX 2017”決勝大会リポート

国内の『ARMS』プレイヤーの頂点を決める公式全国大会“ARMS JAPAN GRAND PRIX 2017”。その決勝大会が、“ジャンプフェスタ2018”内にて開催された。本記事では、その模様をリポート。

 新感覚スポーツゲーム『ARMS』の国内最強プレイヤーを決める初の公式全国大会“ARMS JAPAN GRAND PRIX 2017”。2017年12月16日~17日に千葉・幕張メッセで開催された“ジャンプフェスタ2018”の開催2日目、任天堂ブースにて決勝大会が行われた。

ブースでは試遊も行われており、大勢のプレイヤーたちで賑わっていた。

体験者たちには、ファイターたちが描かれた、キュートなステッカーが配布された。

 本大会は、東京、名古屋、大阪、福岡の4都市で開催された予選大会を勝ち抜いた地区代表4名に加え、“『ARMS』開幕記念オンライン公開スパーリング”や“夏休み!『ARMS』オンライン公開スパーリング”、“ジャンプフェスタ大会”(“ジャンプフェスタ2018”の両日に行われた大会)の優勝者が集い、全国王者を決定する8名でのトーナメント戦だ。

優勝トロフィーと、『ARMS』初代王者のチャンピオンベルト掛けて、8名の選手たちが激突!

 大会には、『ARMS』プロデューサー・矢吹光佑氏が解説を務め、実況は高橋麗氏が担当。さらに、リングアナウンサーの国本直基氏に加えて、『ARMS』のイベントMCではおなじみの椿彩奈さんも登場した。

左から、椿彩奈さん、矢吹光佑氏、高橋麗氏、国本直基氏。

 ステージが開幕すると、各選手たちがコールとともに入場。意気込みたっぷりの選手たちに、押し寄せた観客たちから大きな拍手と声援が送られていた。そしてステージ上で、トーナメントの対戦組み合わせがくじ引きによって決定すると、いよいよ大会がスタート!

 ルールは、決勝戦までは2試合先取で、各試合ごとにアームやキャラクターを変更可能。バトルはどの試合もレベルが非常に高く、一進一退の攻防が多数くり広げられた。また、対戦相手のアームに合わせてアームを変えるのはもちろん、ステージの障害物の使いかたや、必殺ラッシュの発動タイミングなど、細かいテクニックが各所で光っており、非常に見応えのある試合の連続だった。

 筆者がとくに驚いたのが、各選手たちの判断力。体力がギリギリの状況でも、ここぞというタイミングであえて投げ技を仕掛けたり、相手のダッシュ方向を読んでアームをくり出したりと、その試合の熱さに、観客たちも大きな歓声を上げて大いに盛り上がっていた。

 そして試合は進み、決勝戦に進出したのは、国内ランキング1位で、その強さからプレイヤーたちには“皇帝”と呼ばれている猛者・Pega選手と、現役高校生にして、“夏休み!『ARMS』オンライン公開スパーリング”を勝ち抜いたジュニア選手。Pega選手は試合前に、「負けられない。絶対に勝ちます」と気合十分。対するジュニア選手は「Pegaさんが相手ということで、ラスボス感がスゴいです(笑)」と緊張している様子だった。なお、決勝のみ、3本先取での勝敗が決められる。

Pega選手

ジュニア選手

 ジュニア選手はキッドコブラを使い、アームは“キックバック”と“ポップスター”でディフェンス重視のスタイル。それに対してPega選手はマックスブラスを使用し、アームは“エクスブロー”と、キックバック対策の“サンダーバード”を選択し、第1試合がスタート。対策通り、Pega選手の“サンダーバード”が、スルスルと“キックバック”の側面を通り抜け、シビれされたところに投げがヒットし、1ラウンドを先取したのはPega選手。2ラウンド目は、ジュニア選手が両腕を“ポップスター”にチェンジし、正面からの連続攻撃で勝利する。そして3ラウンド目は“キックバック”と“ポップスター”にジュニア選手が戻すものの、1ラウンド目と同じ展開となり、第1試合はPega選手が勝利した。

 続く2試合目、ジュニア選手はリボンガールにキャラクターを変更。アーム選択は“オロチ”と“ロースター”で挑み、試合の流れを変えようとする。Pega選手は、両腕を“エクスブロー”にチェンジするのだが、この選択がうまく刺さり、“エクスブロー”の爆発で必殺ラッシュを阻止するといったシーンも。ジュニア選手も2ラウンド目には両腕を“ロースター”にして対抗するも、ジュニア選手のジャンプの着地際をしっかりとPega選手が捉えていき、2試合目もPega選手の勝利となった。

 Pega選手が優勝の王手を掛けた3試合目。ジュニア選手はキャラクターを“キッドコブラ”に戻して、両選手1試合目と同じ構成で挑む。しかしここまでの試合で対策が構築されていたのか、やはり“サンダーバード”でジュニア選手のガードをすり抜け、着地の隙もしっかりと捉えたPega選手。気がつけば1試合も取られずに、まさに“皇帝”と呼ぶに相応しい、Pega選手の圧倒的な勝利!! これで初代『ARMS』チャンピオンは、Pega選手に決定した。

 優勝したPega選手には、賞状、トロフィー、そしてチャンピオンベルトが贈呈された。Pega選手は「この大会でいちばん優勝したかったので、とてもうれしいです。これからも『ARMS』を遊んでいきます!」と、喜びを噛みしめていた。さらに、「マックスブラスは、リボンガールを相手にするのが苦手だと個人的に思っています。今回の大会では、得意とするキッドコブラと多く当たったので、運がよかったです。ですが、どのキャラクターと対戦しても優勝する自信がありました!」と、まさにチャンピオンらしいコメントも!

 そしてここで、次回の大会が告知された。2018年1月26日~28日に、秋葉原にて開催される対戦ゲームの祭典“EVO Japan 2018”で、トーナメント大会が行われる。ここで優勝したプレイヤーと、チャンピオンのPega選手は防衛戦を行うこととなる。……という予定だったのだが、ここでPega選手が「今日チャンピオンになってしまったら、“EVO Japan 2018”の大会には出場できないと運営の方に言われました。参加するには、ベルトを返上すれば可能とのことです。なので僕は、せっかく手に入れたベルトですが、ここでこのベルトを返上します!」と、まさかのベルト返上宣言! 防衛戦をするのではなく、Pega選手はまたイチからトーナメントを勝ち上がり、また優勝して再度ベルトを手に入れるために戦うというのだ!! この宣言にシビれた観客たちは、立ち上がりながら大きな歓声を上げるほど大熱狂だった。

 さらに、イベントの終わりには矢吹プロデューサーからサプライズとして、次回の大型アップデートの告知動画も公開された。新ファイター、新アーム、新ステージらしきものが映っており、見た限りではワープしたり透明になったりと、テクニカルな能力を持ったファイターが登場しそうな予感。こちらのアップデートは、なんと2017年内を予定しているとのことだ。

 全国大会“ARMS JAPAN GRAND PRIX 2017”も、これにて終了。筆者の個人的な感想としては、会場全体の盛り上がりが非常にアツく、周囲にいた来場者たちが興味を持ち、観客席にどんどん集まってきたのが印象的。そしてPega選手の圧倒的な強さや、ベルトを返上する超強気な姿勢には、思わずファンになってしまうほどにシビれてしまった。来年の“闘会議2018”でも大会の開催を予定しているそうなので、『ARMS』の来年の盛り上がりも間違いないだろう。