ロックスター・ゲームスや2K Gamesなどを傘下に持つ大手メーカーTake-Two Interactiveが、インディースタジオに特化した新パブリッシングレーベルPrivate Divisionの発足を発表した。
参加するのはまず、『アサシン クリード』初期作品のディレクションを行ったパトリス・デジーレ氏の新スタジオPanache Digital Games。すでにティザーが発表されていた三人称視点サバイバルアクションアドベンチャー『Ancestors: The Humankind Odyssey』のパブリッシングについて同レーベルと契約している。
そして、オープンワールドRPG『Fallout: New Vegas』などを手掛け、近年はクラウドファンディングをうまく活用しながらタイトルをリリースしているObsidian Entertainmentが、未発表のRPG作品をリリース予定。このスタジオは凝った洋RPGが得意なので気になるところ。
同じく“Project Wight”という仮称のRPGタイトルを予定しているThe Outsidersは、FPS『バトルフィールド』シリーズのリードデザイナーや『Payday 2』のゲームディレクターを務めたDavid Goldfarb氏らによるスタジオ。
そのほか、Bungieでクリエイティブアートディレクターとして『Halo』シリーズを手掛けてきたMarcus Lehto氏によるスタジオV1 Interactiveが、SFテイストのFPSを開発中とのこと。
大作級を手掛けてきたクリエイター陣によるスタジオが中心となっており、インディーレーベルを標榜しつつも個人開発者などは含まれていない。「AAA(超大作か)インディーか」という2極化が進む中で抜け落ちてきた、両者の良さを適度なバランスで兼ね備えたあたりの市場を狙っているのではないかと思われる。
また、Take-Twoが今年5月に権利を取得したSquadの宇宙船作成シム『Kerbal Space Program』について、同レーベルから発売が行われることが判明。家庭用ゲーム機版である『Kerbal Space Program Enhanced Edition』を海外で1月にプレイステーション4/Xbox Oneでリリースすることが予告されている。