niconicoとGzブレインが、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2018”について、2017年12月13日に東京・ニコファーレで発表会を開催。開催概要と、イベント内で実施される企画を発表した。
発表会は、“賞金制大会の開催”、“プロライセンスの発行”など、eスポーツの盛隆を明示するオープニングVTRから開幕。続いて、夏野剛氏(ドワンゴ取締役)らが登壇し、“ゲームの先には、夢があった。遊者たちよ、ゲーム大会最高峰の舞台は整った。”というキャッチフレーズを語った。併せて、歴代ゲームハードとゲームファンがコロッセオに集まるキービジュアルも公開された。
本発表会のおもだったトピックスはふたつ。(1)闘会議2018のイベント内容、(2)プロライセンスの発行や高額賞金制大会の開催など、闘会議の枠を超えたeスポーツに関する新情報の2点だ。筋道を立てて説明するために、(2)を先に解説する。
【闘会議2018 概要】
開催日:2018年2月10日、2月11日
開催場所:幕張メッセ国際展示場 1~8ホール(うち2、3ホール:JAEPO)
主催:niconico、Gzブレイン、eスポーツ新団体(後述)
闘会議2018でプロライセンスを発行、高額賞金大会を開催
闘会議2018について、2018年初春に新設されるeスポーツ団体が主催に加わることが発表された。
こちらの新団体については、上記の記事にて詳しく紹介しているが、要約すると
- 複数存在していた日本のeスポーツ団体が、ゲームメーカーの後援のもとでひとつに統合。
- 新団体は、国やゲームメーカーも認める公式プロライセンスを発行する。
- プロライセンスを有するプレイヤーを対象に、高額賞金制のゲーム大会を日本国内でも開催可能に。(これまで日本では、法律の問題で高額賞金制大会を開催できなかった)
ということになる。
そして、闘会議2018で開催される大会にて、初のプロライセンスを発行。併せて高額賞金の贈呈も実施されることが発表された。
プロライセンスの発行が決定しているタイトルは以下の通り。今回発表された5タイトル以外にも、順次追加予定とのことだ。
ここで、ゲストとしてDetonatioN Gaming代表の梅崎伸幸氏、『鉄拳』シリーズで活躍するプロプレイヤーのノビ氏、ゲーム関連イベントでも活躍するライターのブンブン丸が登壇。今回の動きについて所見を述べた。
梅崎氏は、氏が運営する団体の得意分野であるPCゲーム領域も、より盛り上がりを見せてくれればと述べる。また、『パズル&ドラゴンズ』、『モンスターストライク』のようなプレイヤー人口の多いゲームが、日本人の意識を変えてくれることに期待しているとのことだ。
ノビ氏は、トッププレイヤーの立場から、日本のゲーム選手が国内で生計を立てられるようになる可能性に言及。海外の大会へ遠征する必要性が薄まり、より間口が広がるだろうとコメントした。また関連して、ブンブン丸が「今回のライセンスは、日本で賞金を出す手段として発行されるものである」と、すでに“プロ”として活躍している選手を否定するようなものではないというフォローを加えた。事実として、過去の大会実績をもとに、既存のトッププレイヤーにもライセンスが順次発行されていくとの発表がなされている。続報が待たれるだろう。
なお、闘会議2018には、一般社団法人デジタルメディア協会 AMDから1000万円の賞金協賛が発表されている。