現地時間2017年12月8日~10日(8日は最終予選)にアメリカ・アナハイムにて開催中の『ストリートファイターV』公式世界大会“カプコンカップ2017”。ファミ通.com編集部が注目していたプロゲーマーのレッドブルアスリート・ボンちゃんは、最終日に残るTOP8決定戦で惜しくも敗れ、9位タイという結果に。ここでは、ボンちゃんの各試合の映像を振り返る。
1回戦 対Smug選手
ボンちゃんの1回戦の相手は、アメリカの最強バイソン“Smug選手”。試合前のボンちゃんは「自分にとってバイソンは、シーズン2を象徴するようなキャラクターですし、かりんへのキャラクター変更が間違いなかったことを証明するためにも勝ちたいですね」と語っていた。ふたを開けてみると、初戦こそ負けてしまったが、その後は3試合を連取して勝利。ボンちゃんはバイソンのVトリガーに対してVリバーサルで切り返したり、中段攻撃をしっかりガードするなど、食らってはいけない攻撃をしっかり凌いでいた。「初戦の内容はヒドイものでしたが、その後しっかり立て直すことができてよかったです」と試合を振り返っていた。
SFV: RedBull | BonChan vs Rise | Smug - Capcom Cup 2017 - CPT2017
2回戦 対ももち選手
ボンちゃんの2回戦の相手は同じ日本勢のももち選手。初戦でふ~ど選手を新キャラクターの是空を使って下しているももち選手は、ボンちゃんにも是空を投入。しかし、ボンちゃんは危な気なく2試合連取。その後、ももち選手はキャラクターをベガにスイッチ。「ももちはもっと早い段階でベガを投入してくると思っていた」と、この展開を予想していたボンちゃんは万全のベガ対策を立てていたようで、相手のキャラクター変更にも動じず勝利。3試合連取で3回戦へ駒を進めた。
SFV: Echo Fox | Momochi vs RB | Bonchan - Capcom Cup 2017 - CPT2017
3回戦 対ときど選手
ボンちゃんの事前インタビューにて、「おそらく、いまもっともハイレベルかつバランスの取れた選手」と応えたいたときど選手との一戦。現状ではきびしい戦いになると語っていたが、1試合目を先取。このまま流れをつかめば……という展開に持ち込めたものの、2連敗で劣性に。ここでキャラクターをナッシュに変更して望みをつなげるが、あえなく敗北。敗者復活戦へまわる。試合後のボンちゃんにナッシュへのキャラクター変更についてを尋ねると「かりんで残り2試合を取る自信がなかったから」とのこと。「1試合目に手応えはありましたが、3試合目でやはりかりんはきびしい」と感じたそうだ。ちなみに、ナッシュを投入することは最初から考えていたそうで、悪い流れを変えるために「ここしかないタイミング」で投入したようだ。
SFV: Echo Fox | Tokido vs. RB | BonChan - Capcom Cup 2017 - CPT2017
敗者復活戦 対ネモ選手
最終日に残れるトップ8を決定する一戦の相手は、最終予選から勝ち上がったネモ選手。ボンちゃんはこの試合の直前まで、かりんとナッシュどちらでいくかを迷っていた。もともとユリアンにはナッシュを出す予定だったが、直前にネモ選手とのスパーリングを行い、そのときに使ったかりんがかなり機能していたため、使用キャラクターを迷ってしまったという。結果は0-3でネモ選手に完敗。試合後に「結果論になってしまいますが、迷わずにナッシュで行ったほうがよかったのでは?」という質問に「ナッシュを使わなくて後悔しています(笑)」とボンちゃん。しかし、「ナッシュを使って負けても、かりんを使えばよかったと後悔するので、どっちにしろ同じです(笑)」と続けた。今後も複数のキャラクターを使用するようであれば、“キャラクター選択”という非常に難しい課題もついてまわりそうだ。
SFV: RB | BonChan vs. AW | Nemo - Capcom Cup 2017 - CPT2017
今年のカプコンカップは9位で最終日残れずでした。結果はともかく後半の内容には納得いかない終幕になってしまいました。来シーズンはキャラを選ぶところから始めます。今年も皆さんの応援を常に感じさせてもらい感謝です。来年も共によろしくお願いします。ありがとうございました!
— ボンちゃん (@katitagaribon)
2017-12-10 14:44:12
念願のカプコンカップ2017への出場を決めたものの、EVO2017に続いて、最終日に残れるTOP8決定戦で敗れての9位タイに終わったボンちゃん。あと1歩で大きな舞台へ立てるというところでの敗戦に、相当な悔しさや課題が残った結果だったと思います。このあたりは、帰国にゆっくりお話しを伺いたいと考えています。おそらくこれで2017年の大型大会はすべて終了したと思いますので、ボンちゃん1年間お疲れ様でした! 次回シーズン3での活躍を楽しみにしています。(担当:豊泉三兄弟(次男))