『攻殻機動隊ARISE』の世界がVRに! チーム対戦型フィールドVRアクティビティをひと足早く体験

2017年7月にオープンするや、VR(バーチャル・リアリティ)をテーマにした最新エンターテイメント施設として注目を集めているバンダイナムコエンターテインメントによる“VR ZONE SHINJUKU”。同施設において、12月9日(土)より稼動予定の最新アクティビティ『近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds』を、ひと足早くプレイする機会を得た。

12月9日稼動開始の『近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds』をプレイ

 2017年7月にオープンするや、VR(バーチャル・リアリティ)をテーマにした最新エンターテイメント施設として注目を集めているバンダイナムコエンターテインメントによる“VR ZONE SHINJUKU”。同施設において、12月9日(土)より稼動予定の最新アクティビティ『近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds』を、ひと足早くプレイする機会を得た。

“VR ZONE SHINJUKU”をひと足早く体感 『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』や『マリオカート アーケードグランプリVR』など魅惑のアクティビティの魅力をリポート

2017年7月14日、東京・新宿にバンダイナムコエンターテインメントによる最新エンターテインメント施設“VR ZONE SHINJUKU”がオープン。その営業開始に先駆けて、報道関係者を対象とした内覧会が7月12日に行われた。

チームで対戦できる『攻殻機動隊』のフィールドVRアクティビティがVR ZONE SHINJUKUにて12月9日より稼動開始

バンダイナムコエンターテインメントは、東京・新宿にある“VR ZONE SHINJUKU”にてチーム対戦型フィールドVRアクティビティ“近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds”を2017年12月9日より稼動開始する。

 “VR ZONE SHINJUKU”に、『攻殻機動隊ARISE』をモチーフにしたアクティビティが登場予定であることは、同施設のオープン当初から明らかにされていたが、当初8月設置予定だった『近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds』は、諸般の事情によりサービスインを延期。『攻殻機動隊ARISE』ファンを大いにやきもきさせていたものだが、この度いよいよ正式稼動開始と相成った。

 『近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds』は、VRゴーグルを装着し、大空間を自由に動き回る“フィールドVRアクティビティ”と銘打たれており、プレイヤーは専用のモーションキャプチャーシステムを装着し、チームバトルを楽しむことになる。日本初のチームバトルであることや国内最大級20メートルx11メートルの専用アリーナを擁することなど、“VR ZONE SHINJUKU”ならではのスケールの大きなアクティビティとなっている。

 世界観のガイドラインは、プレイヤーは草薙素子の招集した特殊部隊のルーキーとして、テロリスト集団の制圧に向かうという、いかにも『攻殻機動隊』らしい内容。アクティビティの導入部では電脳空間でブリーフィングが行われたり、戦闘時は一定時間“光学迷彩”を使用できるなど、随所に『攻殻機動隊』らしいフィーチャーが盛り込まれている。ちなみに、ブリーフィング時の素子のセリフは坂本真綾による完全録り下ろしで、いやが上にも“ミッションに参加する”という気分を盛り上げる。

坂本真綾さんのボイスで状況説明がなされる。何とも盛り上がる。

『攻殻機動隊』と言えばコレの光学迷彩。

 取材陣および関係者によるデモプレイは、2対2のチームにガイド役のスタッフがひとりずつ加わっての3対3で行われた。チームは“アルファチーム”と“オメガチーム”に分かれ、事前にタブレットにニックネームと性別、身長などを入力。それらの情報はVR空間に反映されることになる。VR空間の各自のアバターの頭の上に、ニックネームが大きく表示されるのは、味方と敵を識別するうえでありがたい仕様と言えるだろう。

[2017年12月8日午後1時30分]“オメガチーム”の名称を誤っておりました。お詫びして訂正させていただきます。

プレイの前にはナビゲーターによるブリーフィングが行われる。ゲームの遊びかたがわかりやすく説明された。

 プレイにあたっては、VRゴーグル、バックパックPC、ハンドガン、VRマーカーの設備を装備。VR空間でのバトルに臨んだ。モーションキャプチャーシステムは、約10キロとのことだが、いちばん重量のあるバックパックPCをリュックサックの要領で背負うこともあってか、さほど重いという感じはしなかった。

手順にしたがってチャキチャキとモーションキャプチャーシステムを装備。戦闘準備みたいで気分は盛り上がるのです。

 準備がしっかりと整ったあとで、いよいよVR空間へ。先述の通りの草薙素子によるブリーフィングを経たあとで、いよいよ戦闘開始となる。ありがたいのはガイドさんの存在で、「VR空間に放り出されて、どうしたらいいだろう?」と悩む記者に、「この道を進むといいですよ」といったアドバイスをしてくれる。しばし通路を進むと壁に爆弾があるのを発見。この爆弾をハンドガンで撃つと壁が破壊され、テロリストとの対戦となる。と、いきなり目の前に敵がいて、あっさり銃撃され倒されてしまうことに……。本作では、ヘッドショット1発、体に3発当てられると“戦闘不能”とになるようで、プレイヤーは一度“戦闘不能”になると、フィールド内にランダムに設置されている“RESTART POINT”に行って復活する必要がある。

ブリーフィング時の資料から。

 対戦ということで、プレイする前は何とはなしにスピード感溢れる展開になるのかなとぼんやりと思ってはいたのだが、本作では、基本歩いての移動となる。よく考えてみると、安全性などを考慮して歩いてのプレイになるのは当然と言えるが、いい年をした体力と反射神経の衰えたおじさん記者にとっては、歩くというスピード感でのプレイは思いのほか快適で、ある程度落ち着いてプレイできるのがうれしい。ちなみに、早歩きをすると“音を発した”とみなされ、壁の後ろからでも敵に察知されてしまうという、『攻殻機動隊』ならではの世界観を活かした設定も心憎いところ。さらに、小走りになると“RESTART POINT”での復活に若干時間がかかるようになるようだ。まあ、実際のところはプレイしていると小走りしたくなってしまうのですが……。

 さて、肝心の勝利条件は、フィールド内にランダムに出現するアタッシュケースに一定時間手をかざして“ハッキング”し、情報を奪うというもの。アタッシュケースは3回出現し、2回先に“ハッキング”をすれば勝利となるようだ。“ハッキング”が同数だった場合は、制限時間内のポイント数で決まる模様だ。“ハッキング”するにはアタッシュケースに一定時間手を置いていないといけないということで、その間は若干無防備になる。当然のこと対戦相手もハッキングを許すまじ……ということで、アタッシュケースに殺到してきたりと、勢いアタッシュケースを巡っての戦いは白熱する。“ハッキング”中は仲間が援護に入ったりと、チームワークが勝利のカギを握るようだ。

こちらもブリーフィング時の資料。

 体験前は、「味方の足を引っ張らないかしら……」と不安だった記者だが、いざプレイをしてみると先述の通りの落ち着いたスピードでのゲームプレイに加えて、コンパクトにまとまったフィールド、リスタートのテンポのよさ、ガイドの方の的確なアドバイスなどがあり、快適にプレイできた。記者が所属する“アルファチーム”は最終的に勝利したのは、思いの外うれしかったというのが正直なところ。ちなみに、戦闘に没頭するあまり、肝心の“光学迷彩”ついつい使い忘れてしまった……というのはお伝えしておこう。

端から見ていると、「何やっているんだか……」という感じかもしれないが、本人たちは世界に入りきっているのです。

 というわけで、バンダイナムコエンターテインメントより提供された、『近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds』の一人称視点のプレイ動画をご紹介しよう。

<アクティビティ概要>
使用チケット:専用チケット
体験料:2800円[税込]
※別途入場券の購入(800円)が必要です。
体験人数:最大8名
※サービス開始直後は4名での体験となります。
所要時間:30分(ブリーフィング時間含む)
対象年齢:13歳以上
機材協力:HTC Corporation, MSI

ハンドガンへのこだわりから、モーショントラッキングには苦労した

 体験後は、“Project i Can”の小山順一郎氏(コヤ所長)、田宮幸春氏(タミヤ室長)、そして『近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds』のプロデューサーを務めるローム・チャールズ氏(CJ)への質疑応答の機会が持たれた。以下に、その模様をご紹介しよう。

右から小山順一郎氏(コヤ所長)、ローム・チャールズ氏(CJ)、田宮幸春氏(タミヤ室長)。

――まずは、なぜ『攻殻機動隊ARISE』をVR化することにしたのですか?

ローム・チャールズ氏(以下、CJ) 『攻殻機動隊』は日本はもちろん世界でも人気のコンテンツで、ぜひともVR化したいと思っていました。あと、私としては対戦型のゲームを作りたかったんです。『攻殻機動隊』というIPと、“対戦”という要素が合っているのではないかということで、企画しました。

――企画のスタートからどれくらいですか?

CJ 去年の11月からですね。

田宮幸春氏(以下、タミヤ室長) なんだかんだいって、1年かかってしまいましたね。

――とくに注力したポイントは?

CJ どこでも光学迷彩を使えるようにしたところと、素子が出てくるところです。私は『攻殻機動隊』の大ファンなので、(ゲーム中で)実際に素子を見たときは超うれしかったです。

タミヤ室長 今回のゲームはどちらかというと、激しい銃撃戦というよりは、身を隠しながら敵を撃つというタイプのゲームになります。始めてプレイするとワチャワチャとした感じになるのですが、慣れてくるとどういう状態になるかというと、あまり角から外に出たくなくなる感じになるんですね。動いていると狙い撃ちされるので。そうすると何が起こるかというと、光学迷彩を使って、索敵するといった状態になってきます。合わせて、「見えてないけど、敵がいるかもしれない」と空打ちしてみたりとか。慣れてくると、「どこに敵がいるんだろう」という緊張感のある状態に突入するゲームデザインを想定しています。

――初心者だと、出会い頭に撃ち合うみたいなプレイになってしまいますね。

タミヤ室長 いきなりだと、緊張感のある状態まで持っていくのはたいへんかもしれまえん。

小山順一郎氏(以下、コヤ所長) 実戦の経験もありませんものね。実際のところ、サバイバルゲームの経験があったりすると、ぜんぜん動きが違いますね。銃の構えからして違ってきますし。本作は“フルボディトラッキング”なので、プレイヤーの動きはすべてしっかりと再現されるようになっています。

CJ 本作は“フルボディトラッキング”なので、しゃがんでも全部トラッキングできます。これは別のコンテンツにはないものだと思います。

――敵を倒すと姿が見えてしまうのですが、あれはぶつからないようにするため?

コヤ所長 その通りです。

CJ 安全のためです。

――モーションキャプチャーのポイントを設置する場所は独自のものですか?

タミヤ室長 どういうふうに取ったらいいだろうというのは、我々のほうで考えたのですが、結果として、フルボディで最低限で取ろうと思ったら、皆さん腰には入れていたりとか、最終的には「落ち着くところに落ち着くんだな」というのは、ほかのところを見ての感想ではありますね。

――体験してもPCが熱くなかったです。

CJ 部屋を涼しくしていますので(笑)。というのは冗談で、MSIさんによいPCを用意していただいていますので、その効果だと思います。

タミヤ室長 実感としては、「まだ重いな」という感覚はあるのですが、いま出てきているデバイスが割りといいものが揃ってきているなかで、今回のバランスでなんとかできたかなという感覚はありますね。

コヤ所長 義体になってのサイボーグなので、その重さも感じていただいて(笑)。

――当初8月稼動予定だったのが、このタイミングになって、技術的に難易度が高いんだろうなあ……と推察したのですが、そのへんはいかがですか?

タミヤ室長 モーションキャプチャーのハードウェアが、今回国内でもそんなに使ったことがなかったものを駆使していまして、そのへんで最終的にお客様にお届けするには、「ここはまずいな」という場所を修正するのに多少時間がかかってしまったという状態ですね。

――今回、そこがクリアーになった?

タミヤ室長 はい。おそらくほかのフリーロムのコンテンツに比べても、動きの遅延などを感じない状態のものをお届けできるようにはなっています。

コヤ所長 精度を高めるのはすごくたいへんでした。今回ハンドガンなので、照準をきっちりと合わせないと敵に当たらないじゃないですか。ぶれたりずれたりして自分の目線と照準が合わなくてマシンガンを使うという選択肢もあったかと思うのですが、今回はハンドガンにこだわりたかったんです。それが、このシステムで苦労した点ですね。マシンガンでやってもおもしろくないですからね。

――ここまで精度を高めようという目標はあったのですか?

タミヤ室長 もともと先にゲームデザインがあったので、ハンドガンでやりたいと。となると、ハンドガンで狙えているという実感が得られるような精度を目標にしています。具体的な数値は基準にしていなくて、そこは我々の感覚でやっている感じです。とにかく初めて尽くしの取り組みだったので、開発にあたっては簡単なところはひとつもなかったですね。

コヤ所長 スタッフの熟練度がだいぶあがりましたね。

タミヤ室長 (稼動を)待っているあいだにしゃべりだけはうまくなりましたね。

コヤ所長 訓練だけはずっとしていましたからね。お客さんが遊んでいるあいだも、ここでずっと開発したり訓練していましたからね。

――今回はガイドの方がチームにひとり付いていましたが、ずっとそのスタイルで?

タミヤ室長 最終的にはナビゲーターなしで運営して、4対4の8人まで行けるのを目指しているんですね。機能上は8人入れる状態になっているのですが、この形で対戦しますということは、じつは世界でもやったことがなくて、私たちとしてもお客さんがどれくらいこの環境に置かれると走り回ってしまうのか、とかの知見がないので、人数を減らしつつ、最初はナビゲーターも入れさせていただいて、お客様が安全な状態でまずは楽しんでいただくというほうにちょっとウエイトを置いてスタートさせていただいているという状態です。

――どこかのタイミングで4対4にする?

タミヤ室長 人数を増やしたりとか、ナビゲーターを抜いたりといったことを、今後やっていきたいと思っています。

――フィールド自体は、今後新しくしていく予定はあるのですか?

タミヤ室長 一端は、いまの人数を増やしていって、安全に……ということを目指す形で、そのあとお客様のニーズに応えて……というのはつぎの展開としてありえると思うのですが、まずは8人で問題なく運営できますというのを目指していきたいですね。

コヤ所長 フィールド内にタチコマがいたじゃないですか。CJがとにかく『攻殻機動隊』が大好きで、最終的にはタチコマを動かしたいみたいです(笑)。

CJ そうです。ハッキングもしたい。いろいろしたいんですけどね。

タミヤ室長 最初は設置されているカメラにハッキングをして……というアイデアもあったんですけどね。向こう側が見えるとか、いろいろなことをやっていました。

CJ 今回はみんなが対戦できるようにと、とにかくそこに注力しました。

タミヤ室長 あとは、壁を壊すみたいな話しもしていましたね。

CJ フィールドには、『攻殻機動隊』を思わせる小物が置いてあったり、上を見るとたまにヘリコプターがいたり……といった、細かいネタも入れています。そんなところにも注目してほしいです。

タミヤ室長 あとは、坂本真綾さんに新録で全部ボイスを録ってもらっていますので、ファンの方は新鮮な気持ちで聞いていただけると思います。

――『近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds』が稼動することで、VR ZONE SHINJUKUもエリア的には全部解放された形になるかと思うのですが。

タミヤ室長 どうでしょうね。

コヤ所長 まだまだ……。

タミヤ室長 すごいせわしなく、つぎからつぎへとコンテンツが後ろで動いていますので、制作が。今後の展開にご期待ください。