2017年11月24日の大型アップデートに合わせて追加される、Nintendo Switch用ソフト『スプラトゥーン2』の新バンド、新曲について、本作のサウンドスタッフに直撃インタビュー!

 先日発表があったように(記事は→コチラ)、Nintendo Switch用ソフト『スプラトゥーン2』が2017年11月24日に大型アップデートを迎える。新ルールの追加など、いろいろな新要素があるが、そのひとつがふたつの新バンドによる新曲の追加だ。じつは、2017年11月29日に発売される、『スプラトゥーン2』のサウンドトラック『Splatoon2 ORIGINAL SOUNDTRACK -Splatune2-』には、この新曲もバッチリと収録されている(価格は3200円+税)。ファミ通.com編集部では、先日掲載したサントラのインタビュー(→コチラ)に続き、新バンドの新曲についても、サウンドスタッフに直撃インタビューを行った。また、本記事の後半では、本作のトラックリストもついに公開! 気になる新曲のタイトルなども見逃すな!!

『Splatoon 2 ORIGINAL SOUNDTRACK -Splatune2-』。2017年11月29日発売予定。3200円+税。
▲初回仕様限定封入特典の“イカすギターピック”。
▲ebten購入特典の“テンタクルズ アーティストステッカー”。

プロフィール

スプラトゥーン2』サウンドディレクター(任天堂)
写真中央:峰岸 透氏(文中は峰岸

『スプラトゥーン2』サウンド(任天堂)
写真右:永松 亮氏(文中は永松

『スプラトゥーン2』サウンド(任天堂)
写真左:山本 高久氏(文中は山本

新バンドのジャンルは?

――先日発表された大型アップデートで新曲が追加されますが、今回のサントラにも収録される新曲についておうかがいします。アップデートで追加される曲は、どれも新バンドによるものですね。

峰岸 先日のインタビューで、『スプラトゥーン2』のサウンドを“『スプラトゥーン』のカウンター”という表現をしたと思いますが、今回の新曲では、“カウンターのさらにカウンター”というイメージの立ち位置で新しくふたつのバンド追加をしまして、どちらも永松が担当しています。

――“From Bottom(フロムボトム)”と“カレントリップ”、その特徴やコンセプトをお聞きできますか?

永松 カウンターという話がありましたが、具体的にどういったカウンターを当てたかと言いますと、2年後の進化したイカ世界というのはとてもオシャレになっていて、ちょっとすましたイカが多くいるような雰囲気も出ているわけです。ただ、そういう世界になってくると、どうしてもそれについていけないイカたちも出てくると思うんですよ。そういうヤツらが「いや、自分たちの目指す方向性はこうだ!」というのが、より斬新で前衛的に向かったのがカレントリップで、トラディショナルな方向性と言いますか、ちょっといなたい(編注:泥臭い、垢抜けないといった意味)イメージも大切にしつつ、「バリバリ押していこうぜ」となったのがFrom Bottomですね。From Bottom内にも新しくしたいと思うヤツらもいれば、昔ながらで行きたいと言っているヤツらもいるんですが、そういったメンバーで構成されているバンドです。

――ジャンル分けで言いますと、From Bottomがアイリッシュパンク、カレントリップはジャズ・ロックになるのでしょうか?

永松 うーん、カレントリップのジャンルは難しいですね。ジャズサンバ・ロックかな?

――ジャズサンバ・ロック!?

峰岸 曲によってはそこまでサンバっぽくないところもありますけれども。カレントリップはガールズバンドなんですが、全員が音大の現役生か卒業生という、アカデミックな経歴を持っている子たちで構成されているんです。基本的に歌はなしで、楽器を使ってジャズやサンバの要素を取り入れつつ、アグレッシブな音楽をやっているイメージですね。

――From Bottomは、主旋律でフィドル(バイオリン)を使った部分が多くなっています。前回のインタビューで、“弦楽器は『スプラトゥーン』に合うはずだと考えた”というお話もありましたが、そういった部分から弦楽器を意識して取り入れたのでしょうか?

永松 意識していますね。生演奏でレコーディングをしていますが、あまり人間っぽくなりすぎないように心掛けていたりもして、アイリッシュパンクの感じを取り入れつつ、新しいところ、奇妙なところもイカらしさとして取り入れて作っています。

峰岸 カレントリップではピアノとトランペットがメインになっているんですが、制作当初に永松から「バイオリンってありですかね?」、「トランペットってありですかね?」と訊かれたんです。そのときは、「えっ!? そこ行っちゃうの?」という戸惑いがあったんですが、私には発想できない新しいジャンルに踏み出していくおもしろさにつながるかもしれないと思って、「ありかもね!」とGOサインを出しました。実際に新鮮でユニークなものを作ってくれましたね。

永松 トランペットのほうは、僕もかなり悩みまして、トランペットらしくない表現をたくさん取り入れています。すごく速い動きというもの自体はトランペットでもよくあるものですが、その速さなのに音量を大きく激しい音で吹いてもらったり、ときにはキツめの高い音を出してもらったりして、演奏の奥に人が見えそうで見えないように心掛けています。

――新曲を聴かせていただいたとき、前作のバンドサウンドとはまた異なるものになっているように感じましたが、よりコアな、音楽好きなヒトたちが聴くようなイメージになっているのでしょうか?

峰岸 そうとも限りません。From Bottomは、じつはバイオリン以外は前作のストレートなパンクロックに通じるものがあるんですよ。ですので、ざっくりした分けかたで言うとFrom Bottomは前作のシンプルな方向に回帰している要素さえあります。かたや、カレントリップはガラリと違うイメージで、新しいものになっていると思いますね。

――そういった新曲は、『スプラトゥーン2』の発売後に、ユーザーの反応などを見ながら作られたのでしょうか?

峰岸 ゲームの発売前から、最初にWet Floorを出して、その後のアップデートタイミングで、“カウンターのさらにカウンター”になるもの、あるいはどちらかというと前作の要素を感じられるものを出そう、というのは考えていました。ただ、具体的に形にしていったのは最初のリリースより後ですので、市場の反応も参考にしています。

――今回の新曲も、また現実でライブをやったら盛り上がりますね!

永松 やりたいんですけどね……。ただ、作った自分が言うのもおかしいですが、かなり難しくて……。

一同 (笑)。

山本 生演奏でしっかり合わせるには、かなりのスキルが必要ですよね。でも、意外とできるかも?

峰岸 準備をしっかりやればできそうですね。From Bottomは、ユーザーさんの中で楽器を演奏する方にも「これ、コピーしてやるぜ!」という感じでやっていただけたら、すごくうれしいですね。

永松 とくにハイスピードだから、とにかく速く弾ける人への挑戦状くらいに受け取ってもらってもいいかもしれませんね。

――バンド版の超絶技巧のようなイメージですね。“弾いてみた”という動画も出そうな気がします。

永松 バイオリン以外は、意外とできるんじゃないかなあ。

峰岸 BPMが200は超えてないですし、やる人はいるもしれませんね。

――弦楽器も入ったりと、バンド編成だけではないから、これをライブでやるとなるとたいへんですよね。

峰岸 いろいろなバンドの合同で、ロックフェスのようなものも考えられますね。

――『スプラトゥーン』の音楽フェス、いいですね! 聴きたいです!

峰岸 Wet Floorも、これは生演奏には向かないかなと思っていたら、Wet Floor Shibuya(編注:タワーレコードのWet FloorのCDに合わせて、現実で結成されたバンド。CD発売記念ライブが開催された)がすごくいい演奏をしてくれたので、ほかのグループも希望はあるかなと思います。

――ぜひ期待したいです! ありがとうございました。

 新バンド、そして、新曲へのこだわりをお聞きしたところで、ついに『スプラトゥーン2』のサウンドトラック『Splatune2』のトラックリストを特別公開! 新曲の曲名なども眺めながら、サントラの発売をお待ちいただきたい。なお、このトラックリストには、ゲームのネタバレにつながる部分が含まれている。もし、本作をまだプレイしていない方、ネタバレを気にする方は、下を見ないようにしていただければ幸いだ。

『Splatoon 2 ORIGINAL SOUNDTRACK -Splatune2-』トラックリスト(※スラッシュ以降はアーティスト名)

Disc1

01.Opening / Wet Floor
02.Inkoming! / Wet Floor
03.Rip Entry / Wet Floor
04.Undertow / Wet Floor
05.Don't Slip / Wet Floor
06.Endolphin Surge / Wet Floor
07.Now or Never! / Wet Floor
08.バトル 勝ちジングル / Wet Floor
09.Turf Master / Wet Floor
10.バトル 負けジングル / Wet Floor
11.Ink Another Day / Wet Floor
12.Shipwreckin' ~沈まばもろとも~ / From Bottom
13.Fins & Fiddles ~深海の喜劇~ / From Bottom
14.Seafoam Shanty ~荒波ロデオ~ / From Bottom
15.可憐なタクティクス / カレントリップ
16.不意打ちのセオリー / カレントリップ
17.Inkoming! (Cloud Demo) / Wet Floor
18.ハイカラスクエア 初回入場
19.ハイカラスクエア チュートリアル
20.ハイカラスクエア
21.Without a Dop Doubt
22.イカッチャ
23.Ika Jamaica(DIY Remix) / Cala Marley
24.New You / DJ Real Sole
25.カガヤクンデス・マーチ / クマサン商会
26.サーモンラン オープニング / クマサン商会
27.膏肓 / ω-3
28.囂々 / ω-3
29.竜穴 / ω-3
30.サーモンラン 成功ジングル / クマサン商会
31.サーモンラン 失敗ジングル / クマサン商会
32.キット・モット / クマサン商会
33.ハイカラニュース / テンタクルズ
34.フェス お題発表 / テンタクルズ

Disc2

01.ウルトラ・カラーパルス / テンタクルズ
02.フェスマッチ オープニング / テンタクルズ
03.フルスロットル・テンタクル / テンタクルズ
04.リップル・リフレイン / テンタクルズ
05.レッド・ホット・エゴイスト / テンタクルズ
06.イマ・ヌラネバー! / テンタクルズ
07.フェスマッチ 勝ちジングル / テンタクルズ
08.フェスティバル・ゼスト / テンタクルズ
09.フェスマッチ 負けジングル / テンタクルズ
10.パーティーズ・オーバー / テンタクルズ
11.フェス 最終結果発表 / テンタクルズ
12.ゲットジングル
13.スミソアエの朝
14.タコツボキャニオン / OCTOTOOL
15.Eighteen-Legged Concerto / OCTOTOOL
16.The Girl from High-Color / OCTOTOOL
17.Buoyant Boogie / OCTOTOOL
18.Shooting Starfish / OCTOTOOL
19.Tentacular Circus / OCTOTOOL
20.Cephaloparade / OCTOTOOL
21.Tacozones Rendezvouz / OCTOTOOL
22.戦略タコツボ兵器 登場 / OCTOTOOL
23.Octarmaments / OCTOTOOL
24.ヒーローモード つづく! / OCTOTOOL
25.ヒーローモード Miss!! / OCTOTOOL
26.トキメキ☆ボムラッシュ / DJ Octavio feat. AORI
27.ボムラッシュの夜 / DJ Octavio feat. AORI vs ホタル
28.濃口シオカラ節 / シオカラーズ
29.あさってColor / シオカラーズ
30.SE: スプラマニューバー
31.SE: スプラチャージャー
32.SE: パラシェルター
33.SE: ロボットボム
34.SE: マルチミサイル
35.SE: インクアーマー
36.SE: ハイパープレッサー
37.SE: ジェットパック
38.SE: スーパーチャクチ
39.SE: イカスフィア
40.SE: 声(ボーイ)カモン
41.SE: 声(ボーイ)悦び
42.SE: 声(ガール)カモン
43.SE: 声(ガール)悦び
44.SE: 声(テンタクルズ)キメ台詞
45.SE: ガチヤグラが往く
46.SE: 金イクラ奉納
47.Get The Shining Future!(クマサン商会 バイト募集ビデオBGM) / クマサン商会
48.2017.1 PV SoundTrack

 以上が、『Splatoon 2 ORIGINAL SOUNDTRACK -Splatune2-』の全82曲となる。アップデートで追加される新曲も含んだサウンドトラックは、2017年11月29日発売予定! 同日には、『スプラトゥーン2』のアートブック『スプラトゥーン2 イカすアートブック』も発売される。前作から2年後のイカ世界を堪能するのに欠かせない2アイテムを見逃すな!

▲『スプラトゥーン2 イカすアートブック』の描き下ろしカバーイラスト。

・ebten特典付き“Splatoon2 ORIGINAL SOUNDTRACK -Splatune2-”販売ページ
・ebten特典付き“スプラトゥーン2 イカすアートブック”販売ページ