ついに配信された『どうぶつの森 ポケットキャンプ』のプレイインプレッションを、シリーズ(ほぼ)初心者の視点でお届け。

 キュートなどうぶつたちといっしょに、気ままなスローライフを満喫できる『どうぶつの森』シリーズ。そのスマートフォン版で、シリーズ最新作でもある『どうぶつの森 ポケットキャンプ』(以下、『ポケ森』)が2017年11月21日、ついに配信された。配信を心待ちにしていたユーザーも大勢いると思うので、さっそくプレイインプレッションをお届けしたいと思う。

 なお、本記事は『ポケ森』の配信前に任天堂からテストプレイ用のアプリを提供してもらい、事前に遊ばせてもらった所感になる。通常のプレイ環境とは若干異なる状態であったことはご了承いただきたい。

何がゲームの目的なのか?

 じつは筆者は『どうぶつの森』シリーズは初体験。正確に言うとニンテンドウ64版は遊んだことがあるのでウソなのだが、ほぼ記憶がないので初体験と言っても過言ではない。待望の話題作ということもあり、私のようにシリーズ初体験(ウソ)のプレイヤーも多いと思われるので、まずはゲームの流れを追いながら内容の確認を行っていきたいと思う。

 ゲームを始めると、まずはアバターの設定から始まる。見た目は後からいつでも変更可能なので、おとこのこかおんなのこかだけしっかり考えて選択すればオーケー。髪型や目の形など、やろうと思えばかなり細かく設定可能。パーツをランダムで選ぶこともできるので迷ったら利用してみるのもアリ。

 アバター設定後は、『とびだせ どうぶつの森』でおなじみ(らしい)の“しずえ”さんが登場。キャンプ場の管理人となり、たくさんのゲストが集まるステキなキャンプ場にしてほしいと頼まれる。これが柱となる大目的。もちろん、目的なんか二の次にして、のんびり過ごしてみてもいい。なお、しずえさんが何者なのかはいまいちわからなかったのだが、めっちゃかわいいことだけはわかった。

 ゲーム開始直後のキャンプ場は閑古鳥が鳴いている状態。どうぶつたちは近場のレジャースポットで気ままに過ごしているのだが、困ったことにキャンプ場へはまったく寄り付く気配がない。そこでプレイヤーは彼らのお願いを聞いてあげたり、あるいは好みのキャンプ場に作り変えたりして、魅力あるキャンプ場にしていかなければならないのだ。そのためにはまずプレセントを渡してなかよし度を上げてやる必要がある。彼らが欲しがるものはすべてレジャースポットのいずれかで手に入るもの。探して渡しにいこう。

 なかよし度を上げたら、今度はお礼としてもらった素材を使い、彼らの好みに合った家具を作ってキャンプ場に設置していく。そうやって“トクベツなおねがい”をすべて叶えてあげると、ようやくどうぶつたちをキャンプ場へ招待できるようになる。一度招待すれば、以降はいつでも遊びに来てくれるようになる模様。

 ちなみに、なかよし度をアップさせるごとにもらえるハート(経験値のようなもの)が一定以上溜まると、プレイヤーのキャンパーレベルが上昇。それに伴い、レジャースポットに遊びにくるどうぶつの種類やクラフトできる家具が増加していく。あとはこれらを繰り返し、しずえさんの言うところのステキなキャンプ場を作り上げてやろう。

レジャースポットで自分も楽しもう

 しおかぜビーチやワサワサの森といったレジャースポットでは、つりやムシとりをしたり、フルーツを拾ったりするなど、さまざまなキャンプっぽい遊びができる。収集したものはプレゼントに利用するだけでなく、売ってベル(お金)を稼いだりも可能。まれに珍しいムシや魚が出現する場合もあるため、気付くと夢中になって持ち物を溢れさせてしまっていることもしばしば。

 また、レジャースポットには、どうぶつたちだけでなくほかのプレイヤーがキャンプしていることもある。相手のキャンプ場やキャンピングカーの中を見せてもらったり、出品しているバザー品を購入する、なんてことも可能だ。かっこよくレイアウトしているキャンプ場は参考になるし、積極的に「いいね!」してあげたくなる。

 フレンドになれば、ゴロゴロ鉱山の鉱石掘りを手伝ってもらうことも可能。この鉱山掘りはフレンド5人の協力が必要なため(もしくは課金アイテムであるリーフチケット20枚)、フレンドは大勢いたほうがいいだろう。

どうぶつたちの台詞回しに心惹かれる

 やはり何と言っても、かわいらしいどうぶつたちと戯れるのが本作いちばんの魅力と言っていいだろう。ユニークな見た目もイカすのだが、感心するのはその台詞回し。テキストだけ読んでも「ああ、これジョンね。こっちはブーケ」みたいに、誰がしゃべっているのかひと目でわかるような、強烈な個性がにじみ出ていてすばらしいのだ。表情豊かに“どうぶつ語”で一生懸命しゃべっているのを見ていると、何だかとっても和む。家具に対するリアクションもなかなかおもしろい。

 お気に入りができると、せっせと貢いでなかよし度を上げてしまったり、ファンシー好きということで家具をたくさん揃えてみたりと、贔屓がすごい。極上の体験を約束する我がキャンプ場への招待も、お気に入りのメンバーがつねに最優先。ブーケ、ハンナ、リリアン、レイニー、エレフィンをキャンプ場へ招待し、つぎはアップルとマーガレットに狙いを絞っていたのだが、残念ながらテストプレイの時間切れとなってしまった。正式サービスでは最初からになるが、もう一度同じように再現したい気持ちでいっぱいになっている。

いろいろなものをカスタマイズ

 さまざまなカスタマイズ要素も『ポケ森』を語るうえで外すことができない。キャンプ場やキャンピングカーの模様替え、プレイヤーキャラの衣裳コーディネートなど、どれも非常にやり甲斐がある。もしかすると、キャンプ場へ招待するどうぶつたちのチョイスも一種のカスタマイズかもしれない。いずれもほかのプレイヤーが見てくれる可能性もあるので、何だかちょっとした緊張感もあり、それがいい刺激になっている。

 筆者はキャンピングカーの外装をいじるのが楽しい。現在のお気に入りは、全体をまるっと塗り替えるスペシャルペイントの“バックストリート”。アーティスティックな感じが好みだ。ぶっちゃけると、ハウジングはあまり得意ではないので、キャンピングカーの内部もキャンプ場のレイアウトもなおざりにしがち。しかし、クラフト自体は好きなので、使い道がないかもしれない家具をせっせと作って“ずかん”を埋めて満足している。

 ちなみに、キャンピングカーは2階部分を増設可能で、内部は見た目より遙かに広い作りになっている。異次元空間レベルだが、まあ気にしてはいけない。

 そういえば、筆者の勝手なイメージで恐縮だが、『どうぶつの森』と言えば“借金”や“ローン返済”といった少しブラック寄りなワードが思い浮かぶ。たぬきちとか言う、クセのあるタヌキのせいかもしれない。そんなイメージゆえに、「今回の『ポケ森』には、そういう要素ないのかな~?」と思っていたのだが、ちゃんとあった(笑)。体験した部分ではかなりマイルドだったが、徐々に額面も大きくなっていったりするのだろうか……!?

どうぶつたちは変わらずスローに生きている

 筆者は前述した通り、初代『どうぶつの森』しか遊んでいないうえに、その記憶がほとんどない。ゆえに、比較して「ここがこうなった」「あそこが違う」などと、偉そうに語ることができない。ほぼシリーズ初心者代表みたいな感じである。

 そんな有様ではあるが、ひとつだけそれなりの自信を持って言ってもいいんじゃないかと思えることもある。それが、どうぶつたちの存在。村作りからキャンプ場の管理へと、プレイヤーの仕事内容はだいぶ様変わりしていたが、彼らは変わっていなかった。どうぶつたちはシリーズを通して、ずっと変わらずスローライフを満喫しているのだ。もちろん、今回の『ポケ森』もそう。重要なのは住人たちで、キャンパーであるどうぶつたち。

 そんな彼らが変わっていないなら、『ポケ森』がおもしろくないわけがない。どうぶつたちを愛してやまないガチなシリーズファンも安心して楽しめるんじゃないかと思う。もちろん、初めてシリーズに触れる人は「こんな愛おしいどうぶつたちがいたのか」と、うれしくなってしまうこと請け合い。ちょっとでも本作を気になった人は、ぜひともダウンロードして遊んでみてほしい。

シリーズ経験者 戸部マミヤのインプレッションはこちら