セガゲームスから好評発売中の『ソニックフォース』のプレイインプレッションを、シリーズはそんなにやりこんだことがないというライターの本間ウララが、“新入り”らしい清新な視点で展開する。
最新作『ソニックフォース』をプレイした感触を、初心者目線でお届けしたいと思います。
『ソニック』シリーズとしては、まったくの初心者でもないのですが、たまにループの途中で失速して落下する……くらいの腕前です。
そんな私でも、本作はエンディングまでクリアーできました。もちろん簡単すぎるわけではないので、ファンの方はどうかご安心を……。
それでは、本作の仕組みとともにその魅力をお伝えしていきましょう。
エッグマンついに本気出す!
ゲームをスタートすると、おなじみ悪の天才科学者・エッグマンが登場。いつもソニックにしてやられている彼ですが、今回は様子が違います。
エッグマン軍に組する新たな敵・インフィニット。テイルスが解析を試みるも正体不明の存在で、ソニックはコイツにやられて行方不明に……。
そして世界はソニック不在のせいで、瞬く間にエッグマン帝国に支配されてしまうのです。ソニックの仲間たちは、レジスタンスとして活動していますが、状況は苦しい様子。その点を考えると、ソニックの影響力って相当大きかったんだなあ……。
そんなレジスタンスに、プレイヤーのアバターが仲間入りします。
アバターは種族や外見のほか、衣装パーツでコーディネートできます。種族ごとに“ミスした後でもリングが残る”、“2段ジャンプ”など便利な能力を持っているので、腕前に合わせて選ぶのもいいですね。ムービーには外見がちゃんと反映されるのもうれしいところ。
新感覚のガジェット・ウィスポン
最初の目標は、ソニックの救出です。レジスタンスの“新入り”ことアバターは、ワイヤーや“ウィスポン”と呼ばれる銃器で戦います。
ウィスポンにはさまざまな種類があり、炎や雷で敵を薙ぎ払ったり、特殊な移動アクションを可能にします。走りながらでも攻撃できるので、大量の敵に阻まれても速度を緩めずに倒せたりと便利。
私のお気に入りはこれ、ライトニング。近くのリングを吸い込みながら移動できるんです。
ソニック奪還! アバターとの協力ステージがアツい
ソニックを取り戻した後、ステージによってはアバターとふたりで出撃することもあります。ここではソニックお得意のホーミングアタック、そしてアバターのウィスポンの両方が使えます。キャラクターの切り替え操作は不要で、たとえばウィスポンの攻撃“R2ボタン”(プレイステーション4版の場合)を押せば、スッとアバターが前に出る、というように無駄がないのです。操作するボタンが少なくて済むのは、初心者にとって本当にありがたいことです。
そして、クライマックスはふたりで突っ走るダブルブースト。無敵状態で敵を一掃していきます。このときソニックが自分(アバター)に語りかけてくれるのですが、これが妙にうれしい。仲間になれたんだなと実感できるのです。
まんまるお腹のクラシックソニック
本作には、もうひとりのソニック、“クラシックソニック”が参戦しています。別の世界のソニックがこちらに来てしまったという設定なのですが、じつは別の世界とは、本作より少し前、8月16日に配信された『ソニックマニア』のこと。彼はしゃべらないので、テイルスが代弁者になります。
クラシックソニックは2Dステージで登場。独特のスピード感がたまらないですね。
ここでは『ソニックマニア』で初登場した“ドロップダッシュ”という、ジャンプからダッシュにつながる技も使えるようになっています。ダッシュが苦手だったので、これは重宝しました。
同じエリアでも全然違う!
本作にもシリーズでおなじみのマップ、グリーンヒルやケミカルプラントが登場しますが、ステージによってまったく異なるプレイ感覚を味わえます。
2D、3Dの違いだけでなく、操作キャラクターやギミックが異なったりとうまくアレンジがなされています。
ミッション達成でアバターアイテムゲット!
本作には“○秒以内にクリアー”などのミッションが設けられており、達成するとアバターパーツがもらえます。アイテムの種類は超豊富なので、着せ替えについ夢中に……。アバターメニューでは顔タイプや体の色も変えられますよ。
簡単にこなせる日替わりのデイリーミッションもあります。こちらは経験値アップなどの効果が時間限定で発動!
何度でも挑みたくなる『ソニックフォース』
今回、最終ステージまでクリアーできたのは、ミスしても「もう1回」とやりたくなる楽しさがあったからだと思います。難易度をイージーに変更できたり、リトライがものすごく速いというのもありますが、やはり「つぎこそは、きっとできる」と思わせる絶妙な塩梅がよかったんだと。それに、1ステージの中で3Dから2Dマップになったり、その逆があったりと趣向が凝らされていたのも楽しく遊べた要素のひとつかなと思います。
また、1度クリアーしても「もうひとつのコースに行ったらどうなるんだろう」とか、「別のウィスポンを使ったらもっと速く進めるかも」という好奇心が持続しているんですね。それこそタイムアタックは、工夫のしどころがたくさんあって燃えそう。
そして今回も、ソニックのカッコよさが際立っていました。囚われても余裕をかましていたり、敵はあおるけど仲間にはやさしかったり……。やっぱりヒーローだなあと。エッグマン帝国の勢力を押し返すころには、“新入り”がすっかり『ソニック』のファンになっている、そんな作品だと思います。
最後に、アバターの衣装例をどうぞ。