海外インディーパブリッシャーのNew Blood Interactiveが、新作『AMID EVIL』を発表した。開発はニュージーランドのINDEFATIGABLEで、2018年にPCでリリース予定。

 『AMID EVIL』は、1990年代中盤にid SoftwareからPC用に発売されたファンタジーFPS『Heretic』や『Hexen』に影響を受けた新作。敵がエイリアン種族ではなくファンタジーテイストのクリーチャーで、武器が銃ではなく魔法の杖だったりするのが特徴だ。

 というわけでそのグラフィックは、Unreal Engine 4を採用した2018年の新作にも関わらず、粗くてテクスチャーがガビガビなローポリ(ゴン)な3Dモデルであえて構成された1990年代スタイル。

 ゲームは全7章構成となり、各レベル(マップ)の作りも、あっちに行ったりこっちに行ったりの探索とシークレット探しが重要な非直線的な構成になるという(これもまた初期FPSの特徴)。

Heretic/Hexenのスタイルを復活させるファンタジーFPS『AMID EVIL』が発表。2018年リリース予定_01
Heretic/Hexenのスタイルを復活させるファンタジーFPS『AMID EVIL』が発表。2018年リリース予定_02
Heretic/Hexenのスタイルを復活させるファンタジーFPS『AMID EVIL』が発表。2018年リリース予定_03

 「なぜそんなマニアックな道を……」と思う人もいると思うが、これはもう、関係者が好きだからとしか言いようがない。
 New Bloodが現在Steamで予約販売を行っている『Dusk』も、『Blood』や『Redneck Rampage』といった同時期のカルトFPSに影響を受けた作品。そしてそもそも同パブリッシャー代表のDave Oshry氏が、最初期のFPSである『Rise of The Triad』をリブートした同名の2013年版にマーケティングディレクターとして関わった人物で、要はこの時代の個性が強すぎるFPSが好きなマニアなのだ。

 なお『Dusk』は1980円で予約購入することでエピソード1部分がプレイ可能となっている。参照しているゲームやテイスト、そして開発スタジオは異なるが、New Bloodが目指したい方向性はわかると思うので、スキモノの方はトライしてみてはどうだろうか。