ネクソンが運営する、MMORPGの黎明期を思わせるプレイフィールと最新のニーズに応えるUIが融合したPC用MMORPG『Tree of Savior(ツリーオブセイヴァー)』(以下、ToS)。
『ToS』は日本でサービスインしてから1周年を迎え、ゲーム内では2017年9月末からさまざまな1周年記念イベントが開催されている。こうしたゲーム内イベントと並行して、2017年10月14日にオフラインイベント“ToS感謝祭2017 1st Anniversary”が開催された。
メインステージが行なわれたホール内のみならず、ホワイエにはさまざまな催しが用意され、訪れたユーザーを楽しませていた。プレイヤーの名刺交換企画も行なわれており、多くの『ToS』ユーザーたちが開場前や休憩時間に名刺交換や歓談に興じていた。
正式サービスイン後では初のオフラインイベントということで、交流もやや控えめかと思われたが、そんな様子はまったくなし。休憩時間はもちろん、イベント終了後もホワイエから長時間人の波が途絶えず、盛んな交流が行なわれていた。
ホワイエの熱気に負けじと、メインとなるステージイベントも大いに盛り上がった。口火を切ったのは名曲ぞろいと評価の高いBGMの生演奏だ。
本イベント限定のオリジナルアレンジを盛り込んだ“3rd wave”や“D Lejano”といった人気曲を、ゲーム画面などを交えつつ演奏。『ToS』ユーザーなら聞き惚れて当然の素晴らしい演奏会となった。
『ToS』日本運営チームからは、公式ニコ生などでもおなじみのプロジェクトマネージャー・今濱隆一郎氏が登壇し、最新情報の解説や、ステージイベントの盛り上げ役として奮闘してくれた。
さらに『ToS』の開発会社・IMC Gamesの代表取締役社長であるキム・ハッシュ氏からも、日本での1周年を祝したビデオメッセージが届けられた。
慣れ親しんだ街が戦場になる!? 10月以降の最新情報を公開
ステージの第一部は生演奏ライブと今濱氏による『ToS』最新情報の発表が中心。最初に、10月中に実装予定のアップデート内容が発表された。以下にまとめて紹介していく。
・冒険日誌の改編
他タイトルで言うところの実績システムにあたる“冒険日誌”に大きな改編が入る。倒したモンスターの記録などがキャラクターごとに管理されていたところを、チーム(プレイヤーが有しているキャラクターたち全員の集まり)で共有できるようになるとのことだ。
この改編で日誌が格段に埋めやすくなる。とくにモンスター討伐の項目は、別キャラクターですでに倒していれば、新キャラクターを作った場合でも最初からその項目が埋まっている状態となるわけだ。
さらに、月間ランキング形式の新たな報酬配布のシステムも実装される。戦闘関連だけでなく、製作などの要素についても考慮されているらしい。
新しいコンパニオン(騎乗できるペット)など、報酬についても要注目だ。
・カードシステム改編
キャラクターに装備できるカードの枚数が、レベルに関係なく12枚に拡張される。また、カードには赤、緑、青、紫の4色のカテゴリーが用意され、各カテゴリーのカードは1キャラクターにつき3枚まで装備可能に。
この変更により、強力なカードも最大で3枚までしか装備できないようになる。どのカードを選ぶか、改めて頭を悩ませることになりそうだ。なお、上のカード装備画面の画像で、ウィンドウの中央に見える13枚目のカードのスロット、まだ未開放とのことだ。
・ギルドシステム改編
これまではクラス“テンプラー”のキャラクターのみがギルドを設立できたが、今後はほかのクラスでも設立可能となる。ただし、テンプラーのギルドマスターでしか使用できない機能も多くあるとのことだ。
さらに、ギルドエンブレムの画像を自分たちで用意できるようになるなど、遊び心要素も追加される模様。いままではハードル高めだったギルドが、より近しいコンテンツになりそうだ。
・チームバトルリーグ再編
PvPコンテンツであるチームバトルリーグが3on3形式にリニューアル。チームバトルリーグ専用の新たなカメラワークが実装され、カメラを大きく後ろに引けるようになる。
いままではカメラの都合上、画面外のどこに相手がいるのか予想しながら戦わざるを得なかったが、この改編で戦略が大きく変わりそうだ。また、報酬も一新されるが、これまでのチームバトルリーグの報酬も、サルラスの防衛戦ミッションで引き続き獲得できるとのことだ。
・新装備カテゴリー“両手鈍器”
クラス“パラディン”か“モンク”の特性スキルを獲得すると装備できる装備カテゴリーの“両手鈍器”が登場する。
テストプレイしてみた今濱氏いわく、片手鈍器の1.2倍ほどの攻撃力に加え、ブロック貫通能力を持つため、敵の集団に強い印象だったとのことだ。
・召喚獣のバランス調整
クラス“ソーサラー”が召喚できる“召喚獣”に修正が入る。スキル倍率が一部アップするという上方修正のようだ。
スキル倍率は本作では攻撃力など乗算される仕様のため、少し上がるだけでもかなりの能力アップが望める。パーティープレイに大きな変化をもたらす改変になるかも知れない。
・依頼所のミッション改編
毎日受注できる“依頼所”のミッションの数々にも、大きな変更が入る。まず、毎日プレイできるボスとの連戦クエスト“傭兵ミッション”に登場するボスが、固定ではなくランダムとなる。貴重なボスのカードを入手できる可能性も出てくるとのことで、経験値だけでなく、レアカード狙いでもお世話になるコンテンツとなりそうだ。
さらに、サルラスのミッションからは既存のミッションが一部なくなり、新たなミッションが追加される。今濱氏いわく「かなり複雑ですが、新鮮な感覚でプレイできた」とのことだ。
・その他の変更
ほかにも変更はさまざま。エンドコンテンツ“大地の塔”のシステム改変や、スキルバランスの調整など、ユーザーには気になって当然の項目が並んでいる。詳細は公式サイトで公開される予定だ。
・1周年記念イベントを開催!
日本サービスイン1周年を祝して、日本オリジナルイベントが開催される。そのタイトル“フェディミアン急襲!”の通り、フェディミアンの街がモンスターの群れに襲われる衝撃的なイベントだ。
フェディミアンと言えば、入り組んだ路地と建物の屋根などが生み出す高低差が印象的な街。そんな複雑な地形に加えて、ボスやギミックにもひとひねり入っているということで、かなり手強い内容になるだろう。クリア報酬として、最高クラスの装備の作成に関わる“プラクトニウム”などの貴重なアイテムが手に入るとのことだ。
今濱氏からは11月以降のアップデート内容も発表された。実装時期は未定となっているが、ものによっては年内の実装も考えられるかも知れない……?
・ランダムオプション
これまではレア装備では固定となっていた特殊な追加能力の数値が、鑑定時にランダムで決定するようになる。さらに、鑑定時に追加されるオプションの種類や数値もランダムに。ランダム化の対象となる能力については、抽選をやり直せるシステムも考案中らしい。
・レベル上限の拡張、新ダンジョンと新装備の追加
レベル上限が330から360になり、新たなメインストーリーのシナリオが追加される。レベルアップの道のりはこれまで以上に大変だが、350レベル以上の装備は非常に強力なようで、キャラクターを飛躍的に強化できる。
また、330レベル以上のキャラクターのみ入場可能な新ダンジョンも登場。レベルアップと新装備獲得の両方を目指して挑戦しよう。
・ランクシステムの変更
これまでは新クラスが追加されるたびに、キャラクターのランクも6、7、8と追加されてきた。今後もキャラクターのランクは9、10と追加で増えていくが、追加されるクラスのすべてがランク8のものとして扱われるようになる。つまり、ランク8まで到達したキャラクターは、今後増えるクラスをすぐに目指せるようになるわけだ。
また、コスチュームのカスタマイズができるという気になる変更もあるようだが、詳細は今後の発表まで待っていただきたい。