ワーナー ブラザース エンターテインメントより発売中のプレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『シャドウ・オブ・ウォー』。ブンブン丸による、本作のプレイインプレッションをお届けする。

 ドーモ! ブンブン丸です!
 最近配信系やイベントなどの仕事が多く、あんまりゲームの原稿書いてなかったなーと。クロスレビューなんかはやってるんだけどね。
 とくに仕事関連でプレイするゲーム(といっても面白いゲームばかりプレイさせてもらってますが)が増えてくると遊びでプレイするゲームの時間が限られてきたりで、このジレンマは永遠ですな……。

 そんな自分が発売前からずっと非常に楽しみにしていたタイトルが! それが『シャドウ・オブ・ウォー』です!!

『ロード・オブ・ザ・リング』をベースとした『シャドウ・オブ・ウォー』

 本作は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の中つ国が舞台となるアクションRPGで、『シャドウ・オブ・モルドール』の続編にあたるタイトル。
 『ロード・オブ・ザ・リング』といえば世界中で大ヒットしたファンタジー大作映画。古来からのRPGを嗜んできたきた自分は、見た目こそアレですがファンタジーというジャンルは非常に好物! もちろんこの映画も全部視聴してます。

 ゲームのウリとしては、映画の世界観をそのままに、倒されても復活する主人公、オープンワールド、テンポいいバトルアクションにステルス要素など……なかなかにおもしろい要素が入ってるわけです。
 ここまででも十分に面白そうなゲームの雰囲気を感じてもらえるかと思うんだけど、このシリーズの肝となるのは敵であるオーク軍団にスポットを当てたネメシスシステム。とにかくこれが凄い!

広大な中つ国がモチーフになっている。実際にプレイできるエリアは限られているが、プレイした感じだと、前作から3倍程度に増加している印象。やりごたえはかなりある!!

ネメシスシステムってなによ?

 本作では、敵対勢力であるオークの軍団とおもに戦っていく。オークたちはモブ的な雑魚はもちろん、小隊長、軍団長、首領というようにその階級も分かれている。
 ネメシスシステムは、このオークたちが小隊長同士で協力して主人公を襲ってくるだけでなく、オークどうしで殺し合ったりして成長するという驚きのシステム。
 例えば、AのオークがBのオークの拠点を襲撃して倒すなり逃亡させれば、Aのオークがレベルアップ。逆にBのオークが返り討ちにすればBのオークがレベルアップという具合だ。これだけみるとオーク同士に殺し合わせてればいいのでは? と思うけど、新しい小隊長は時間の経過とともに追加されていくのでそういうわけでもなく。
 さらには主人公が小隊長などに倒されると、小隊長もレベルアップする。または、モブのオークに殺されるとそのモブが小隊長に昇格したりと、主人公の行動の成否によってどんどんオークたちがパワーアップしてしまう。

冥王の軍勢であるオークも一枚岩ではない。というか、いがみ合っている。マップ上には、オーク同士の襲撃などがクエストとして点在していた。主人公がこれらに介入してその成否をコントロールしてもいいし、放っておくことも可能だ。

個性豊かなオークたちに魅せられて

 ストーリーが進むと、主人公は指輪の力を使いオークたちを支配して従属させることが可能に。これをくり返して、自分のオーク軍団を作っていくというのが目的のひとつとなる。ようは、小隊長以上のオークと戦って弱らせた状態で支配し、自分側へ寝返らせていくのだ。
 オークによって種族、クラス、特性などが異なり、エピック、レジェンドといった強力な特性を持ったオークも存在する。こういった強力なオークを支配し、従属させて自軍を強化していく過程が非常に楽しい。気がつけば部下のオークたちの成長に一喜一憂していく自分がいるのだ。
 とくにお気に入りのオークは、自分の護衛としてプレイ中に呼び出すことが可能で、これがかなり頼りになる。そんな思い入れたっぷりに護衛のオークを使いまわしてたら、いきなり裏切って敵対してきたりも! そんな予測不能なオークたちの行動が、このゲームを面白くしているわけですな。

致命的な弱点を持っているとその攻撃を受けただけで即死するので使いにくい。できるだけ弱点の少ないオークを支配していくのがオススメ。
オークとの戦闘中にほかのオークがいきなり乱入してくることも。こういった突発的なイベントが豊富に起こるのもこのゲームの魅力と言える。

アクションRPGとしての要素も前作以上にパワーアップ

 ファンタジーものが好きなゲーマーにとって、強力な装備品への収集欲は抑えらない重要な要素! 本作では長剣、短剣、弓、槌、鎧、ローブ、指輪といったカテゴリの装備が存在し、小隊長以上の敵を倒していけばレベル相応の装備品が入手可能。エピック、レジェンドのオークを倒せば装備品もエピック、レジェンドなどレアリティの高いものが手に入る。
 装備には、クリティカルが発動すると一定確率で炎上の効果が得られるなどの特性も。燃える剣とかもうそれだけで興奮するのは俺だけですかね? 強いオークはなるべく支配して仲間にしたいけど、倒せば強い装備品がドロップする……このジレンマがたまらんのです。

 また、装備の効果と主人公の持つ戦闘スキルを組み合わせれば、幅広い戦闘スタイルで戦える。隠れながら闇討ちしたり、オブジェクトを利用して爆破を行う、正面から斬り合いを挑んでみたりと、相対するオークの弱点をつけるように立ち回れると、非常に戦闘が楽しくなっていきます。

レア以上の装備は特定条件を満たせばさらに強化! ご覧のように、オークを炎上させたり毒にしたりと、さまざまな特性が付与されている。組み合わせ次第でかなりえぐい効果を発揮することも! これを考えるのも楽しいね。
なんと倒されたオークに剣を折られてしまった! が、そのオークへのリベンジに成功すれば、折られた剣がパワーアップして帰ってくるなんて熱いイベントも!

オンライン要素もアリ こちらは今後に期待か

 本作で収録されているオンライン要素は、ほかのプレイヤーを倒したオークへの復讐いがいにも、ほかのプレイヤーの砦への攻城、または自身が持つ砦の防衛となっている。
 ストーリー攻略時と同じように、攻城部隊を編成してほかのプレーヤーの砦を陥落させる攻城では、早く陥落させることで報酬が増加するが、報酬が現時点でそこまで旨味はないと感じる。また、オンラインでの攻城戦中に死んだ自軍オークは復活しないため、こちらでも慎重にプレイしないといけない。

 ストーリーとオフライン部分の完成度は非常に高いだけに、オンライン部分でのちょっとした粗さが気になることも。このあたりのバランスは、要検討といったところか。

個人的にもオススメなのでぜひ遊んでください!

 バトルはテンポ感重視で爽快感があり、ステルス要素もアリ。『バットマン』や『アサシンクリード』が好きならさらに楽しめるでしょう。
 ストーリーは、前作を遊んでなくても楽しめるけど、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの知識があるとより一層楽しめる。
 注意すべき要因は上記あたりなので、そこが気にならないようなら、絶対に楽しめるのでぜひ遊んでみて欲しい! 気がつけば個性的なオークたちの虜になること間違いなしだよ!!

ブンブン丸 プロフィール
 ファミ通本誌の編集者を経て、現在はフリーでゲームイベントや大会でのMCや実況、解説などを担当する有名ゲームライター。ジャンルにこだわらず、さまざまなゲームをプレイする。RPGにおいても3Dダンジョン、2D、アクションなど幅広いタイトルをプレイ。