2018年初頭に発売されることが発表された、Nintendo Switch版『The Elder Scrolls V: Skyrim』を、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコで行われたベセスダ・ソフトワークスのプレスイベントで体験してきたので、その模様をご紹介しよう。
携帯モードでも安定したフレームレートで動作
まずおさらいしておくと、『The Elder Scrolls V: Skyrim』は、2011年に発売されたファンタジーテイストのオープンワールドRPG。“タムリエル”と呼ばれる大陸を舞台とする同シリーズの中でも、北方のスカイリム地方で冒険が展開される。
広大なマップに膨大なミッションやサイドストーリーが用意されており、時にメインの目的を忘れるほど、果てしなく探索を楽しめるのが特徴のひとつ。
Switch版は、ゲーム本編にくわえて公式アドオンなどを収録し、2011年のオリジナル版からグラフィックを向上させた、PS4/Xbox One/PCなどでリリースされている“スペシャルエディション”相当のバージョンとなる(ただし他プラットフォームのスペシャルエディションにあるMODサポートなどは現状予定されていないようだ)。
というわけで基本的なゲーム内容は……多くの人が慣れ親しんだ『The Elder Scrolls V: Skyrim』そのままなのだが、それでいいのだ!
フレームレートも非常に安定していて(恐らく秒間30フレーム)、あの果てしない冒険をどこでも遊べるというのが実に最高。
携帯モードでは若干フォントの小ささを感じる場面もなくはないけども、この「本当にどこでもスカイリム」というメリットは圧倒的に大きい。今までクラウドゲーミング的な手法などでやれないこともなかったが、Switch版なら完全なローカル処理で、フルのスカイリムを遊べるんである。
またSwitch版独自の機能として、Joy-Conを使ったモーションコントロールにも対応していて、これは実際やってみるとちょっと面白い。
ただ、何時間にも及ぶことがある冒険をずっとコレで遊ぶというのはなかなかタフだと思うので、サクッと遊ぶ代わりにひと味加えたい時や気分転換用のオプションと考えるといいんじゃないだろうか。
ちなみに現場では気付かなかったのだが、ベセスダ・ソフトワークスの公式ブログによると解錠/ロックピックのミニゲームなんかもモーションコントロールで遊べるようなので、また機会があったらトライしてみたいところ(なおNintendo Directで公開された映像などでも触れられている通り、弓矢をモーションコントロールで射ることもできる)。
とまぁそんな感じに、2016年11月時点で3000万本以上(※)を売り上げているという世界的ヒット作を、いつでもどこでもバッチリ遊べる本作。海外発売日(11月17日)からは少し遅れる形となるが、早く日本での発売日が確定するのを期待したい。(※メインクリエイターであるトッド・ハワード氏への海外ローリングストーン誌のインタビューより)