2017年9月21日(木)から9月24日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。一般公開日初日となる9月23日、日本HPのゲーミングブランドPC“OMEN”ブースにて、日本プロチーム“父ノ背中”と、中国プロチーム“uL Gaming”による『レインボーシックス シージ』国際親善試合が開催された。

観客がブースから溢れるほどの大盛況。筆者が見た中で、一番盛り上がっていたようにも思う。写真では確認できないが、実際にはブースに人が入れないため、ブース前通路を挟んだ遠い位置から観戦する人たちも大勢いた。
モンターニュとフロストを発見。

 ここでは、ショウマッチ終了直後に行われた、両チームへの囲みインタビューの模様をお届け。おもな質問にはチームの代表として、uL GamingからLusty選手、父ノ背中からはkenki選手が質問に答えてくれた。

ーーまず、勝利されたuL Gamingのみなさんは今回の勝因を教えてください。そして、残念ながら負けてしまった父ノ背中のみなさんは、試合の反省点を教えてください。

Lusty選手 いろんな努力を重ねた結果だと思います。チームメンバーはみんな大学生で、大学の講義が終わったあとの自由時間を全部『レインボーシックス シージ』の練習に費やしてきました。各マップごとの戦略なども、すべて努力で、なんとかがんばっています。今回は勝たせて頂きました。

kenki選手 やはり、『レインボーシックス シージ』の第一線から1年以上離れたプレイヤーで、チームを構成したことでしょうか。ガチガチの練習に時間を割くと、メインであるYouTubeなどの配信ができなくなってしまいますから。というのも、父ノ背中は、配信チームと試合チームで分かれているんですよ。今回は親善試合ですし、PRという側面もありますので、ベストメンバーではなく、TGSに合わせたチームで挑みました。おもな敗因をあげるとすれば、そこになると思いますね。ベストメンバーでのバトルは、“ESL”などのプロリーグで今後見せていきますよ!

ーー中国のチームどうしで戦う場合と、日本のチームどうしで戦う場合とでは、戦いかたなどが変えなくてはいけない点などはありましたか?

kenki選手 特に感じることはなかったですね。僕たちアジアのプロチームは、ヨーロッパのプロチームの戦いかたを参考にしていることが多いんですよ。ただ、今回の僕たちの戦いかたはかなり特殊でした。理由としましては、先ほども言ったように、チームのトッププレイヤーを集めたチーム編成ではなく、TGSに合わせて、より発信力のあるプレイヤーでチームを構成したんですね。対戦相手のuL Gamingは強豪チームですから、セオリー通りにならないような戦いかたで奇襲をかけようという作戦だったのですが、残念ながら追いつくことはできませんでした。

Lusty選手 ほかの中国のチームと、ほとんど変わらない戦術に感じました。ひとつ違うと感じられたのは、こちらの戦法に合わせるように、戦術を変えて対応してくるのが非常に上手いと感じました。

ーー親善試合後に行われたエキシビションマッチでは、タチャンカの固定機銃でダンスを踊ったりと、笑いの溢れる試合展開でした(笑)。今回はTGSということで、そういったエンターテインメント性も磨かれてきたのでしょうか?

kenki選手 僕たちはゲーム実況者、配信者ですから、毎日行っていることです。逆に言えば、ガチンコで戦う親善試合は、この1週間前後で練習して仕上げてきたわけです。ですから、ああいったプレイが普段の僕たちだと思いますね(笑)。人を喜ばせるために配信しているわけですから、笑って頂けたのなら幸いです。

Lusty選手 観客たちを喜ばせたい気持ちは両チームあったと思いますし、いろんなプレイを見せられたのが良かったですね。タチャンカもそうですが、みんなで建物の外に出て戦ったりもできて、本当に楽しかったです(笑)。

ーー本作ではエイム力や立ち回りが重要だと思いますが、日本と中国で、プロゲーマーとしての練習環境ってどういった違いを感じましたか?

kenki選手 中国の環境について、僕はよく知らないのですが、“賞金が少なく、プロゲーマーが育ちにくく、e-Sportsが盛んではない”というお話は聞いたことがあります。ただ、僕たちはメインの収入源が賞金ではなく、YouTubeの広告収入なんですよ。そういう意味では、配信して収益を得られるため、毎日楽しくゲームを遊びながら、練習できる環境です。ほかの日本のチームについては分かりませんが、海外に比べて日本の練習環境が辛い、ということは僕たちは感じません。

Lusty選手 僕たちはよくカスタムゲームで、いろんな戦術を試行錯誤しています。日本、韓国、シンガポールなどのプロチームの戦術と、自分たちのプランを照らし合わせつつ、いろんな戦術を交えて組み立てて練習することが多いですね。

ーー今回の試合でのMVPは誰だと思いますか?

kenki選手 間違いなく、Rookie選手ですね。

Lusty選手 僕たちもRookieだと思います。

ーー今回の試合をご覧になられた選手たちへ、メッセージをお願いいたします。

kenki選手 僕たちがここに居られる、今回対戦できたのは、すべて普段見てくださっているリスナーの皆様のおかげです。これからもぜひ、応援してください。

Lusty選手 試合を見てくれてありがとうございます。今後もぜひサポートをお願いいたします。

ーーアッシュとアイキュー、結婚するならどっちがいいですか?

Lusty選手 結婚するならアイキューで、デートだけならアッシュですね! なぜかと言いますと、アッシュはFBI SWATの隊員ですから、アグレッシブすぎてちょっと(結婚生活が)難しそうです(笑)。

kenki選手 アイキューですかね。僕はおっちょこちょいなのですが、結婚生活の中でもアイキューなら隠れた爆弾とかトラップを発見してくれますから(笑)。

ーーでは最後に、読者のみなさまへ全選手たちから一言お願いいたします。

kenki選手 これまでの配信でも視聴者がいっぱい居ることはありましたが、その人たちが全員会場に来たら、こんな感じになるんだなって思いました(笑)。こういう人たちが僕たちを応援してくれているんだなと分かったので、自分の今後の配信の糧になるようなイベントだったなと思います。

アップル選手 オフラインイベントは初参加だったのですが、これだけたくさん盛り上がれたので、今後もこういうイベントがあれば、ぜひ参加したいですね!

中の人B選手 僕は『レインボーシックス シージ』を本気でやってまして、オフラインイベントは2度目になります。ポーランドの試合などにも出場したことがありますが、さすがに海外まで応援に来てくださることはないので、今回たくさんのファンの方々にお会いできましたし、イベント自体も楽しかったです嬉しかったです。試合自体は負けてしまいましたが、アジアリーグなど今後の試合でぜひリベンジしたいですね。

フォックス選手 自分もオフラインイベントは初参加でした。普段はプロゲーマーの傍らで、普通にサラリーマンもやっていまして、会社の仕事が終わったあとに、試合の練習をし、TGSの試合に臨むという、久しぶりにハードな生活を過ごしました。ですが、普段会えないファンの方々に会えるという、本当に貴重な体験ができたので、本当にありがたいイベントだったなと思います。

abitun選手 僕は別のゲームのプロゲーマーだったのですが、今回『レインボーシックス シージ』のイベントに出るということで、みんなでがんばって調整しました。前半〜後半と、あまりいい動きはできなかったのですが、見せ場は作れたのではないでしょうか。今回はこんなに大勢に囲まれて試合ができて、素直に楽しいなと思いましたね。

kenki選手 オフラインイベントや、大きな試合に出ること自体が初めてで、最初は喜ばしいことだと思っていたのですが、実際出てみると緊張感やプレッシャーがすごくて(笑)。これ、乗り切れるのかなと思っていたのですが、途中からその雰囲気を楽しめるようになれたので、今後もこういったイベントに参加していきたいです。

Lusty選手 僕を招待してくださって、本当にありがとうございます。オフラインイベントは初めてだったので、とてもいい経験でした。父ノ背中のみなさんも、とてもいい試合にしてくださって、ありがとうございました。

Edmond選手 僕は海外の大会行くのが初めてで、いい経験になりました。あと、今回バトル使用した日本HPさんの機材は、本当に素晴らしかったです。父ノ背中もいい試合をしてくれましたし、僕たちもよりスキルアップを目指していきます。

CHOLY選手 このTGSの会場は素晴らしいです。また、日本HPさんの機材が素晴らしくて、とくに良かったのがモニターです。いままで使用したモニターの中で、いちばん良かったですよ。父ノ背中のみなさんはやさしくて、本当に楽しかったですね。

Rookie選手 TGSに、こういった舞台を用意してくださって本当に感謝しています。父ノ背中のみなさんと戦えたことが光栄です。

96選手 この大会はuL Gamingにとって、大きなチャンスだったので、招待して頂き本当に感謝しています。父ノ背中との戦いは接戦で、精一杯頑張ってようやく勝つことができたと思っています。この戦いをきっかけに、より強いチームとなって、未来へ進んでいきたいです。

uL Gaming

 長時間に及ぶ試合が展開された親善試合。開催・運営のJCG Twitterにて、ハイライトシーンが配信されているので、ぜひご覧いただきたい。
 今回の試合でとくに活躍していたのは、インタビューでも名前が上がっていたuL GamingのRookie選手。名前と裏腹の実力を持ったRookie選手は、読み合い・撃ち合いどちらにおいても、飛び抜けた実力を見せてくれた。一方父ノ背中では、『バトルフィールド』シリーズのプレイヤーで知られるabitun選手が、ミラで遊撃に出てキルをとるなど『レインボーシックス シージ』でも目覚ましい活躍をみせてくれた。
 残念ながら父ノ背中は破れてしまったが、参考になる位置どりや壁開けが見られる。今後開催されるアジアリーグやESLプロリーグで、リベンジを果たしてほしい。