東京ゲームショウ2017が2017年9月21日から9月24日までの日程で開催中だ。現地で原稿を書いていたら、編集長から取材の指示を受けた。
「ユースケさん、ポールダンスの取材をしてもらえません?」と。
この人は何を言っているのだ。
ポールダンスを見に行ったら衝撃を受けた
ガンホー・オンライン・エンターテイメントはサバイバルアクション『LET IT DIE』をブース出展。そこでポールダンスショーが行われるという。さすがはCEROレーティングZ。18歳以上のみが対象のゲームだけのことはある。
念のため説明すると、ポールダンスとは柱に体を巻き付けたりして踊るアレだ。ショーでは水着みたいな衣装の女子が踊ることが多いため、えろい印象が先行しやすいが、実際は筋力と技術を要するダンスだと聞いたことがある。
とはいえ、往来で薄着の女子が踊ったら少年が性に目覚める可能性がある。両親もお姉さんがくねくねしている理由を説明しにくいだろう。そもそも東京ゲームショウでは過激すぎる展示はNGなのだ。
そういう場合は、大人だけが入場できるように展示スペースを区切ればオーケー。よい子の目を避けるかのように、『LET IT DIE』ブース内のステージはカーテンで覆われていた。
ここで生配信やポールダンスを実施するのだが、ポールダンス部分は配信されない。ポールダンスは生で見るしかない。
カーテンの奥では何が行われているのか。純真な少年たちは気になって夜も眠れないだろう。彼らに安眠をもたらしたい。そんな優しさを胸に、僕はカーテンをくぐった。
写真を見たら別の意味で眠れなくなるかもしれない。意味がわからないかもしれない。でも、大丈夫。いつかわかるときが来る。この記事は大人になったきみへのプレゼントだと思ってほしい。
中はDJ KENMAKI氏によるプレイの真っ最中だった。『LET IT DIE』関連の楽曲をつなぎ、フロアの盛り上がりを演出。自然に体が動く。
ここからは写真中心でどうぞ。
すごかった。圧倒された。ここで「いやらしさはまったくなく、芸術的だった」と書くのは簡単なのだけど、僕は正直に書く。とてもえろい。とてもえろいのである。
当然それだけではなく、妙な迫力があったのも事実だ。ほかの来場者は最初こそ大人しくダンスを見ていたものの、ダンサーが技を決めるたびに熱を帯び、中盤からは大きな歓声が上がるようになった。
性的な興奮と華麗な技が生み出す感動が交錯し、よくわからないトランス状態に陥る。そこをDJプレイによるサウンドが畳みかけ、興奮の渦がフロアを飲み込む。気付いたら15分が経過し、ふたりのダンサーは帰っていった。
そもそも性的な魅力を持つこと自体は悪ではない。ポールダンスとは、きっと肉体芸術のひとつの極致なのだ。僕らの視線を奪った彼女たちはダンサーなのだろうか、パフォーマーなのだろうか、それともポールアスリートなのだろうか。
『LET IT DIE』にもセクシーな女性キャラが登場する。一歩間違うとただ露出度が高いだけの下品なキャラになってしまうが、漂う狂気がコケティッシュな魅力を演出している。その危ういバランス感覚が心地いい。
エロスとそれ以外の部分のバランス感覚という点、ポールダンスと『LET IT DIE』は好相性なのだろう。だからこそ、僕は違和感なく『LET IT DIE』のイベントとして受け入れられた。「『LET IT DIE』だったら何でもありだよな」という気持ちもある。
想像以上に楽しかったので、長々と興奮をつづってしまった。
このポールダンスショーは9月24日も実施される。ダウンロード用のプロダクトコードやグッズ類も配布されているので、気になる18歳以上の人はどうぞ。