2017年9月21日（木）から9月24日（日）まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2017（21日・22日はビジネスデイ）。同イベントのバンダイナムコエンターテインメントブースにて行われた、HTML5新プラットフォームタイトル発表会 稲村亜美の新フォーム神ヒット祈願!!”のリポートをお届けする。
イベントは、まずMCを務める芸人の“キクチウソツカナイ。”とお笑いトリオ“パンサー”が軽快なトークで会場を温めた後、バンダイナムコエンターテインメント NE事業部 第2プロダクション ゼネラルマネージャー 兼 BXD 代表取締役社長の手塚晃司氏が登壇。手塚氏が代表取締役社長を務めるBXDは、バンダイナムコエンターテインメントによるIPの世界観を活かしたゲームのプロデュース力と、ドリコムのHTMLの技術力という両社の強みを活かして、HTML5を中核とする技術を活用したオンラインゲーム及び配信するプラットフォームの開発・運営などを行う会社として2017年8月に設立された。5月に行われた設立発表会では、2018年春のサービス開始に合わせて、ローンチタイトルとして『ドラゴンボール Z』、『ファミスタ』、『アイドルマスター』のHTML5技術を駆使したブラウザゲームを配信することを発表していたが、今回のステージではその続報が公開されるというわけだ。
ゲームの発表に移る前に“ヒット祈願”を行うことになり、“ヒット”と言えば“バッター”、“バッター”と言えば……ということで、“神スイング”で知られるタレントの稲村亜美がステージに登場。稲村が今回のために新フォームを練習してきたと意気込みを語った後、パンサーの3人がそれぞれ、ピッチャー（向井）、キャッチャー（菅）、審判（尾形）を務め野球の試合を再現するようにして、さっそく“ヒット”祈願へ。ピッチャーの向井の投げたボールを、豪快なスイングでとらえた稲村だったが結果は惜しくもファール（実際にはボールは投げず、稲村のスイングに合わせてモニターに『ファミスタ』の映像が流れた）。ちなみに、これまでとのフォームの違いについては、いつもは右バッターだが、今回は左バッターだったとのこと。ヒット祈願でファールはよくないということで、もう一度行うことに。稲村は、練習のときはティースタンドを使用していたため、目標がなかったことがファールになった原因だと分析。そこで、今度は尾形の腰を目標にフルスイングを行ったところ（いわゆる、ケツバットの状態）、見事なホームランをかっ飛ばした！
無事、ヒット祈願を終えたところで、続いてサービスの概要紹介へ。2018年春に開始予定のサービスは、スマホ標準のブラウザで動作可能。さらに、HTML5の技術を活用することで、ブラウザ単体で動画や音声の再生など、よりゲームらしい表現が行えるため、ブラウザでのゲーム体験レベルが飛躍的に向上しているとのこと。また、スマホ標準のブラウザで動作可能なメリットとして、たとえば、おもしろいゲームを見つけたときに、友人にSNSやメッセージでURLを送ると、受け取った相手はそれをワンタップするだけで、インストール不要ですぐにゲームを開始できる。また、グッズを始めとする関連商品に記載されているシリアルコードをゲーム内で入力することでアイテムを入手できるようになるなど、リアルとデジタルが融合した新しいアソビをワンタップで楽しめるようになるのだという。
そのサービスのローンチタイトルとして、上述した通り『ドラゴンボール Z』、『ファミスタ』、『アイドルマスター』の配信が決定している。そして、ここからは気になるゲームの詳細紹介。まずは、『ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ』のティザーPVが上映された。
手塚氏によると『ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ』は、とにかく手軽に『ドラゴンボール』の世界を楽しめるタイトルで、インストール不要なので、まだプレイしていない友だちでも、その場ですぐに対戦が可能になるとのこと。また、バトルでピンチのときに、フレンドにSOS通知を送信することで、フレンドが駆けつけてくれるような機能も搭載されているのだという。そのほか、バトルでは“進化”がポイントになることも明かされた。
続いて、『ファミスタ』シリーズの新作となる『プロ野球 ファミスタ マスターオーナーズ』のティザーPVが公開。
『プロ野球 ファミスタ マスターオーナーズ』は、実在するプロ野球選手が実写カードとして登場するプロ野球ゲーム。全国のライバルプレーヤーに勝ち抜くために、カードが持つ多種多様なスキルを見極めてチームを編成するといった、戦略的な駆け引きが楽しめる。試合中の映像や音楽などの演出はこれまでのシリーズを踏襲しつつ、ピノやワギャンといったおなじみの架空選手も登場予定とのこと。
最後の『アイドルマスター』の紹介には、『アイドルマスター』総合プロデューサーの坂上陽三氏が駆けつけた。坂上氏は、まずHTML5で開発中の新作は、新たなアイドルたちを軸に展開する完全新作であることを宣言。キャラクターデザインについても、これまでの作品とは一線を画すような新しいものになっていることもあり、現時点では公開できないのだという。実際にデザインを見たという手塚氏は「今回の『アイマス』はすっごくビックリします。そして、すっごくかわいいです」と太鼓判を押していた。開発は順調で、現在は声優オーディションなども行われているとのこと。
これで発表は終了かと思いきや、ここでサプライズが！ ローンチの3タイトルに加えて、『金色のガッシュ!!』のゲーム化が発表。現時点で公開できる情報がほとんどないとのことだったが、手塚氏からは「“魔本”を再現しています」という気になる情報も。配信時期については、ローンチの3タイトルよりは少し遅くなりそうということだ。
すべての発表が終わると、最後に改めてもう一度“ヒット祈願”を行いイベントは終了となった。2018年春に開始予定のBXDによる新サービス。今回発表された4タイトル以外にも、サードパーティーからのタイトルリリースも計画中とのことなので、続報に期待しよう。
