2017年9月21日(木)から9月24日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。セガブースにて展開している5pb.コーナーに出展されている『シュタインズ・ゲート エリート』を試遊してきたので、そのリポートをお届けする。
緊迫感がすごい。変な汗かいた。プレイを終えて最初に出てきた感想だ。東京ゲームショウ2017のセガブースにて展開されている『シュタインズ・ゲート エリート』の試遊台。会場に着いたときには、すでに行列ができており、30分ほど列に並んでプレイすることになった。会場全体を見れば、もっと行列ができている作品は多いだろうが、ことアドベンチャーゲームというジャンルに関しては、注目度が高いといえるだろう。
今回、“フルアニメーションアドベンチャー”、略して“フルア二ADV”(志倉千代丸氏が提唱)としてリリースされることになった『シュタインズ・ゲート エリート』。遊んでみての感想は、アニメを操作している、という感覚。ボタンを押すごとに画面が切り換わり、キャラクターたちが動き、しゃべる。まさにアニメなのだが、ボタンを押さない限りは物語が進行しない。ひたすらにアニメを観るというよりは、自分がアニメを動かしている感覚だ。ただし、これまでのアドベンチャーゲームとは異なり、立ち絵や背景などは一切なく、全編がアニメのシーンで構成されているのが特徴。逆にアニメとは異なり、キャラクターの心情が随所に挟み込まれるのはゲーム的と言える。記者は、ゲームもプレイして、アニメも観ているが、非常に新鮮な気持ちで遊ぶことができた。
ちなみに、会場ではラウンダーの襲撃シーンをプレイできた。ヒロインのひとり、椎名まゆりの死の運命に抗うべく、まゆりを秋葉原から脱出させるというシナリオだ。主人公の岡部倫太郎の心情がテキストで描かれ、宮野真守さんの迫真の演技がそれに乗っかり、アニメのカットで物語が進行していくので、緊迫感がゲームやアニメ以上にある。ゲーム的な作りになっているからこその物語への没入感も、緊迫感に拍車をかけているように思えた。そして、“ラボにいないまゆりを探すため仲間たちに連絡を取る”というところで、物語の分岐が用意されている。誰に連絡を取るかがポイントになると思われるのだが、何度もタイムリープをしている『シュタインズ・ゲート』ファンならば、きっと正解のルートを見つけ出せるに違いないだろう。ちなみに、記者は“なんとなく”で連絡を取るキャラクターを選んでしまったためバッドエンドへと一直線。まゆりを助けることができず、試遊台を後にすることになった。思わず「まゆりいいいいいいいい!」と叫びたくなったのは言うまでもない。
このように、初代『シュタインズ・ゲート』にはなかった分岐が、『シュタインズ・ゲート エリート』では用意されている模様。一度プレイした人も、テレビアニメを観たという人も新鮮な気持ちで遊べるので、ぜひぜひ東京ゲームショウ2017の会場でプレイしてみてほしい。