これまでのふたりとはまったく違う新体験! 『サマーレッスン:新城ちさと』プレイリポート【TGS2017】

2017年9月21日から9月24日まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。同イベントのSIEブースに出展されている、バンダイナムコエンターテインメントより2017年10月12日配信予定のプレイステーション VR専用ソフト『サマーレッスン:新城ちさと』の試遊デモプレイリポートをお届けする。

 2017年9月21日から9月24日まで(21日・22日はビジネスデイ)、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2017(以下、TGS2017)。同イベントのソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアブースに出展されている、バンダイナムコエンターテインメントより、2017年10月12日配信予定のプレイステーション VR専用ソフト『サマーレッスン:新城ちさと』の試遊デモプレイリポートをお届けする。

 プレイリポートの前にあらためて『サマーレッスン』についておさらいしておくと、同作は、2014年9月1日のSCEJA Press Conference 2014にて、プレイステーション VRの技術デモとして初公開された。発表直後から大きな話題を呼び、実際体験した人からも“キャラクターが本当に目の前にいるような感覚”が好評を得た。当初は、技術デモということで製品化の予定はないとされていたが、製品化を望む要望が多数あり、プレイステーション VRのローンチタイトルとして『サマーレッスン:宮本ひかり』がリリース。さらに、その後ふたり目のキャラクター『サマーレッスン:アリソン・スノウ』も配信された。

『サマーレッスン:宮本ひかり』

『サマーレッスン:アリソン・スノウ』

 どちらの作品でもプレイヤーが家庭教師であることは変わりはないが、『宮本ひかり』では、女子高生の“ひかり”に勉強を教え、『アリソン・スノウ』では、来日したアーティストの“アリソン”に日本の文化を教えるというように、立場は同じでも異なるプレイ感覚を楽しめるようになっている。そして、10月12日より配信予定の『新城ちさと』では、一筋縄ではいかない、エキセントリックなお嬢様である、“ちさと”に一般社会の常識や流行を教えることが目的となる。

 少し前置きが長くなってしまったが、ここからプレイリポートに入っていこう。今回、出展されているデモは、製品版とは一部仕様が異なる特別バージョンで、“新城ちさと”との出会いのシーンと、DLCとして配信予定の“サマーレッスン:新城ちさと 赤絨毯のマジックアワー(追加体験パック)”収録のイベント1本のふたつのシーンが連続で楽しめる。

 まず、ゲームが始まって驚かされたのは部屋の広さ。『宮本ひかり』から『アリソン・スノウ』のときには、レッスンの場所が屋内(“ひかり”の部屋)から、屋外(“アリソン”の住んでいる家の庭)に変化したため、それだけでも相当なインパクトがあった(※『宮本ひかり』でもDLCで屋外に行くこともできたが)。しかし、今回は一度経験している屋内ということで、本音を言うと「そこまで違いはないだろう」と思っていたのだが、同じ屋内でもまったく違った感覚だった。そんなことを考えていると、部屋の奥から、“ちさと”が登場。ここで、“ちさと”の家庭環境や家庭教師を雇うことになった理由が本人の口から語られるのだが、明らかにいままでのふたりとは違うことがわかるはずだ。“ひかり”や“アリソン”はどちらかというと、最初からプレイヤーに対して好意的に優しく接してくれている印象だったが、“ちさと”はまだ心を許してくれていないような様子で、気が強く少し高圧的な雰囲気。しかし、それが決して嫌なわけではなく、話を聞けば聞くほど彼女のことが気になってくるし、7日間の交流を通して関係性がどう変化していくのか? など、これまでのふたりとは異なる楽しみがありそうだ。

今回レッスンをする場所は、“ちさと”が住むお屋敷の応接室

 ふたつ目のシーンでは、“ちさと”に通販で購入したという手品道具の実験台になってほしいとお願いされ、付き合うことになる。“通販で購入した手品道具”ということなので、カードやコインを使うようなシンプルなものかと思いきや……そこはさすがお嬢様。気が付くと顔だけが出た状態で箱の中に閉じ込められているではないか!? そう、“ちさと”が購入したのはなんと人体貫通マジック。こちらが身動きが取れない状態にも関わらず、“ちさと”は笑みを浮かべながら遠慮なく箱に向かってどんどん剣を突き刺してくるのだ。「なんだ、この子は!?」とあっけにとられていると、剣を全部刺し終わった“ちさと”がそれまでとは一変して「じゃあ、(剣や箱のロックを)外してあげる。お疲れさま。じっとしているのよ……」と優しく囁いてきた。これには思わず、剣を刺される瞬間とは違った意味で“ドキッ”してしまい、完全に翻弄されっぱなし……(苦笑)。

 また、このシーンでは個人的にすごく不思議な経験をした。というのも、現在のVRでは触覚を感じることができないため、VR空間内で剣が体に刺さったときに(そのマジックが成功しても、失敗しても)実際に痛みを感じることはない。しかし、VRの視覚体験としては“剣が自分の体を貫通している”光景を本当に信じてしまえるため、その視覚の体験と“痛みがないこと”の不一致を奇妙な違和感として感じる人もいるはずだ。筆者もそのひとりなのだが、このシーンではその違和感を逆に利用していて、“剣を刺されても痛みを感じない”=“痛くないのに、自分の体を本当に剣が貫通している(VRなので本当だと信じてしまう)という、人体貫通マジックの不思議さ”を脳が自然と認識するのだ。これは非常に新鮮な体験で、VRを早い段階から研究し続けてきた『サマーレッスン』の開発チームだからこそできる演出だと強く感じた。(開発者によると、人によっては、さらにVRの視覚情報を信じ込んでしまい、“自分の体の中に剣が入ってくるような感覚”を錯覚する人もいるらしい)

 このように、『サマーレッスン:新城ちさと』には、ほかのふたりとは、また違った魅力が溢れる内容になっている。今回のデモでは、レッスンの部分は体験できなかったので、どんなレッスンが登場するのか? そして、“新城ちさと”とどのような物語がくり広げられるのか? 続報や配信日が楽しみだ。



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