『雷電V ディレクターズカット』 シリーズの伝統と家庭用ならではのシステムが融合した最新作のプレイインプレッション!

モスより2017年9月14日発売のプレイステーション4用シューティングゲーム『雷電V ディレクターズカット』。ここでは”ディレクターズカット”ならではの新要素を中心に、本作の魅力を紹介していく。

 モスより2017年9月14日発売のプレイステーション4用シューティングゲーム『雷電V ディレクターズカット』。ここでは”ディレクターズカット”ならではの新要素を中心に、本作の魅力を紹介していく。

 本作は、1990年にアーケードゲームとしてシリーズをスタートさせた縦スクロールシューティング『雷電』シリーズの最新作。シンプルでわかりやすいパワーアップシステム、鞭のように動く“ベンドプラズマ”に代表されるユニークな武装といった『雷電』シリーズの伝統は踏襲しつつ、家庭用ハードで発売されるという特性を活かしたシステムも盛り込まれているのが特徴だ。

家庭用ハードで縦スクロールシューティングを製作するとデッドスペースになりやすい画面の左右に攻略に役立つ情報やテキストを表示。アーケード版が主流だった過去作では難しかった、16:9のモニター幅を最大限活用する画面レイアウトになっている。

同じ時間にプレイしているユーザーを応援して強力な特殊攻撃の発動をサポートする“cheerシステム”、自分のスコアと全国1位のプレイヤーとのスコアの推移をリアルタイムで比較できる“プレイスコアメーター”など、オンラインに対応したシステムも搭載。

被弾すると即1ミス扱いになる残機制ではなく、HP制なのも『雷電V』の特徴。機体や被弾した攻撃の威力にもよるが、4、5回は耐えられるので、一般的なシューティングゲームよりゲームオーバーになりづらいといえる。

 また、『雷電V』は複数のステージ分岐、エンディングが存在するストーリーモード、ボスとのバトルをストーリーモードとは異なる条件下でプレイするボスミッションなど、ゲームそのもののボリュームも、過去作に比べて大幅にパワーアップ。ストーリーモードのステージは分岐を含めると30を超え、ボスミッションに至っては60以上のお題が用意されているため、すべてのステージを遊ぶだけでも(スコアアタック等のやりこみに興味がなくても)、かなりの時間を遊べるシューティングゲームになっている。

ストーリーモードのステージは1ステージが3シーンに分かれた構成になっており、1ステージごとのボリュームも多め。

搭乗機体や武器、さらには時間制限など、ステージごとに異なる“縛り”が設けられているボスミッション。

『雷電』シリーズおなじみ、多彩な武装も進化

 出撃前に選べる武装のどれを選ぶかで、ステージの攻略法が大きく変わるのも『雷電』シリーズの魅力のひとつ。本作ではスピード、攻撃力の異なる3種類の機体に加え、バルカン、レーザー、プラズマの3タイプの武器に3種類の攻撃方法が用意されている。

出撃前にバルカン、レーザー、プラズマの武装をひとつ選択。同時に複数の武器を使うことはできないが、ステージ道中に出現するパワーアップアイテムを取ることで切り換えられる。

ファイティング・サンダー(機体)紹介

・アズマ

スピード、火力、HPのいずれもが平均的な機体。サブウェポンがレーザーやプラズマ系の武器だと手薄になりやすい真横を攻撃してくれるので、死角からの攻撃やステージのスクロール時に敵を見失う”事故死”が起こりづらいのが魅力。

・スピリッツ・オブ・ドラゴン

装甲のぶ厚さに定評のある機体。サブウェポンのミサイルの威力が高めに設定されているうえに前方にまとめて発射するため、攻撃力も3機の中でもっとも高い。

・ムーラン・ルージュ

スピードに特化したファイティング・サンダー……と聞くと上級者向けの機体に思えるが、敵弾をくぐり抜けやすい、ほどよい移動スピードなので、扱いにくい印象はない。耐久力がやや低い点には注意が必要か。

武器紹介

・バルカン系

威力は低めだが連射が効き、攻撃範囲も広め。扇状に弾を放つもっともスタンダードな“ワイドバルカン”、機体の移動方向に合わせて弾の射出角度が変わる(前方の攻撃力が高い)“スウィングバルカン”、横方向への攻撃も可能な“ムービングバルカン”の3種類が用意されている。

ワイドバルカン

スウィングバルカン

ムービングバルカン

・レーザー系

威力の高さがウリ。耐久力の高いボス敵との戦いで重宝する。“ライトニングレーザー”、“チャージレーザー”は前方への攻撃に特化した武器。“リフレクトレーザー”は広範囲を攻撃できる武器だが、射出したクリスタルにレーザーを反射させてレーザーを拡散、回転させるという性質上、クリスタルから離れた敵へは攻撃間隔が空いてしまうのがネック。

ライトニングレーザー

チャージレーザー

リフレクトレーザー

・プラズマ系

“ベンドプラズマ”、“キャッチプラズマ”、“ホーミングプラズマ”のいずれも、一度敵をロックしてしまえば敵を撃破するまでダメージを与え続けてくれるので、着弾後は回避に専念できるのが特徴。3種とも弾の飛びかたにクセはあるが攻撃範囲そのものは広く、『雷電』シリーズを象徴する武器でもあるので、一度は触ってほしいカテゴリーの武装だ。

ベンドプラズマ

キャッチプラズマ

ホーミングプラズマ

オススメの武器&機体は?

 『雷電』シリーズの敵弾は伝統的にスピードが速く、本作のストーリーモードは敵の撃ち漏らしがステージの分岐にも関わってくるため、始めのうちはスピードのある機体を選ぶのがベター。Xbox One版の『雷電V』では、まずは最速の機体ムーラン・ルージュを選択し、ゲームに慣れてきたらアズマに乗り換えるというプレイヤーが多かったようだ。ただ、スピリッツ・オブ・ドラゴンにも“正面への攻撃力の高さ”という強みがあり、これは時間制限のあるボスミッションでは大いに役立つ。
 武器に関しては、攻撃範囲の広い各種バルカン、ベンドプラズマなどが安定して使いやすく、火力の高さで武器を選ぶとなるとライトニングレーザー、チャージレーザーが候補の筆頭に挙がる。しかし敵の配置を覚えた状態でのプレイとなると、多少話が変わってくる。敵の出現地点を知っていると、攻撃判定をあらかじめ“置ける”、リフレクトレーザーや、キャッチプラズマといった、一見クセのある範囲攻撃が高火力の攻撃に化ける。

クリスタルを敵の出現位置に重ねると、一気に敵をせん滅できる武器に変貌する、リフレクトレーザー。攻撃範囲の根元を当てるとダメージが増加するのは、スタンダートな武器のバルカンも同様で、敵機に密着して攻撃できればレーザーやプラズマをしのぐ火力を発揮できる。

 そしてスコアを意識して本作をプレイするなら、機体と武器の選択だけではなく、敵の倒しかたも工夫したい。『雷電V』はフラッシュショットという、敵が出現してから倒すまでの時間によって得られる倍率が変わるシステムが採用されているため、スコアを稼ぐなら敵は出現した瞬間に手早く倒していきたい(倍率は2.0倍から最大5.0倍まで推移する)。この倍率の推移は、画面左に表示されているフラッシュショットゲージを見ることで確認できる。倍率ランクは時間経過で下がっていくが、敵を通常の攻撃で倒し続けていれば減少を食い止められる。しかしcheer攻撃で敵を倒すとフラッシュショットゲージは上昇しないため、稼ぎを重視するのであれば、cheer攻撃の使いどころも重要になってくる。

これがフラッシュショットゲージ。稼ぎを意識してプレイする人は、画面左に表示されているこのゲージをチェックしながら、敵を撃破するタイミングを調整しよう。

Director's Cut版独自の新要素、変更点

 本作には2016年2月にXbox One用ソフトとして発売された『雷電V』にいくつかの新要素が加えられている。詳細は以下の通り。

・ミッションステージの追加

 ストーリーモードの道中に、“ミッションステージ”と呼ばれる新ステージを挿入。このステージではいくら被弾してもHPが減らず、ボスにダメージを与えれば与えるほど勲章を吐き出す。シューティングの魅力のひとつである“スコア稼ぎ”にフォーカスしたステージだ(全2種)。

どれだけ被弾してもダメージは受けることはないが、弾に当たってしまった直後はこちらの攻撃がとぎれてしまう。より多くの勲章を稼ぎたい場合は、やはり回避も重要だ。

・シナリオのフルボイス化

 Xbox One版では英語ボイスのみだったオペレーターや艦長のやり取りがフルボイス化。この変更がゲーム全体のプレイ感覚に与える影響は意外に大きく、シューティングゲームを遊んでいて“いま、何を目的に、誰と戦っているのか”がはっきり分かったうえで敵機を撃破していく感覚はかなり新鮮。行間(背景の画像や演出)から世界観を読み取る、過去のシューティングゲームとは違った楽しみを味わえるはずだ。

プレイヤーの上官であるリチャード(声:山本兼平)とオペレーターのエシリア(声:今村彩夏)。プレイ中の画面右に表示&ボイスで再生されるシナリオ情報は、おもにこのふたりのかけあいによるもの。

ステージによってはリチャードの上官であるヘルガ(声:天野真実)、プレイヤーが所属する部隊を敵視する兵器開発部のウォルター(声:井上健一)、海賊のバルバロッサ(声:衣川里佳)も会話に参加する。

・2人同時プレイの搭載

 ストーリーモード(オフライン)での2人同時プレイを実現。2機で攻撃することで単純に火力がアップするのも大きいが、ワイドバルカン+ライトニングレーザー、チャージレーザー+ホーミングプラズマなど、お互いの武器の弱点を補えるようなコンビで出撃すると、より2人同時プレイならではの楽しみが体感できるはずだ。

ひとりプレイより難度が下がるのは間違いないが、ボムとcheerゲージは共有である点には一応注意したい。

・その他Xbox One版からの変更点

 『雷電V ディレクターズカット』では、cheerゲージがマックスの状態でスタート。そのため序盤でピンチに陥っても、cheer攻撃により周囲の敵を一掃できる。また、cheer攻撃の1回あたりの攻撃時間も延長しており、有用性が上がっている。



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