今年は大幅なメンバー入れ替えを実施 新たな広がりに
今年で3回を数える“コミュニティーサイト運営者座談会”。常日頃、『ファイナルファンタジーXIV』の情報発信や二次創作などによって作品の盛り上げに尽力している一般のプレイヤーと、吉田直樹プロデューサー兼ディレクターが交流を行うという趣旨のものだ。“盛り上げに尽力している”などと書くと、サイトのアクセス数や影響力が人選の指針になるようなイメージを持たれてしまうかもしれないが、基本的には“自分なりの楽しみかたを見つけ、それを(継続的に)発信している人”が招待されている印象だ。
<過去2回のリポートはコチラ>
世界のMMORPG(あるいは運営を伴うオンラインゲーム)においては、コミュニティーの代表と開発者が交流を行うことは珍しいことではなく、場合によってはメディアと同じ扱いを受け、インタビューなどの取材を行うケースもあるほど。しかし、日本ではネットの匿名性もあってか“開発者=敵”という構図になりやすく、その開発側を応援するコミュニティーや、影響力のあるファンサイトも“同じ敵”として言論による攻撃を受けたりする。こうした状況は一部でまだ残っているのは確かだが、文化や世代の移ろいによって、コミュニティーの在りかたも変わりつつある。そんな中で、ある種、実験的に始まったのがこの座談会だ。こうした建前はあるものの、吉田氏は「ただオフ会がやりたいだけです」と場を和ませていた。

今年の参加メンバーは総勢27名。前回とはガラッと人選を変え、今回初の参加者が多い。これは、同じ顔ぶれで固定化させず、経験者と初参加の方を適度に織り交ぜ、場の活性化や新しい広がりを作るという狙いがあるようだ。座談会は、参加者がひとりずつ自己紹介と合わせて質問をひとつ(人によっては複数の場合も)することができ、自身のコミュニティーから預かってきた質問や、ゲーム中で気になっていることを吉田氏に直接ぶつけていった。途中、休憩を挟みつつも、およそ2時間の座談会となったが、人数的にひとりの持ち時間は短く、参加者にとってはまだまだ物足りなかったに違いない。座談会の内容については、メディアは記事にすることはできないので、参加者が運営するコミュニティー、SNS等で情報を入手してほしい。以下が参加者のリンクだ(情報発信が複数の場合、代表的なもの、あるいは更新されているものを掲載)。
ありすさん(Clip Crop)
夢蔵さん(ZENRA COMPANY)
CHAIさん(Chai_FFXIV)
Dennyさん(SPECTRA)
Rocopecoさん(EorzeaWanderer)
ざきぬふさん(静かなバトルボイス)
にもさん(Singin' in Eorzea)
カユさん(ojiyaff)
ケダマさん(グループポーズのこと。)
Suilen Yamatoさん(Loki Yamatoちゃんねる)
Loki Yamatoさん(Loki Yamatoちゃんねる)
ねこ夫とクマーさん(ねこくまげーむ)
らりーさん(FF14の4周年記念14時間生放送の座談会に招待されたいブログ)
Minさん(初心者さんのためのFF14購入ガイド)
むーむーさん(むーむーのネタ帳)
dreamsさん(FF14俺tools)
はるうららさん(ゆっくりFFXIV)
鉄塔さん(SANNINSHOW)
ぺちゃんこさん(SANNINSHOW)
ドンピシャさん(SANNINSHOW)
おにぎりさん(オニギリニギニギ)
焼酎うめぇさん(フェアログ)
Yuyaさん(エオルゼア冒険譚)
ヤルヨ・バンゾクさん(The Lodestone: 世界設定日記)
ラムダさん(BAR Lambda)
うさぎおじさんさん(C.C.B. クリエイターズ コミュニティ ビアバッシュ)
サビさん(FF14の始め方。初心者のためのエオルゼアガイド)

さて、メディアとしては書けるのはここまでなのだが、せっかくなので各方面をざわつかせた“ナマズオケーキ”について触れておこう。ご存知の方もいるかと思うが、ファミ通では周年のお祝いとして毎年スイーツをお贈りしている。ここで1周年から振り返ってみよう。




ナマズオケーキ制作メモ
ナマズオの本体はマジパンではなく、小麦粉と砂糖を主体とした生地。そのため、ただただ甘い。アタマがけっこう大きくなるのが予想され、“ろうそく”を食べているような気分にならないか心配になった企画者が、中身をあんまり毒々しくない程度の赤にするように指定。食べた人だけが2度驚く仕掛けになっている。ナマズオのぬめぬめした部分は水飴。テッカテカ。桶の中身はちゃんとしたイチゴのショートケーキ。
例年、スイーツは14時間生放送の冒頭で紹介され、座談会でコミュニティーの方が食すという流れになっており、ファミ通としては引くに引けない状況になっている(べつに誰からも頼まれてなどいない)。来年も参加者が“少し引く”くらいのものをお贈りできればと思っている。
この座談会、メディアとしては中身を記事にできないのでもどかしいところもあるのだが、自分ではまったく思いも寄らないゲームに対する要望や、メディアでは聞きづらいブッ込み系の質問が楽しみで、毎回参加させていただいている。ちなみに、来年この座談会への参加を狙っている人は、とにかく“自身が楽しんでいる気持ち”や“ほかのプレイヤーに伝えたいこと”、“著作物利用許諾条件を遵守したうえでの創作物”等々を臆せず発信してみるといいように思う。今回の参加者に限ったことではないが、Webサイトやブログは持たず、TwitterやInstagram、YouTube、Lodestoneの日記などをメインに情報発信している方もいて、形式は関係ない。どんな表現形式であれ、『FFXIV』に対するポジティブな気持ちが共有されていけば、きっと開発スタッフの目にも留まるはずだ。