ギャルはゲーマーにやさしいのでは? 『黒い砂漠』のギャルっぽい運営スタッフを直撃

ギャルはゲーマーにやさしい気がする。『黒い砂漠』運営スタッフにギャル(みたいな人)がいるので話を聞いてみた。

●『黒い砂漠』女性GM陣に話を聞きました

▲みんなが気になる仮説について取材した。

 ギャルはおたくにやさしいという仮説がある。

 素直に生きているギャルは、何かに熱中している人に偏見を持たないからだという。なるほど。たしかにそんな気はする。ということは、ギャルはゲームに熱中するゲーマーにもやさしいのではないか。

 僕、ミス・ユースケはおたく寄りでゲームも好きなので、やさしくしてもらえたら幸いだ。ことの真偽を確かめるため、一路ゲームオンに向かった。

▲『黒い砂漠』の広告っぽい記事だけど広告ではないのです。

 なぜゲームオンなのかというと、ギャルっぽい運営スタッフがいるからだ。『黒い砂漠』のオフラインイベントで何度か見たことがある。参加者とも気さくに話していた。

 念のため説明しておくと、『黒い砂漠』は3Dアクション顔負けの激しい戦闘や豊富な生活系コンテンツがウリのPC用オンラインRPGである。ギャルのイメージと結びつきにくいけど、たしかに見たのだ。

 広報担当さんに「ギャルの話を聞きたい」とお願いしたところ、「あー、はいはい。わかりました」という反応。やっぱりいるぞ。ギャルが。

▲過去のイベント写真を見返す。ばっちばちのアイメイクといいファッションといい、間違いないと思う。

 ただし、僕はこれまでの人生でギャルと接したことがない。「はぁ!?」とか怒られたらどうしよう。不安はあるが、オンラインゲーム運営なんて仕事を選ぶわけだから、ゲーマーにやさしいのは間違いないはずだ。勇気を出していこう。

▲受付の内線電話でギャルの人を呼び出す。

 しばらく待つとエレベーターの扉があいた。

▲!!

▲!!!!!!!!!!!

▲ギャルだー!

ちょっと! 私、ギャルじゃないですからね。

えっ、ギャルですよね。お姉系ギャルとか、そういうタイプの。いまだって「ギャルの人お願いします」って電話したら出てきてくれたじゃないですか。

ギャルじゃないです。

 真っ向から否定するこの女性はGMくまきさん。ギャルみたいに素直に生きているから、アイメイクばちばちで出社できるのだろう。それに、服もふつうの出社日にしては派手ではないか。

くまきさんは何者なんですか?

黒い砂漠』の運営チームで働いています。一般的には“GM(ゲームマスター)”と呼ばれる職種ですね。

ゲーマーにやさしいですか?

やさしいかどうかはわかりませんけど、いつもプレイヤーの皆さんのことを考えています。

▲くまきさんのデスクはこんな感じだ。やっぱりその服、会社に着てくるには派手ですって。

 僕の仮説は間違いなさそうである。あとはGMくまきさんが自分をギャルだと認めてくれればすべて解決するのだが。質問の方向性を変えてみる。

好きなブランドは?

“PINKY&DIANNE”とか好きですよ。

ギャルにも人気があるブランドじゃないですか。ギャルですよね。

ギャルじゃないです。

 この後、GMくまきさんは「23区も好きです」などと言い出した。23区は上品な大人向けブランドだ。「私、一般的なOLですけど」感を出してきた。

 らちが明かないので、先に“『黒い砂漠』運営チームにはゲーマーにやさしい女性がいる”ことを確認しようと思う。くまきさんがギャルかどうかは後回しだ。

 とはいえ、オンラインゲームの運営は体力勝負な男社会のイメージがある。アップデート前なんかは徹夜作業も当たり前だろう。くまきさんは夜遊び好きなギャルだから夜間の作業もお手のものだろうけど。

たぶんいま失礼なこと考えてますよね。

●5人の女性GMから話を聞く

▲ゲームオン社内のリフレッシュスペースに移動した。おふたりは顔出しが恥ずかしいそうなので、マスクを着用してもらった。

 ダメもとで「ほかの女性GMさんにも話を聞きたい」とお願いしたら、くまきさんも含めて5人も集まってしまった(写真は遠慮したいという人はキャラを欠席風に入れました)。ゲーマーのことを気に掛けてくれる女性がこんなにいる。うれしい。

 くまきさん以上にゴリッゴリのギャルがいたら記事としては完璧だったのだけど、さすがにそれはなかった。残念。

ゲームオンではタイトルごとにチームを組むんですけど、『黒い砂漠』はたまたま女性が多くて。

へー、ゲームの運営には男とは違う目線も必要でしょうし、いいですね。ところで……、

▲ひとり男性がいる。

どうして麥谷さん(『黒い砂漠』日本運営プロデューサー・麥谷将人氏)もいるんですか? 女性になる予定でも?

そんなわけないですよ! どんなことをしゃべるのか、念のため聞いておこうと思いまして。保護者みたいなものです。

 麥谷氏は部下からの評価を気にするタイプなのかもしれない。それはさておき、GMの仕事について話を聞いていこう。GMの仕事が好きならプレイヤーのことを大切に考えているだろうし、ゲーマーへのやさしさにつながるはずだ。

▲麥谷氏はくまきさんたちの上司にあたる。

黒い砂漠』のGMってどういう仕事をしているんですか?

いちばん大きいのはテストやデバッグですね。アップデートのパッチを開発会社から取り寄せて本番サーバーに適用する前にチェックします。あとはイベントやキャンペーンの内容を考えたり。

専用キャラクターでゲームにログインして怪しいやつをBANしたりはしないんですか?

それも業務の一部です。そういった仕事をメインにしているGMもいれば、デバッグや企画をメインにしているGMもいます。

運営に関わるスタッフを便宜上“GM”と呼んでいる感じですかね。みなさんはどういう仕事がメインなんですか?

▲【GM馬車】メイン業務はデバッグ関連の調整で、『黒い砂漠』公式ブログも担当。高校生のときに数学の大会に出場し、テレビの取材を受けたこともある。

▲【GM黒竜】画像素材の撮影やWebサイトの作成に関する業務がメインで、デバッグ類も少々。『黒い砂漠』のヘビーユーザーでもある。現在は別のチームで活躍中。

▲【GM鍵】メイン業務はサポート。ほかの女性GM陣から「カフェとか巡ってそう」と言われるが、一切しないらしい。休日は犬の散歩をしたり昼からお酒を飲んだりする。

▲【GM船】おもな業務はプレイヤーから来た問い合わせに返信したりするサポート関連。もともとゲーム好きだったが、『黒い砂漠』チームに配属されるまではオンラインゲームのことはあまり知らなかった。

▲【GMくまき】ゲーム内イベントのスケジュール構築、開発元への提案、アップデートの交渉などを担当。ゲームオン入社前から同社の『RED STONE』プレイヤーだった。

黒い砂漠』のGM業務で、記憶に残っていることや変わったことはありますか?

黒い砂漠』ってプレイヤー数が多いんですよ。それがすごくうれしくて。電車で目の前にいる人とかも黒い砂漠』を遊んでいるんだろうなと思いながら日々を過ごしています。

いきなり末期症状。たしかに『黒い砂漠』プレイヤーはかなり多いですし。そうだったらいいなーっていう冗談というか願望ですよね。

わりと本気ですけど。

真顔!

馬車は新卒で入ったばかりなんですけど……。

気になってたんですけど、若くてかわいい後輩を馬車呼ばわりって、いびりのレベルが高すぎませんか?

いびってません。馬車は『黒い砂漠』の世界の星座です。GM名は星座から取ってるんです。

くまきさんは?

私は“くまき”という名前でプレイヤーさんの前に出ることが多いんですけど、一応、担当はエントフクロウです。

自分はフクロウみたいにかわいいのを選んで、後輩は馬車か……。ギャルの世界は上下関係がしっかりしてるって言いますもんね。

ギャルじゃないです。

▲キャラメイクはとても細かく、ここで星座も設定する。

みなさんプライベートではGMであることは隠して遊んでるんですよね。

はい。『黒い砂漠』の担当になったばかりの頃はプレイヤーさんにいっぱい助けてもらいました。「ストーリーを進めずに、釣りばっかりやっててもいいんだよー」とか。

心温まる話! GMやってて得したことってありますか?

東京ゲームショウのビジネスデイに参加できたことですね。快適すぎて感動しました。

感動が即物的すぎませんか? せめて、ゲーマーの熱気に触れて、もっと『黒い砂漠』をいいゲームにしていこうと思ったとか。

それいいですね。そう言ったことにしておきましょう。

▲会社に網タイツをはいてくる人はギャルと言っていいのではないか。

●『黒い砂漠』はインスタ映えするゲーム

黒い砂漠』でおすすめの遊びかたってありますか?

スクリーンショットを撮るのは楽しいと思います。資料や公式サイトの素材用にいっぱい撮影するんですけど、たまにフォルダの容量がすごいことに。

いわゆるSSガチ勢ですね。『黒い砂漠』はグラフィックがきれいだから、こだわろうとすると沼にハマるという。キャラメイクガチ勢もいますよね。

Twitterで“#黒い砂漠SS部”のハッシュタグを見るのがほんとに好きなんですよ。仕事で使わなかった画像を自分でも投稿したいくらい。

▲GM黒竜のSS作品。投稿したくなる気持ちもわかる。

私もスクリーンショットを撮るのは好きですね。ふつうに遊んでたら絶対に行かないようなところで撮ったり。SSガチ勢のみなさんのおすすめスポットをこっそり教えてほしいです。情報交換したい。

昔からギャルは流行に敏感って言いますし、最先端の情報がほしいですよね。インスタ映えも気にしたいでしょうし。

ギャルじゃないですからね。

▲『黒い砂漠』ではスクリーンショットを撮影する時点で色味などを加工できる。インスタ向きのゲームと言えるだろう。そういうことにする。

▲がんばってみたものの、これがインスタ映えする写真かどうかはよくわかっていない。