ポケモンバトルを勝ち抜き、チャンピオンの栄光を勝ち取ったのは……?
ポケモンは、2017年8月18日~8月20日にアメリカ合衆国カリフォルニア州で開催された“ポケモンワールドチャンピオンシップス2017”について、大会の様子についてのリポートを公開した。
以下、リリースより。
ポケモンバトル世界一を決める戦い「ポケモンワールドチャンピオンシップス2017(以下、「ポケモンWCS2017」)」が、8月18日(金)〜20日(日)にアメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイムにて開催されました。
「ポケモンWCS2017」は、第13回目の世界大会で、38の国と地域から700名以上の招待選手が技を競い合いました。3日間にわたる激戦の末、『サン・ムーン』部門、カードゲーム部門、『ポッ拳』部門でポケモンバトル世界一のプレイヤーが決定。世界チャンピオンの名誉と賞金を獲得しました。現地の様子を交えながらレポートいたします。
カードゲーム部門
■大会のまとめ
カードゲーム部門は、ポケモンカードゲームXY「ガイアボルケーノ」「タイダルストーム」以降から「サン&ムーン」シリーズまでが使用できるレギュレーションで行われました。日本からは2016年にカードゲーム部門のマスターディビジョンで優勝したイトウシンタロウ選手、同じくジュニアディビジョンで優勝したサダヒロシュント選手をはじめ、今年の国内シリーズで優秀な成績をおさめた強豪プレイヤー達も参戦しました。
Day1予選では日本人選手が快進撃を続け、ジュニア8名、シニア4人、マスター10名の計22人が翌日のDay2に駒を進めました。Day2では、Day1を突破した選手にDay2から出場する選手(ジュニア9人、シニア7人、マスター21人の計37名)が加わり、各国代表選手達と熱い対戦を繰り広げました。
本大会では、ジュナイパーGX軸の構築とダストダス軸の構築、この2種のデッキの使用率が最も高く、次点で多かったのがサーナイトGXとメガレックウザEXでした。そんななか、決勝に進んだ6人(ジュニア・シニア・マスターで各2人)が選択したデッキは、3人がサーナイトGXで、その他は、ダストダス+グソクムシャGX、アローラキュウコンGX、ゲッコウガBREAKでした。
■決勝の様子と結果
<ジュニア決勝>
Tobias Strømdahl選手(サーナイトGX) 対ハセガワミナキ選手(サーナイトGX)
Tobias選手とハセガワ選手は同系のデッキを使用。どちらがより早く、より多く、サーナイトGXまで進化させられるかが勝敗をわけるポイントとなりました。1勝1敗で迎えた3試合目、先にサーナイトGXまで進化させたのはTobias選手。最終的には3匹目のサーナイトGXまで進化させ圧倒的な盤面を作り、勝利を勝ち取りました。サーナイトGX同士の戦いで、ふしぎなアメは両選手ともに採用しているカードですが、ハセガワ選手は1枚、Tobias選手は4枚と大きな差がありました。より早くサーナイトGXへ多く進化させることが勝利へとつながるため、ふしぎなアメを多く採用したTobias選手が優勢なマッチアップとなりました。
<シニア決勝>
Michael Long選手(ゲッコウガBREAK) 対Zachary Bokhari選手(アローラキュウコンGX)
ゲッコウガBREAKを使うMichael選手は、2017年シーズンのあるゆる大会で優勝してきた実績のある選手です。対するZachary選手が使うのはアローラキュウコンGX。1試合目はゲッコウガBREAK対策で採用されていたギラティナが見事に刺さり、アローラキュウコンGXを使うZachary選手が勝利しました。第2戦もギラティナを使いながらZachary選手が優勢に試合を運び、残りサイド1枚のところまで詰めました。誰もが試合終了だと思っていたなか、Michael選手は試合を諦めていませんでした。絶体絶命のピンチをMichael選手はケロマツのワザ「あわ」でアローラキュウコンGXをマヒにし時間を稼ぎます。Michael選手が見つけた勝ち筋は相手の「山札切れ」、ケロマツの「あわ」を駆使しながら見事に2試合目は勝利しました。しかし第3試合は、Michael選手が引きたいカードを引けずもたつくなか、Zachary選手は引きたいときに引きたいカードをすべてひき続け、圧倒的な大差で勝利しました。
<マスター決勝>
Diego Cassiraga選手(サーナイトGX) 対スズキナオト選手(ダストダス+グソクムシGX)
1試合目は終始優位に対戦を進めていたスズキ選手、しかしDiego選手は相手の山札切れに勝機を見出し、それが見事にはまり大逆転を決めました。2試合目は逆の展開になり、Diego選手のひきが強く、強い盤面を作り続けて有利に試合を進めます。スズキ選手は諦めず、Diego選手のサイドが残り2枚になったとき、起死回生のNを使います。Nはお互いのプレイヤーが自分の手札を山札に戻し、自分のサイドの枚数分山札から引きなおすカードです。サイドを残り2枚までとっていたDiego選手は手札が2枚に減り、スズキ選手の逆転ムードが漂いました。スズキ選手が巻き返していきそうにも思われたなか、Diego選手が―番上から引くカードですべての問題を解決し、そのまま勝利をものにしました。
■ポケモンWCS2017優勝者(カードゲーム部門)
・ジュニアディビジョン
Tobias Strømdahl選手(ノルウェー)
使用デッキ:サーナイトGXとオクタン
・シニアディビジョン
Zachary Bokhari選手(アメリカ)
使用デッキ:アローラキュウコンGX+オクタン
・マスターディビジョン
Diego Cassiraga選手(アルゼンチン)
使用デッキ:サーナイトGXとオクタン
『ポッ拳』部門
本大会の『ポッ拳』部門は『ポッ拳POKKEN TOURNAMENT』Wii U版を使用、Day1は2試合先取制(1試合=2ラウンド先取制)、Day2の決勝トーナメントは3試合先取制(1試合=2ラウンド先取制)で行われました。
日本人選手4名がトップ4に進む快挙となりました。決勝戦、TONOSAMA選手がテールナーを使って華麗なバトルを見せ、「ポケモンWCS2017」の世界チャンピオンに輝きました。
■ポケモンWCS2017優勝者(『ポッ拳』部門)
TONOSAMA選手(日本)
使用キャラクター:テールナー
『サン・ムーン』部門
本大会の『サン・ムーン』部門では『ポケットモンスターサン・ムーン』を使用、対戦ルールは「ダブル」で行われました。4〜6匹のポケモンを手持ちまたはバトルチームに登録し、そのうち4匹を選出したのち2対2でバトルを行う形式です。3日間にわたる激闘の末に世界チャンピオンは次の通り決定しました。
■ポケモンWCS2017優勝者(『サン・ムーン』部門)
・ジュニアディビジョン
Nicholas Kan選手(オーストラリア)
使用ポケモン:ポリゴン2、カビゴン、カプ・コケコ、ウインディ、ガブリアス、ギャラドス
・シニアディビジョン
Hong Juyoung選手(韓国)
使用ポケモン:ポリゴン2、カプ・コケコ、カミツルギ、ウインディ、オニシズクモ、バンバドロ
・マスターディビジョン
オオツボリョウタ選手(日本)
使用ポケモン:ワルビアル、エルフーン、カプ・コケコ、カプ・レヒレ、
ガラガラ(アローラのすがた)、テッカグヤ
3日間にわたり開催した「ポケモンWCS2017」。大会の結果や試合の模様を取材した記事は以下のウェブサイトでも随時更新いたします。この夏、熱い盛り上がりをみせたポケモンバトル世界―の戦いを振り返りご覧ください。
ポケモンワールドチャンピオンシップ
実施日:8月18日~20日 ※現地時間
開催場所/会場:アメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイム市 Anaheim Convention Center
実施部門:『サン・ムーン』部門、カードゲーム部門、『ポッ拳』部門
詳細:公式サイト