スピーディーに展開されるアクション
2017年8月22日~26日(現地時間)、ドイツ・ケルンメッセにて、ヨーロッパ最大のゲームイベントgamescom 2017が開催。同イベントに先駆けて行われたユービーアイソフトの関係者向けイベントでプレイできた、『アサシン クリード オリジンズ』のインプレッションをお届けする。なお、後日プレイ動画をお届けする予定なので、そちらも合わせてチェックしてほしい。
※デモは、 Xbox One X版をプレイしています。
※デモは英語版のため、名称やストーリー内容など不明確な部分もあります。ご容赦ください。
今回プレイできたのは、メインミッション、サブミッション、ピラミッド探索の3つの要素。まずは、メインミッションとサブミッションについて。ミッション中のストーリーについてはネタバレになってしまうため、詳細は伏せさせていただくが、今回プレイできたミッションの流れとしてはメイン、サブともに、開始ポイントに到着→新たなポイントに移動→探索→移動してターゲットを救出→ミッション完了という感じで、救出が目的となっていた。
探索パートは、指定されたエリア内の中で、オブジェクトを調べたり、住人たちと会話をすることで、ゲージが溜まっていき、満タンまで溜まると、つぎの目的地が明らかになる仕組み。調べる必要のあるオブジェクトや住人は、方向パッド上を長押しで発動できる“Animus Pulse”を使用することで黄色の三角マークが表示されるため、それを参考にするといいだろう。しかし、ひつ筋縄ではいかないところがあるのもおもしろいところ。中には、バヤクに話すことを拒否する人物などもいるため、少し工夫が必要な場合もあるのだ。
情報収集が終わると、いよいよ目的地への潜入。本作では、鷲のセヌが潜入の手助けをしてくれる。セヌは上空から、ターゲットの正確な位置を特定したり、敵をマーキングしたりすることが可能。マーキングした敵は壁越しの状態でも姿が表示されるため、敵の行動パターンを把握しやすくなり、潜入ルートを見つけやすくなる。
敵に見つからずにターゲットを救出することが理想的だが、筆者はメインミッション時には、あえなく発見され、敵に囲まれてしまった。1度逃げて立て直すことも少し考えたが、本作で新しくなったバトルシステムを体験するために、あえて真っ向から戦うことにした。戦闘中の操作は、LBでシールドを構えてガード、RBで弱攻撃、RTが強攻撃とシンプルなものになっている。しかし、戦略性は高く、敵のガード中に弱攻撃をしてしまうと、攻撃を弾かれてしまったり、逆にガード中に敵に強攻撃をするとガードを崩してスキを作ることができたりするのだ。また、LTで弓を使った遠距離攻撃や、戦闘中に溜まっていくゲージを消費して必殺技を発動して敵を一気に倒すなど、戦闘はかなりスピーディーで、爽快な印象を受けた。
ミッションクリア時にはアビリティポイントを獲得できた(レベルが上がったことが影響しているのかもしれない)。ポイントは、メニュー画面で消費することで、新たなスキルを獲得できるのだ。スキルは大きく分けて、弓などの能力を強化する“HUNTER”、シールドバッシュなど近接攻撃の能力を強化する“WARRIOR”、火炎爆弾など環境を利用した武器や能力が使用可能になる“SEER”の3つに分類される。今回のデモでは平均的に能力を強化した状態となっていたが、製品版では、遠距離攻撃に特化するというように、自身のプレイスタイルに合わせて自由に強化することができる。
メイン、サブのミッションクリアー後、まだ少し時間が残っているということで、ピラミッドを探索してみることに。ピラミッドの内部はパズル要素のあるダンジョンのようになっている。試行錯誤をくり返しながら、なんとか最深部まで到達すると、アビリティポイントや装備品を獲得できた。
今回、約1時間にわたりプレイさせてもらって感じたのは、本作は『アサシン クリード』シリーズらしさは残しつつも、あらゆる要素が大幅にパワーアップしているということ。とくにそう感じたのは戦闘システムで、状況を見て臨機応変に武器や立ち回りを変えながら戦いは非常に興奮する体験だった。また、大都市、砂漠、オアシス、緑の森林などのエジプトらしい景色は、とにかく美しく、「もっといろいろな景色を見てみたい!」と強く思ったほど。さらにストーリーでは、これまで謎に包まれていた、アサシン教団のすべての始まりが明らかになるということで、シリーズファンはもちろん、シリーズをプレイしたことのない人にとっても、始めるのに最適な作品なので、ぜひ、『アサシン クリード オリジンズ』の今後に注目してほしい。