行くとハマる魅惑のChinaJoy
2017年7月27日~7月31日まで、中国・上海新国際博覧中心にて開催されたChinaJoy 2017入場者数が、主催社発表によると4日間で34万2700人となったことが明らかにされた。この数字は、昨年の32万5425人を超えて(⇒参考記事はこちら)、この15年で過去最高を記録。さらに言えば、土曜日にあたる7月29日だけの入場者数は12万1000人で、この数字も昨年記録した1日あたりの入場者数10万8000人を超える、過去最高となったようだ。
さらにリリースでは、“トータルの出展社は1000以上”、“4500以上のゲームが出展”、“6500名以上のメディアが取材”といった華々しい数字が並ぶ。要は、それだけChinaJoyが盛り上がったということだ。
主催者がChinaJoyを“総合エンターテインメント”と位置づけるだけあって、会場の出展内容はとにかくバラエティーに富んでいる。ゲームコンテンツを中心としつつ、映画、アニメ、テレビドラマ、マンガなどなど……。見ているだけで飽きない。で、会場を歩いていると、ときに「ん?」と思わせられるようなものも。それもまたChinaJoyの魅力ということで、会場で見つけた“素敵なもの”をお届けしよう。
■まずはおさらいの会場レイアウト
ChinaJoyが行われる上海新国際博覧中心は、17のホールが三角形に並んでいる。取材陣は“5”で受付を済ませて、適宜お目当てのホールまでてくてくと歩いていく。中央部は“中庭”と呼ぶにはあまりにも大きなオープンスペース。「もうちょっと効率的な配置にできたんじゃ……」と思うが、うだるような暑さだと、目当てのホールまでこの中庭を歩くだけでも疲れる。余裕でサッカー場が置けるんじゃないかな……と思うが、定かではない。
■巨大なオブジェがお出迎え
で、この中庭の毎年の風物詩と言えば巨大なオブジェ。例年、この広大なスペースを活かして、ここぞとばかりに大きな建造物がお目見えする。これも中国らしいスケールの大きさといったところであろうか。
■やはり楽しいゆるキャラ風フィギュアにオブジェ!?
数年前までのChinaJoyでは散見された、「これクオリティー的にどうなんだろう?」というフィギュアや着ぐるみオブジェもいまは昔。昨今のChinaJoyは見目麗しい展示物が並ぶ。だからこそ、というべきか、ちょっと気になるのが、文化の違いによる、思わず笑ってしまうようなフィギュアや着ぐるみの数々。記者にとっては、ハードな取材の合間の癒やしだったりもします。というわけで、癒やしのフィギュアと着ぐるみをどうぞ。
[2017年8月17日午後8時44分]文中誤字があったため修正させていただきました。
■人気IPも集結
ご存じの通り、世界的に人気のあるIP(知的財産)はここ上海でも人気。『ドラゴンボール』や『NARUTO-ナルト-』、『ワンピース』、『機動戦士ガンダム』など、日本のIPもすっかり上海ではおなじみとなっている。とまあ、改めて言うまでもないことなのですが、会場で見つけた気になるIPをどうぞ。
■セガが世界に誇るIPのソニック!
Xboxブースで行われた『ソニック』のステージイベントのひとコマ。意外なことに『ソニック』シリーズが中文簡体字版されるのは、この冬発売される『ソニックフォース』が初めてとのこと。ソニックのリアクションもいい感じ。ちなみに、エキシビションのために登壇した一般の方がTシャツから短パンまで、全身Xboxでコーディネートしているのがすばらしい。プレゼントとして提供されたソニックTシャツの微妙にバッタモン感(失礼!)も素敵だが、もちろん狙いなんでしょうなあ……。
■アイデア勝負の販促グッズ
会場をふらふら歩いていると、目につくのが“Playstation”のロゴステッカーを額だったり、腕だったりに貼り付けている人々。「販促品のステッカーなんだ。おしゃれだなあ」と思ってソニー・インタラクティブエンタテインメント上海のブースに足を運んでみると、熱さまシートに“Playstation”のステッカーを手作業で貼り付けているスタッフの方。熱波が襲う上海に、熱さまシートで冷やしてもらおうというのは、たしかに素敵なアイデアではあるものの……。来場者の目の前で、気にせず作業をするのも、中国ならではのおおらかさ。
■愛すべきゆる~い国……
というわけで、微妙にゆる~い国、中国。ブース内の目立つところで、昼食を取っていたりするのは当たり前のことで、「こちらにはバックヤードという概念がないのだろうか……」とは、初めてChinaJoyを取材したときの感想だったりします。そんなゆる~い雰囲気が会場のそこかしこに。愛すべきゆるさではあります。
■スマホで実況配信
会場でとにかく目立ったのが、スマホで実況配信する方々。これも時代の流れというものなのでしょうか。とにかく皆さん楽しそう。スマホと言えば、ChinaJoyの会期前に行われた“2017 PlayStation Press Conference in China”では、スマホで写真を撮影している現地メディアの方が多数。まあ、スマホのほうがキレイに撮れるケースも多いし、動画も即座にアップできるもんなあ……と思いつつも、感慨にふける旧世代の記者。そのうち取材もスマホが主流になるのかしら……。
■東京ゲームショウ
世界に向けて、ブランドのさらなる認知度アップをテーマにする東京ゲームショウは、主要イベントに対して積極的なアプローチを行っている。ここChinaJoyでも、同時開催で行われたCGDC(チャイナ ゲーム デベロッパーズ カンファレンス)のロビーなどに、東京ゲームショウ 2017のポップが展示されていた。が、よく見ると日付が9月19日(火)~9月25日(月)となっている。本来、東京ゲームショウ 2017は9月21日(木)~24日(日)のはず(21、22日はビジネスデイです)。これだけ長期間開催されたら、個人的には相当うれしいが……。これは準備期間も含めての期間なのであろうか……と思いつつ、何はともあれ、中国のゲーム関係者にも、もっともっと東京ゲームショウに注目してほしいところ。
というわけで、お盆休みのひとときとして、ChinaJoy 2017で見つけた素敵なものをお届けしました。なかなかに癖になりますよ、ChinaJoy。