感情の抑制された演技がハマりまくり!

 Lucas Pope氏の『Papers, Please』は、架空の共産主義国アルストツカの入国管理官として、パスポートや関連書類のチェックをしていく異色のゲーム。PC/Mac/Linux/iOS向けにリリースされ、世界的に高い評価を受けた本作の短編映画が製作進行中だ。

 映画はNikita Ordynskiy氏監督、Liliya Tkach氏プロデュースというロシア系の新進気鋭のコンビによって共同脚本で製作が進められており(この二人は以前に「Frilans」という短編を撮っている)、今回ティザー映像が公開された。

 その内容は、主演のIgor Savochkin氏が入管ブースを去る人を目で見届けるとともに、こちらに視線を移し、お決まりのお役所的セリフ「Papers, Please」(パスポートなどの入管書類を提出せよとの意)と告げるだけなのだが、怒っているのか仕事と割り切っているのか熱心なのかもわからない、感情が抑圧された演技がジャスト。
 ゲーム本編ではテロ事件などを発端に物語がややこしい事態へと動いていくわけだが、果たしてこの作品ではどうなるのだろうか? 重々しい雰囲気で進むゲームの一服の清涼剤となっていた怪しいオジサン(手描きの自作書類で突破を試みたりする)など、主人公以外の原作キャラの登場も期待したいところだが。