3部構成のイベントには豪華ゲストが多数登場
世界最大級の動画配信サービス、Netflix(ネットフリックス)のアニメ番組発表会“Netflix アニメスレート 2017”が、2017年8月2日に東京国際フォーラムにて開催された。初公開の情報・映像も多数飛び出した、そのイベントの模様をリポートする。
イベントは全3部構成。オープニングを飾る第1部は、メインMCを務めるニッポン放送アナウンサー・吉田尚記さんの呼び込みで、まずはNetflix チーフ・プロダクト・オフィサーのグレッグ・ピーターズ氏が登壇。アニメ作品紹介のまえに、同氏によりNetflixの概要や番組配信の詳細、アニメ放映の現状などがアピールされた。
以下、イベントは作品紹介とともに、関連ゲストがいる場合はそのゲスト陣のトークを挟みながら進行。その流れに沿って、ときにはゲストのコメントを交えつつ、画面素材を紹介していこう。
最初に紹介されたのは、『悪魔城ドラキュラ ―キャッスルヴァニア―』。これはKONAMIの名作ゲーム『悪魔城ドラキュラ』をモチーフとした新作アニメだ。
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ステージにはゲストとして、同作のエグゼクティブプロデューサーであるアディ・シャンカル氏と、日本語版吹き替えで主人公トレバー役を演じる置鮎龍太郎さんが登場。トークでは、好きな日本アニメ作品について、アディ氏は『機動戦士ガンダム』、『ガッチャマン』、近作では『進撃の巨人』をピックアップ。今回のプロジェクトについては、「シュールで非現実的。まだ、夢の中にいるようです。まさに『ジョジョの奇妙な冒険』ですね」と感想を語った。
声のキャストとして出演した置鮎さんは、「楽しくやらせてもらいました!」と収録を回想し、「ムチ使いという設定も含め、作品のダークな世界観が踏襲されていてシビレましたね」と、出来栄えにも太鼓判。両者ともに強いアニメ愛を感じさせるコメントを寄せて、会場を沸かせていた。アディ氏によると、「シーズン2はさらにスゴイ!」とのことなので、ファンは要注目。最後は置鮎さんがアニメ中のセリフを実演して、第1部は幕となった。
◇悪魔城ドラキュラ ―キャッスルヴァニア―
コナミの名作ゲーム『悪魔城ドラキュラ』を原案としたアニメシリーズ。
実物大リラックマもステージに登場!
第2部は、ステージにリラックマがいきなり登場し、ほんわかしたムードでスタート。フォトセッションののちに、その『リラックマ シリーズ(仮)』を含む、Netflixで今後配信される作品、配信中の作品が一挙に紹介された。公開された画面は以下の通りとなる。なお『僕だけがいない街』、『炎の転校生 REBORN』、『DEATH NOTE』は、アニメ作品ではなく、アニメを原案とした実写作品。『炎の転校生 REBORN』のカットはイメージイラストだ。
■今後配信予定の作品
◇リラックマ シリーズ(仮)
人気キャラクターのリラックマが、ストップモーションで有名なドワーフスタジオによりアニメ化。
◇クジラの子らは砂上に歌う
人気コミックスをアニメ化。砂に包まれた世界を舞台に、少年少女たちのドラマが描かれる。
◇GODZILLA 怪獣惑星
従来のどんな『ゴジラ』とも一線を画す、アニメーションならではのシビアでハードな未来世界を表現。
◇僕だけがいない街
大人気コミックが、完結後に初となる映像化。
◇炎の転校生 REBORN
伝説の男・滝沢が校長を務める学校に、7人の転校生が登場。主演はジャニーズWESTメンバーの7人。
◇Death Note/デスノート
あの『デスノート』が、ハリウッドで実写映画化決定!
■現在配信されている作品
◇リトルウィッチ アカデミア
魔女育成名門校に入学した少女の成長を描く、人気シリーズ最新作。
◇CYBORG009 CALL OF JUSTICE
永遠のヒーローである9人のサイボーグ戦士が、フル3DCGアニメーションでリボーンする。
◇賭けグルイ
女子高性たちがギャンブルで凌ぎをけずる、スリリングなアドレナリン分泌系アニメ。
◇Fate/Apocrypha
7VS7の騎士たちによる、空前絶後の壮大な「聖杯大戦」。
◇ヴォルトロン
『百獣王ゴライオン』をルーツとしたアメリカのテレビアニメのリブート作品。
なお第2部の最後では『キャノン・バスターズ』が紹介され、画像はないものの、プロデューサーのラション・トーマス氏と、アニメーションプロデューサーの金子文雄氏が登壇し、トークセッションを展開。ラション氏は「この1年で6回も日本を訪れています」と、日本好きを公言したうえで、好きなタイトルで『カウボーイ・ビバップ』や『ユーリ・オン・アイス』などを挙げるなど、日本アニメへの愛をアピールしていた。
ゲストMCで福原遥さんが作品紹介!
ラストとなる第3部には、ゲストMCとしてタレントの福原遥さんが参加。いちアニメファンとしての意見も交えつつ、最新情報の数々を紹介した。ちなみにこの第3部で紹介された内容は、映像を含めていずれも本邦初公開。マスコミ・メディアのみならず、来場者がかたずを飲んでその映像に見入った。注目のラインナップは以下の通りだ。
◇バキ
超人気格闘マンガをアニメ化。最強の死刑囚たちとバキの戦いに、戦友の花山や愚地たちも立ち上がる。
◇Knights of the Zodiac 聖闘士星矢(仮)
聖闘士として戦う星矢の成長を描く人気アニメを、最新技術でリメイク。
◇LOST SONG
田村ゆかり、鈴木このみのダブル主演で描く、オリジナル王道ファンタジー。
◇ソードガイ The Animation
武器に魅入られた人間たちの戦いを描くバトルアクションファンタジー。
◇A.I.C.O. ーIncanationー
ボンズ×村田和也監督が贈る、オリジナルバイオSFアクション。
◇B:the Beginning
オーバーテクノロジーが存在する世界を舞台としたクライムアクション。
ラストを飾る最新作品は、『DEVILMAN crybaby』。ここでは監督の湯浅政彰明氏、そして不動明役の内山昂輝さんと、飛鳥了役の村瀬歩さんもステージに登場。アフレコでのエピソードなど、制作サイドからの秘話が語られた。ちなみに監督の湯浅氏は、カナダで開催されていたファンタジア国際映画祭から帰国、成田から会場に直行しての登壇となった。
「ネット配信ということで、バイオレンスやセクシーな描写も、けっこう頑張ってます。デーモンの叫び声とかも、SEにたよらずに肉声を使ってますしね。フラッシュという技巧も使い、細かいところにもこだわってます」(湯浅氏)。
◇DEVILMAN crybaby
永井豪の普及の名作をリメイク。悪魔の力と人間の心を持つ不動明の戦いを描く。
全3パート、約5時間にもおよぶ発表イベントもこれにて終了。最後は登壇ゲストが勢ぞろいしてのフォトセッションで幕となった。注目作が目白押しのラインナップ、興味を持ったらぜひともチェックを!