約3500人の『ペルソナ』ファンが集結!
2017年7月30日、東京・蒲田の日本工学院片柳アリーナにて、2016年9月に特番として放送されたアニメ『PERSONA5 the Animation -THE DAY BREAKERS-』のスペシャルイベント“純喫茶ルブラン 屋根裏作戦会議”が行われた。
約3500人のファンが会場に集まり、さらに全国27カ所でのライブビューイングも実施された本イベント。生アフレコが聴ける朗読劇や、豪華声優陣によるトークショー、歌手のLynさんの生ライブなどが行われ、1時間半以上に及ぶボリューミーな内容となっていた。
『ペルソナ5』豪華声優陣そろい踏み!
イベントが始まると、ステージに声優の福山潤さん(主人公役)、宮野真守さん(坂本竜司役)、大谷育江さん(モルガナ役)、杉田智和さん(喜多川祐介役)、佐藤利奈さん(新島真役)、悠木碧さん(佐倉双葉役)、戸松遥さん(奥村春役)、保志総一朗さん(明智吾郎役)が登場し、会場からの大きな拍手で迎えられた。そして、キャスト陣の登壇と同時に、純喫茶ルブランを舞台とした笑いどころ満載の朗読劇がスタート。
朗読劇のストーリーは、杏の誕生日に、怪盗団がサプライズパーティーを企画するというもの。料理班と飾り付け班に分かれ、意気揚々と準備を始めようとするが、モルガナの担当となっていたプレゼント選びが、まだ終わっていないと判明する。
話し合いの結果、プレゼントは水着に決定。水着ならばその辺の店で買えるのだが、資金面でキツい……という理由から、“メメントス”へ潜入し、水着を探すことに。
和気藹々とした会話がくり広げられた朗読劇では、キャスト陣がファンに問いかける場面も。諸君、準備はいいか? お昼は食べたか? 歯は磨いたか? 宿題はしたか? と呼びかけ、ファンはそれに応える形で、いっしょに朗読劇に参加した。
さらに、アドリブが飛び交い、笑いが絶えない内容の朗読劇のなか、まったく話に参加しない主人公が、「お前しゃべれよ!」と突っ込まれ、会場はさらに大笑い。そして、ついに話し出したリーダーの「イッツショウタイム!」の掛け声とともに、ステージは暗転。ライトアップされたか思えば、ステージにはなんと、Lynさんが登場し、生ライブを披露! まるで1本のアニメーションを見ているような流れに、鳥肌がたつ展開だ。Lynさんはゲーム内のバトルミュージック「Last Surprise」を披露し、高音でのアドリブに会場のボルテージもアップ!
その後改めて、声優陣がひとりひとりポーズを決めながら颯爽と登場。ハイセンスな演出は、さすが『ペルソナ』といったところ。そしてここからは、キャラクターとしてではなく、声優としてのトークコーナーがスタート。発売から間もなく1周年を迎える『ペルソナ5』のキャラクターを久しぶりに演じるということに対し、主人公役の福山さんは、久しぶりどころか、ちゃんとしゃべったことがほとんどないので、緊張しているとコメント。隣にいた宮野さんは、今日(主人公の)キャラ作りしちゃおう! と会場の笑いを誘っていた。
声優陣の深層心理が暴かれる!
朗読劇第2幕では、怪盗団が“メメントス”で見つけた水着を無事持ち帰ることに成功。しかし、用意していた水着が早速盗まれるという事件が発生してしまう。
プレゼントの水着はかなり刺激的な“きわどい水着”のようで、誰もが「欲しい!」と思わずにはいられないものだったという。全員に水着を盗む動機があり、盗むチャンスがあった。犯人は誰なのか揉めているところ、タイミングよく喫茶店に来ていた明智により、プロファイリングが開始された。
……という流れで、バラエティーコーナー“きわどい水着から探れ! 深層心理テスト!”がスタート。声優陣おのおのが、自身が想像した“きわどい水着”が、表示される4つの水着のイラストのどれにいちばん近かったのかを選び、そこから本音、深層心理を暴き出すという内容だ。
イラストAは、とてもスタンダードな水色の水着を細身の女の子が着ているもの。イラストBは、花柄の水着をギャルが着ているもの。イラストCはスタンダードな水着だが、女の子がグラマー。イラストDは、水着を着た女性の後ろ姿だった。
イラストを見る限り、決してきわどくない水着に対して、“脇が見えてセクシーだから”、“この水着はじつは後ろが何もない水着なんだ”などと、さまざまな妄想を膨らませるキャスト陣。じつはこの心理テストは、きわどい水着とはまったく逆の水着を見せることで、動揺を誘い、深層心理を導き出すというものだったとのこと。途中、この水着全然きわどくないじゃん! と反応していた声優陣の心理テストの結果は、概ね当たっているようだった。
第3幕では、明智がひとりひとりの動機を推理していき(こじつけともいう)みんなを追い詰めていくが、逆に、犯行が行われた時間に喫茶店にいた明智も容疑者の疑いがかかる。そこで真は、いま罪悪感に苛まれている犯人は、「お前が犯人だ!」と指を差されたらその指から目が離せないはず! だからあっちむいてホイで犯人を探そう! と提案する。
なかなかむちゃくちゃな提案だが、これにより、“犯人は誰だ! the GAME 「look this way」”とカッコよく題されたあっちむいてホイがおこなわれることに。実際にあっち向いてホイをして、最後まで負け続けた人物は、水着泥棒の犯人となってしまうなんとも理不尽なゲーム! 犯人が誰になるかで、ここからの朗読劇の展開が変わっていくマルチエンディング方式となるので、声優陣は「これは絶対負けたくない!」と意欲を示した。
1回戦では、福山vs悠木、佐藤vs保志、大谷vs杉田、と順番に対決。ほぼほぼ、1回で決着があっさりとついてしまい、負けた人はとことんあっち向いてホイが弱いことが露呈する。また、戸松vs宮野戦では、お互いに顔芸とふしぎなおどりで会場を沸かせるという、かなりアグレッシブなあっち向いてホイ対決が行われた。
残ったメンバーで2回戦が行われ、決勝戦にあたる3回戦では、保志vs杉田の試合が行われることに。ここまであっさりと負けてきたふたりのどちらに軍配が上がるか、会場から注目が集まる。
保志さんは、じゃんけんには負けるも、あっちむいてホイの回避を2回成功。しかしそれ以降もじゃんけんに勝てず、結果、保志さん演じる明智が水着泥棒となる結果に。かなりカッコつけてプロファイリングをしていた明智が犯人となり、なんとも言えない複雑な空気が会場に漂った。しかしそこは、ベテランの保志さん。先ほどまでカッコよく決めていた明智の、水着の誘惑に勝てなかったことの心情の変化、絶望感を見事な演技で表した。
エンディングでは、再度Lynさんが登場。「Wake Up, Get Up, Get Out There」を含む2曲を披露。会場は総立ちとなり、圧倒的なパフォーマンスを楽しんだ。
そんな折、杏からメールで、とびっきりのプレゼントを喫茶店に送ったとの知らせが届く。包みの中にはDVDが入っており、再生すると『ペルソナ5』のテレビアニメ化の文字が! メインキャストは、原作ゲームからの続投が決定。制作はこれまでに数多くの『ぺルソナ』シリーズのアニメーションを手掛けてきたA-1 Picturesが担当するとのこと。放映は2018年が予定されている。この知らせに、会場はその日一番の盛り上がりを見せ、イベントは幕を閉じた。
アニメについての詳細は、今後公式ホームページで明らかになっていくとのこと。続報を期待して待とう!
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