おなじみのメーカーも元気です
2017年7月27日~30日、中国最大規模のエンターテインメントの祭典ChinaJoy 2017が、中国・上海新国際博覧中心にて開催。中国で家庭用ゲーム機解禁の方針を受けて、2014年のChinaJoyでプレイステーションとXboxがブースを展開してから今年で4年目。ChinaJoyに両プラットフォームがブースを構えるのも、すっかり定着した感がある。Xbox Oneが実際に中国で発売されたのが2014年9月、プレイステーション4とプレイステーション Vitaが2015年3月と、リリースからそれぞれ2年10ヵ月と2年4ヵ月が経って、中国のゲームファンのあいだにも、家庭用ゲーム機が着実に受け入れられているとの印象がある。ChinaJoy 2017におけるソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)とマイクロソフトブースも、豊富なラインアップでプラットフォームの充実ぶりをアピールしていた。
SIEブースはプレイステーション VR向けを含む、豊富なラインアップでお届け
33タイトルが出展された(VRタイトルを除く)SIEブースで大々的にピックアップされていたのは、まずは『グランツーリスモSPORT』。『グランツーリスモ』シリーズは中国でも高い人気を誇るだけに、その最新作の試遊を望むファンが後を絶たなかった。中国でまさに先日発売されたばかりの『Horizon Zero Dawn』も重点タイトル。独特の世界観が中国のファンにどのように評価されるのか、気になるところだ。ファーストパーティータイトルでは、『KNACK ふたりの英雄と古代兵団』も注力タイトルとなっていた。
サードパーティーメーカーでは、『NBA 2K17』が展示。先日行われた“2017 PlayStation Press Conference in China”で中文版が正式発表された『NBA 2K18』ではなくて、前作を出展するのは、何かよんどころない事情があるかと思われるが、それでも発売済みのタイトルに人がたくさん集まるあたり、中国におけるバスケットボール人気と、まだまだ欲しいけどハードを持ってないユーザーさんが多いんだろうなあ……という事情がほのかに見える。
中国の事情ということで言うと、“2017 PlayStation Press Conference in China”でもありありとうかがい知ることができたのが、プレイステーション VRへの注力ぶり。中国ユーザーのVRへの関心の高さはつとに伝えられているところで、プレイステーション VRに期するところがあるようだ。そんな事情を反映してか、会場では29のVRコンテンツを展開。実際のところ、ChinaJoyの会場全体を回ってみると、昨年に比べて相当VRコンテンツは減っているのだが、その分プレイステーション VRに期待が集まっているのかなという印象だ。
ちなみに、先日のカンファレンスで“中国発のIP”として発表され注目を集めた『Monkey King Hero is Back The Game』は、VRコンテンツが出展され、注目を集めていた。
マイクロソフトブースはXbox Play Anywhere推し
一方のマイクロソフトブースは、記者の表現がつたなくて恐縮ですが、カフェのような雰囲気のブースにタイトルを展開。Xbox Play Anywhereをフィーチャーしつつ、Xbox OneとWindows 10向けを適宜展開していた。そのタイトルは、記者が目算したところ40タイトル弱。もっとも大きなスペースが割かれていたのが、マイクロソフトブランドの優良児『Forza Motorsport 7』で、特製シートというリッチな環境での試遊が好評を博していた。
忘れてはいけないのが、E3 2017で発表されたばかりのXbox One X。会場ではモックが展示されていたほかに、小部屋ではXbox One Xの特別映像を上映。その内容はこっそり見て想像するしかなかったのだが、おそらく4Kの映像が楽しめたのではないかと思われる。小部屋の周りには、映像を見るための長い列ができていたのは言うまでもない。
海外ゲームメーカーの雄、ユービーアイソフトとエレクトロニック・アーツも元気
中国のメーカーが居並ぶChinaJoyにあって、やはりホッとするのはユービーアイソフトやエレクトロニック・アーツといったおなじみのメーカーの出展。両社とも中国市場には力を入れており、中国のゲームファンにとってはおなじみの存在。ことに、ユービーアイソフトは上海に支社を構えていて、最新作も積極的に展開。ブースでは、『フォーオナー』などの新作のお披露目はもちろん、物販なども行われ、中国市場にすっかり定着していることをうかがわせた。
バンダイナムコ上海はIP推し
2015年1月に現地法人を設立したばかりのバンダイナムコ上海は、昨年に引き続きChinaJoyに出展。ブースでは、同社が上海で展開しているアプリを出展。『ドラゴンボール』、『ワンピース』、『NARUTO -ナルト-』と、まさにIPの見本市といったところだった。