消え行く? 消えない? その真相は!?
2017年7月22日、東京・新宿にて、ハンビットユビキタスエンターテインメントが運営するPC用MMORPG『グラナド・エスパダ』の、サービス開始11周年記念オフラインパーティーが開催された。
このパーティーと併せて公開された特設サイトや、会場の模様を配信するニコニコ動画の生放送では、タイトルに“消え行く……最後の開拓へ”という、あまりに気になる文言が。
10周年の大型アップデート以来、大きな変更やイベントが見られなかった本作。パーティー開始前から、ひょっとして……と思うユーザーも多かったようだ。
イベントはMCを務めるコスプレ占い師・渚さんとスペシャルゲストである『グラナド・エスパダ』の楽曲を手掛ける作曲家・ピアニストの久保田修氏のトークからスタート。なお、本作のイラストを手掛ける小林智美氏はお忍び参加とのこと。
続いて、本作の新プロデューサー田中拓郎氏と、元プロデューサー中尾圭吾氏が登壇。着任の挨拶と後輩いじりをひと通り済ませたところで、早くも注目の大発表へと移る。
まず田中プロデューサーからは、「実際は消えません!」という力強い宣言が飛び出した。
今回のタイトルの文言は、現在ある3つのサーバーをひとつに統合した新サーバーを誕生させることを基軸とした、これまでにない大規模なアップデート群のことを意味していたのだ。
これまでのように宝石の名前を冠したものではなく、ゲームタイトルを冠した新サーバー。プロデューサーいわく「背水の陣というくらいの気持ちでゲームを盛り上げていく」という意気込みの表れとのこと。
サーバー統合と聞くと普通は負荷増加などのマイナスイメージが付きまとうが、この新サーバーはさまざまな面で負荷軽減やプレイ環境への配慮がされており、太くしっかりとしたサーバーになるとのこと。さらに、ひとつのサーバーにスタッフが集中することで、人手不足でできていなかったGM(ゲームマスター)によるインゲームサポートも復活する。
さらに、11周年記念アップデート群は新統合サーバーの設置のみに終わらない。現場にいちばん近く強い田中プロデューサーを中心として、11周年を機にさまざまな部分をリカバリーしていく。
そのためには開発会社IMC Gamesとの連携は必須だが、心配は無用。IMC Games代表取締役キム・ハッキュ氏と同社『グラナド・エスパダ』開発チーム長チョン・ウィジン氏が登壇し、ハンビットユビキタスエンターテインメントとの提携強化を宣言してくれた。
7月26日以降のアップデート内容を一挙に発表!
渾身の改革の先駆けとなる、実際のアップデート内容はどうなのだろうか。田中プロデューサーからは「これまで沈んでいた部分、問題となっていた部分を重点的に改修し、体感できる楽しさを盛り上げていきたい」という方針とともに、大型アップデート“巨人の紋様”の内容が発表された。
・新スタンスと新キャラクターの実装
直近のアップデート内容として、7月26日に新統合サーバーとともに実装される新キャラクター&新スタンスも紹介された。
新スタンスはネナに実装される変身スタンス“ヴィオレッタペロ”。槍を使う中距離特化スタンスで、多様なスキルやビジュアル面にも、並々ならぬこだわりが詰め込まれているとのこと。
もうひとつの新スタンスはシャルリンの“ヘスティア”。人気キャラクターながら大味なスキルが多かったシャルリンだが、この新スタンスでソロでもスクワッド(パーティープレイ)でも活躍できるようになる。
そして、新キャラクターとしてレイチェルが成長した姿が2通り実装されるとの発表も。開拓民としてまっすぐ成長した姿と、憧れの同性キャラクター・ルディンを追いかけ続けた結果の姿という、対比が気になる2キャラクターだ。
・さまざまなゲーム内改善アップデート
田中プロデューサーからは、11周年を機にした大改修の始まりとして、いくつもの改善アップデート内容が発表された。10周年アップデート以降、ユーザーからも多くの改善要望が寄せられていた部分が中心となっている。
また、10周年で実装されたキャラクターに対して大規模な変更が入る。一部の強力なキャラクターに人気が集中し、多様性が弱まっていることに対してのフォローのようだ。
この変更は単なる下方修正ではなく、“最上位のキャラクターである”という利点をキープしたまま調整を行なったとのことだ。さらに、これらのキャラクター性能が体感的に影響するミッションも、より楽しめるように調整が行なわれる。
発表の合間に行なわれた質疑応答では、8月以降にエレメンタルクラウンがマーケットで使用可能になる予定があることなどに加え、統合後の気になる点がいくつも明らかにされた。
これらについては、公式サイトに詳細や注意点が掲載されるとのことなので、7月26日当日までにぜひチェックしておいてほしい。