経験値テーブルが公開。9が多すぎないか?
2017年7月25日、ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、PC用MMORPG『ラグナロクオンライン』において、大型アップデート“EPISODE:TERRA GLORIA ~ルーンミッドガッツ王国の胎動~”を実施する。
本アップデートではBaseLvのキャップが165から175に開放。ストーリーの進行に合わせてメモリアルダンジョン(いわゆるインスタンスダンジョン)2個と通常のダンジョン1個が追加され、ほかにも難易度の微調整や新システムの導入が行われる。実装に先駆けて運営チームに概要を説明していただいた。
資料によると、BaseLv174から175に上げるのに必要な経験値はおよそ1000億。生きていくうえであまり聞かない数字だ。「その辺は後で説明します」ということなので、まずはストーリーから紹介していく。
生体工学研究所の真実が描かれるストーリー
本アップデートで描かれるのは、2016年11月に実施された“Episode:Banquet For Heroes~七王家とユミルの心臓~”の続きだ。前回のメインクエストを一通りクリアしていると、ストーリーが進行する。
ルーンミッドガッツ王国の王位継承の儀式に出席した冒険者(プレイヤー)。儀式が行われようとした矢先、乱入者に王冠“テラグローリア”が奪われてしまう。王家の人間が調査を進めるうちに、犯人は北に位置するシュバルツバルド共和国に逃げ込んだと情報をつかむ。どうやら巨大企業レッケンベル社が裏で糸を引いているらしい。
追跡を続けるため、ルーンミッドガッツ王国側は、レッケンベル社と対立関係にあるシュバルツバルド共和国・大統領派に協力を要請することにした。だが、それでも戦力は不十分。そこで、もうひとつの勢力であるリベリオンに協力を仰ぐことになる。
とはいえ、リベリオンはシュバルツバルド共和国に対して反乱を起こした人々の末裔。昔といまは違うとはいえ、当然わだかまりはある。ぎくしゃくする気持ちもあるのは承知のうえで彼らの仲を取り持ち、力を合わせてレッケンベル社に立ち向かうというのが、シナリオの大筋だ。
8年ほど前に実装されたシナリオでは大統領派がレッケンベル社に負けた状態で終わっていた。その続きがついに紡がれるわけだ。加えて、“生体工学研究所”の真実が語られる点も見どころのひとつ。
メインビジュアルをよく見ると、右上にはセイレン(生体工学研究所に登場するロードナイト型のモンスター)が描かれている。非道な人体実験によって誕生した存在だ。悲しい運命を背負った彼は、最後にどういう判断を下すのか。必見である。
ここからはスクリーンショットとともにストーリーを追っていく。重要なキャラとの会話が終わるとつぎの目的地に転送してもらえるばかりか、高難度な戦闘は発生しない。小説やマンガを読むようにお話に集中できるのだ。
『ラグナロクオンライン』では、少し前から“ストーリーを楽しむ部分”と“ダンジョンで戦闘やアイテム収集を楽しむ部分”を分けている。まずはお話を読んで、2周目からアイテム集めをするイメージだ。
クエストの途中で難しいメモリアルダンジョンが出てきたりすると、クリアする前に話を忘れて冷めてしまうかもしれない。どちらも楽しんでもらうためには、いい判断なのだと思う。
リベリオンの大幹部4人を説得し、テラグローリアを奪った傭兵軍団・ハートハンターの施設に攻め込む冒険者たち。施設の制圧には成功し、続いて中枢の研究所ブロックへ進攻を開始することに。
このアイゼン・ヴェルナーの悪役感がすごいのだ。やけに余裕たっぷりだし、発言内容が妙に芝居がかっている。黒髪ロングのメガネキャラで目元が涼しげなのもいい。いちばんすばらしいのが、「悪趣味な実験動物を“作品”と称する」。100点満点!
このキャラ造形は“ベタ”でも“ありきたり”でもない。これこそが“王道”だ! うおー!
通路の端にはさらに奥に進むためのゲートがあった。ゲートを起動させるカギはアイゼン・ヴェルナーのセリフに隠されている。「青は赤」に、「赤は青」にすればいいらしい。
左右の操作パネルを調べると、作品名がランダムで表示された。作品名にはすべて色がついている。つまり、逆の色を入力すればいいのだ。同様のギミックをふたつ越えて、ついに最深部にたどり着く。
メインのストーリーはだいたいこんな感じだ。テンションの上がった知的な黒幕はよく喋る。この法則はアイゼン・ヴェルナーにも当てはまり、深い部分まで説明してくれる。ユーザーから人気の高い生体工学研究所周りの話がうまくまとめられているので、しっかり目を通してほしい。