最新情報も続々! “DQXI カウントダウンカーニバル”in名古屋!!
2017年6月17日と18日に、名古屋・mozoワンダーシティで行われた“ドラゴンクエストXI カウントダウンカーニバル”。2017年7月29日にスクウェア・エニックスよりプレイステーション4とニンテンドー3DS向けに発売予定の『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(以下、『DQXI』)の試遊ができる同イベントで行われたスペシャルステージには、これまでのカウントダウンカーニバル同様、MCとしてタレントのJOYさんが登壇。シリーズの生みの親であり、『DQXI』のゲームデザインとシナリオを担当する堀井雄二氏と、『DQXI』のプロデューサーである齊藤陽介氏を呼び込み、会場に詰めかけた多くのファンを前にステージイベントがスタート!
キャラクターの個性を堀井氏が解説! “ふしぎな鍛冶”と“スキルパネル”も実機で!
スペシャルステージが始まると、まずは堀井氏が“追われる勇者”という『DQXI』のストーリーコンセプトなどを解説。続いて、仲間となるキャラクターのベロニカ、セーニャの説明が行われた。堀井氏が語った各キャラクターのポイントは以下の通りだ。
・ベロニカ
あんまり言うとネタバレになってしまうが、戦闘では強力な呪文を使う、魔法使い的なキャラクター。ベギラゴンやメラゾーマ、マダンテなどが使える。ダメージを与える役割として活躍できると思う。身体は小さいが、気が強い。
・セーニャ
これまでの『DQ』シリーズで言うと、僧侶的な役割。だが、少し賢者のテイストも入っている。回復が得意で、ベホマやベホマラーなどを使い、ザキ系の呪文も使用可能。ネットでも話題となっているベロニカとの関係性については、まだナイショで。
・シルビア
女子力の高い旅芸人。乙女パワーを使ったハッスルダンスで味方を援護したり、曲芸的なことを得意とする。得意な武器は、曲芸に使いそうな短剣など。片手剣も使える。
さらに齊藤氏の口から、本作には転職がないことが改めて明言された。その代わりに、多彩なスキルを習得していくことで、キャラクターに個性を付けていくという仕組みだという。
作品の大まかな解説が終わると、『DQXI』のディレクター・内川毅氏がステージに登壇。内川氏が実機の操作を担当するJOYさんをアシストしながら、ニンテンドー3DS版で“ふしぎな鍛冶”と“スキルパネル”をステージ上で実演することに。まずは、“ふしぎな鍛冶”のプレイ。齊藤氏によれば、「『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』の鍛冶と基本は同じだが、『DQXI』はオフラインゲームなので、素材をロストするようなことはありません。『DQX』を遊んでいる人ならかなり簡単なハズ」とのこと。“ふしぎな鍛冶”の仕組みについては、コチラを確認してほしい。さっそく“はがねのつるぎ”を作り始めるJOYさんだが、堀井氏や齊藤氏の「“かいしんのてごたえ”を狙ってみれば?」というアドバイスに惑わされる……。結果、できのいい武器を作ることは叶わなかったが、失敗しても材料を失わないことがわかった。
続いては“スキルパネル”についての解説。各キャラクターには武器スキルに加えて、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』のように、各キャラクター固有のスキルを持っていることが明かされた。主人公であれば、片手剣と両手剣が武器スキルで、“ゆうしゃ”が固有スキルとなる。なお、画面にチラリと表示された剣神スキルは、どちらに該当するものかはわからなかった。最後に、戦闘で習得したばかりのスキル“かえん斬り”が披露されたことも加えておこう。
多彩な寄り道要素も! “マジックスロット”が初公開!!
つぎに行われたのは、プレイステーション4版でのウマレースの実機プレイだ。これまでの“カウントダウンカーニバル”でもプレイしてきたJOYさんだけに、鮮やかにロケットスタートを決める。道中もおおむね順調に走り、1位でゴールすることに成功した。
実機プレイの最後には、本作のプレイステーション4版で初登場のカジノゲーム“マジックスロット”が披露された。このマジックスロットは、これまで『DQ』シリーズにあったスロットマシンとは異なり、目押し(回転しているリールの絵柄をある程度狙って止められる)が可能なものだという。堀井氏によれば「正直言って、いままで目押しは面倒くさいと思っていた。けれど、ウッチー(内川氏)が“ぜひとも”と言うので、入れたんです」とのこと。齊藤氏が「ウッチーは、ゲーム本編にかける情熱以上の情熱をマジックスロットにかけていた」と暴露するひと幕も。なお、これまでの『DQ』シリーズでおなじみの、リールが自動的に止まる通常のスロットも収録されているので、従来のスロットファンの方はご安心を。また、マジックスロットならではの特徴としては、台の上部でスラりんが冒険をくり広げるというものがある。ここで何かしらのアツい演出が発生したときは、下のリールで絵柄を狙うとボーナスや役が揃う場合があるようだ。なお、目押しが重要とはいえ“オートプレイ”も用意されているので、絵柄を狙うのが苦手な人はオートプレイでマジックスロットを楽しめばよさそう。以下では、イベントで発生したマジックスロットの演出や気になるポイントなどを、写真とともにピックアップしていく。
質問コーナーでは恒例の新たな“しばりプレイ”が発表!
実機によるプレイ終了後は、恒例の堀井氏への質問コーナーがスタート。以下が、今回の質問と、それに対する堀井氏の回答の概要だ。
[質問1]名古屋出身の鳥山明先生との思い出を教えてください。
鳥山先生と打ち合わせをする際、ちょくちょく名古屋には来ました。鳥山氏の自宅を訪れた際に印象的だったのは水槽で、打ち合わせに行く度に水槽が大きくなって、熱帯魚が増えていきました。鳥山先生はすごく気さくな方。町ですれ違ったとしても、たぶん誰も気づかない“ふつうのおっちゃん”です。
[質問2]堀井さんは物語を作るとき、どのあたりから考え始めるのでしょうか?
シリーズによって違います。たとえば『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のときは、イベントから考え始めました。「1日王様にされたらビックリするかな?」とか、「ひとまちがいされたらどう思うかな?」というようなイタズラ心で。『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のときはキャラクターからで、それぞれの人生を考えました。『DQXI』は追われる勇者がコンセプトですが、それは「王様に会ったとき、なんて言われたらいちばんビックリするかな?」という発想があって、そこから物語を作っていき、仲間を考えていきました。魔王を倒すという目的は決まっているので、その道中の町のイベントを厚く作って、そこから大まかな流れを作っていく。ただ、作っているうちに変わることもあって、たとえば『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』のヘンリーは、いい味を出すキャラクターになったので、物語の終盤まで絡ませるように変えたりしました。
[質問3]しばりプレイについて「買い物ができない」、「逃げられない」がすでに公開されましたが、次なる“しばり”を教えてください。
3つめのしばりプレイは、“防具が装備できない”です。でも、レベルをしっかり上げるなどの工夫をすれば、ちゃんとクリアーできます。しばりプレイについて補足をすると、「4つあるしばりプレイをすべてやらないと(プレイステーション4の)トロフィーがもらえないんじゃないか」と心配している人もいますが、しばりプレイはトロフィーに関係しないので、安心して遊んでください。ただ、すれちがい通信では、しばりプレイをしている人がわかるくらいの自慢はできるようにします。ちなみに、最後のしばりはまだ言えないですが、相当キツイし、システム側でしか用意できないものになっています。
イベント最後の堀井氏と齊藤氏の挨拶では、堀井氏から「プレイステーション4版、ニンテンドー3DS版ともに『DQXI』のマスターアップを終えました。発売を延期することはありませんので、安心してお待ちください」という、おめでたい報告も行われた。発売日までのあと1ヵ月と少しのあいだは、カウントダウンカーニバルなどで明らかにされる情報をチェックしながら、ワクワクして待つしかない!