『The Inpatient』新感覚のVRアドベンチャーを体験【E3 2017】

2017年6月13日~15日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2017”。ソニー・インタラクティブエンタテインメントブースに出展されていたプレイステーション VR用タイトル『The Inpatient』のプレイリポートをお届け。

●自分はいったい何者なのか? フラッシュバックする記憶から謎を解く

 2017年6月13日~15日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2017”。ソニー・インタラクティブエンタテインメントブースでは、プレイステーション VR用タイトル『The Inpatient』が出展されていたので、プレイした模様をお届けする。

 本作の開発を手掛けるのは、『Until Dawn(アンティル ドーン) -惨劇の山荘-』のSupermassive Games。そしてタイトルの“Inpatient”とは、入院患者を意味する。タイトル画面では“SANATORIUM(診療所)”の看板と、大きな建物が映し出された。
 どんな体験が待ち受けているのか、ドキドキしながらゲームスタートすると、記者は薄暗い部屋に座っていた。どうやら自分自身が車椅子に座った入院患者のようだが……周囲を見渡そうと、キョロキョロしてみると、車椅子の肘掛けに手首が固定されていることがわかる。おそらく、患者(=記者)が暴れたり逃げたりしないようにするための処置なのだろう。身動きが取れないままなので、部屋の様子を観察することにする。部屋の広さは12畳程度だろうか。部屋の右手奥には、何やら作業中の者が1名。しかし、暗くて具体的に何をしているのかまではわからない。左手にはドアがあり、そのドアを開けて、もうひとりの人影がこちらに近づいてきた。丸い眼鏡をかけた老人で、記者に「何か思い出せることはないか?」といった質問をしてきた。老人の表情からは、患者を労わっているのか、それとも怒っているのかは読み取れない。質問への回答方法は、左右を向くと回答の選択肢が現れ、ボタンを押すと決定するといったシンプルなもの。どちらの回答も選ばないと、何も答えなかったことになり、ストーリーが進行するようだ。

 いくつか質問に受け答えすると、視界が暗転。つぎの瞬間、記者は人がひとり立つのが精一杯の、狭い小部屋に立っていた。右の壁には小さいカレンダーがあり、目の前はスリット状の両開きの扉が閉まっている。格子から外の様子を観察すると、廊下を走り回るけたたましい足音が聴こえる。私は隠れているのだろうか? しばらくすると、廊下を走っていた男が格子扉の前で立ち止まり、こう叫んだ「彼を見つけたぞ!」扉を開けられた後、視界がフラッシュして再び暗転した。発見されてすぐに気絶させられたのだろうか?

 気がつくと、記者は再び車椅子に座り、老人の質問に答えていた。「何か思い出せたか?」といった質問に、「カレンダーがあった」と答える……といった具合で会話は続く。このように、自分の記憶を思い出していくことが目的のひとつのようだ。

 しばらく質問に答えていると、若い男が登場。彼に車椅子を押され、廊下を進んでいる。それにしてもこの廊下……何だか見覚えがある。ふと右側を見たら思い出した。「先ほどの記憶で隠れていた部屋がある!」意味がわからないまま車椅子を押されていると、また視界が暗転。つぎの瞬間、記者は病室にいた。

 記者が横になっているのはベッドの上。しかし、今度は拘束されておらず、先ほど車椅子を押していた眼鏡の男が記者の顔を覗き込んでいる。この病室のパートでは、ベッドから立ち上がり、窓の外に降る雪を眺めたり、部屋の中を調べて回ることができた。薄暗い病院や、自身が何者かわからない状況のためホラーテイストは強いものの、アドベンチャー色が強いゲームであることがわかってきた。部屋を調べ尽くし、男との会話もひと通り済ませたので、記者は再びベッドで横になることにした。

 すると薄暗い廊下のシーンに変わり……歩き出そうとすると目の前に謎の男が、まるで幽霊のように出現。記者は絶叫した。

 お化け屋敷のような怖さではなく、記憶を頼りに自身の正体を探る謎解き要素をメインに据えつつ、不意討ちのタイミングで脅かしに来る『The Inpatient』。PS VRで主人公になりきれる楽しさが感じられたので、ぜひ日本でも発売してほしい。