新たな王者が誕生!
2017年6月10日、東京のベルサール高田馬場にて、本格デジタルカードゲーム『シャドウバース』の頂点を決める、公式全国大会“RAGE vol.4 GRAND FINALS”が開催された。
本大会は東京、大阪で予選が行われ、そこで勝ち抜いた8人の選手たちが競い合う決勝トーナメント。トーナメントを勝ち抜き頂点をつかむべく、1日かけて熱い試合をくり広げた。
ステージのMCを務めるのは、百獣の王ことタレントの武井壮さん。ゲストMCにはアイドルの荒井レイラさんが担当した。実況席では、実況を『シャドバ』公式ライターのkuroebi氏、解説をサイゲームス・プロダクトマネージャーの森 慶太氏が担当。さらに、優木かなさん(アリサ役)、石上静香さん(エリカ役)、佐倉薫さん(イザベル役)、植田佳奈さん(千年妖狐・ユエル役)といった出演声優陣もゲスト解説として出演し、会場を盛り上げていた。
会場ではメインステージの試合以外にも、サイドイベントを実施。勝利すればリアルプロモーションカードがゲットできる4人制のミニトーナメントや、コスプレイヤーと記念撮影ができるフォトブース、もこうさん&maguroheadさんとバトルができる対戦コーナーなどが用意されていた。
なお、決勝大会のルールは、3クラス別々のデッキを用意して、3本先取(Bo5)した選手が勝利となる。また、1度勝利したクラスは、その試合中は使用できない。そのため、純粋なプレイングだけでなく、どのクラスを選んでいくのか、どのデッキを相手にぶつけていくのかも重要なポイントとなっている。
午前から夕方までくり広げられた決勝大会も、ついにラストバトルへ突入。決勝に勝ち進んだのは、SOS選手(ドラゴン、ネクロマンサー、ヴァンパイア)と、Enju選手(ドラゴン、ネクロマンサー、ヴァンパイア)。どちらも同じクラスを使い、大阪予選を勝ち抜いた両選手が決勝で対決することとなった。
第1試合は、SOS選手がドラゴン、Enju選手がヴァンパイアを選択。ヴァンパイアは、自身のリーダーの体力が10まで減ると、ヴァンパイアの特性である“復讐”状態に入り、強力な効果を発揮できる。その特性を最大限に活かして攻め立てるデッキを使うEnju選手は、序盤から自身のリーダーの体力を削りながら、ジワリジワリとSOS選手を攻撃していく。これに対し、PP最大値を増やし、対戦相手よりも早くコストの高い強力なフォロワーをくり出していくドラゴンデッキを使うSOS選手は、“ゼウス”や“ウロボロス”といった主力フォロワーでガンガン攻めることに成功し、SOS選手がまずは1勝を獲得。
第2試合では、お互いにフォロワーの展開力と持続力に優れた、ネクロマンサーを選択。SOS選手は初手の段階から、ネクロマンサーの理想的なカードを引き当て、序盤を圧倒。さらに、すべてのドローが、盤面を制圧するのに最適なカードばかり。隙のない、完璧な試合運びとなり、そのままSOS選手が優勝に王手をかける。
しかし、Enju選手もこのままでは終わらない。続く第3試合は、SOS選手の最後のクラス・ヴァンパイアに、Enju選手がネクロマンサーで挑む。序盤早々に“復讐”状態に入り、Enju選手の体力を削っていくSOS選手。だが、中盤から形勢は逆転。大量展開されたフォロワーをSOS選手は処理しきれず、Enju選手が勝利。
そして第4試合は、Enju選手はドラゴンを選択。やはりSOS選手は、序盤から“復讐”状態になり、つぎつぎとEnju選手の体力を奪っていく。防戦一方となりながらも、なんとか体力を回復しながら、反撃を狙うEnju選手は、後半に“イスラーフィール”の全体攻撃で盤面をこじ開ける。フォロワーを複数展開し対処するものの、Enju選手がつぎにくり出したのは盤面のカードをすべて除去する“バハムート”。SOS選手は打つ手なしの状態となり、これでEnju選手が2勝目を獲得。勝負は2対2の、最終戦までもつれこむ。
最終試合は、ヴァンパイア対決に。序盤からお互いに、いつ“復讐”に入るのか、相手を“復讐”状態にしていいのかと、ジワリジワリとけん制しあう緊張感の溢れる戦いをくり広げる。つばぜり合いに苦しくなったSOS選手はいよいよ、“復讐”状態に入るのだが、その隙をEnju選手は見逃さなかった。場に残ったフォロワーの攻撃力と、フォロワー“ブラッドウルフ”、スペル“デモンストライク”でSOS選手の体力を一気に奪う! この速攻により、“RAGE vol.4 GRAND FINALS”の王者は、Enju選手に決定!!
優勝したEnju選手は、「ホンマにうれしいです! 一生分の運を使い切りました!」と、喜びを噛みしめる。Enju選手には、“RAGE”主催のCyberZ取締役・大友真吾氏より、優勝賞金400万円と、副賞のタグ・ホイヤーのスマートウォッチが贈呈された。
イベントの終わりには、各出演者たちからのコメントが披露されたほか、『シャドバ』のプロデューサーを務める、木村唯人氏が登壇し、出場選手たちに労いの言葉を送った。
さらに、大友氏より、『シャドバ』第5弾カードパック“ワンダーランド・ドリームズ”をサブタイトルにした、“RAGE vol.5”を開催宣言! 2017年8月12日、13日に、OMMホールにて大阪予選が開催され、2017年に8月19日、20日に東京ビッグサイトにて東京予選が行われる。決勝大会は9月17日、または9月18日を予定しているとのことだ。また、“RAGE vol.6”も10月より開催されるほか、12月には世界各国のトッププレイヤーを集結させた、大規模な大会も開催されるとのことだ。
Enju選手にインタビュー!
試合終了直後には、選手たちのフォトセッションのほか、Enju選手への囲みインタビューが行われた。
――優勝おめでとうございます! 本大会で、いちばん印象に残っているシーンはどこですか?
Enju選手 決勝の最後で、“デモンストライク”を決めた瞬間です。このカードはヴァンパイアのデッキにはあまり採用されないのですが、僕はこのカードの可能性を信じて、今回のデッキに投入していたんです。それが決め手になったのでうれしかったですし、自分を信じて本当によかったです。
――これから、ま選手(“RAGE vol.3”王者)、ふぇぐ選手(“ファミ通CUP2017”王者)と肩を並べるような存在になると思いますが、どんなお気持ちですか?
Enju選手 僕は有名プレイヤーではないですし、Twitterもやっていないので、まだそういった実感は沸かないですね。ですが、これからは積極的に『シャドウバース』を盛り上げられるような活動をしていきたいです。これを機会に、Twitterを始めてみようかと思います。
――約11時間にも及ぶ決勝大会でしたが、疲れなどは影響しましたか?
Enju選手 じつはそんなに疲れませんでした。ひとつのことに長時間集中するのが、僕は得意なんですよ。ですので、そういった疲労はありませんでした。ですが、正直昨晩は、緊張で30分くらいしか寝れなかったです(笑)。そのコンディションの中で、ここまで戦い抜くのはたいへんでした。
――では、Enju選手にとって『シャドウバース』の魅力とはなんですか?
Enju選手 強いと言われているリーダーは存在しますが、決勝大会に進出した選手たちのデッキがそれぞれ違うように、使い手よってそこにプレイヤーの個性が出るんです。そういった点の小さなポイントもプレイングにつながったりと、差が生まれるのが本当におもしろいですね。
――最後にはつぎの大会も発表されましたが、今後も大会には参加されますか?
Enju選手 もちろんです。オフライン大会は“RAGE vol.5”が初めてでしたが、これからは積極的に参加していきたいですね。
――それでは最後に、メッセージをお願いします!
Enju選手 つぎの大会では、2連覇を目指します!