【ネタバレ注意】『大逆転裁判2』体験会リポート! 演出や物語の仕掛けにグイグイ引き込まれる

『大逆転裁判2』を体験した記者によるプレイリポートを2回に分けて掲載。まずは第2話をプレイした模様をお届け。

●第2話のプレイの模様をちょっとだけ紹介

 2017年6月2日、『大逆転裁判2』のメディア向け体験会が行われた。8月3日のゲーム発売に先駆け、序盤のプレイインプレッションを、2回に分けてお届けしよう。なお、ネタバレを含むのでここから先を読む方は“お覚悟”を……。もちろん、核心に迫る部分は伏せてあるので、怖がらずにご覧いただきたい。それでは、プレイインプレッション前編をどうぞ。


●【一喜一憂】夏目漱石が止まらない【半死半生】

 第2話“下宿の幽霊事件”では、夏目漱石が暮らす下宿で起こった出来事が描かれる。時系列で言うと、前作の第4話“吾輩と霧の夜の冒險”にて漱石が無罪判決となった翌日になる。つまり、漱石は立て続けに事件に巻き込まれてしまったのだ。龍ノ介が回想する形で、前作の振り返りが入るのがありがたい。


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 物語は、聖バーソロミュー病院(※1)の一室から始まる。前作第4話の被害者が回復したとの報せを受け、成歩堂龍ノ介と、御琴羽寿沙都が見舞いに駆けつけたのだ。ちなみに、このとき朝の5:30。ホームズが自分だけ早朝に呼び出されるのが癪だったらしく、ふたりも巻き添えにしたようだ。

(※1 実際にロンドンにある病院で、シャーロック・ホームズの原作小説ではホームズとワトソンが出会った記念すべき場所)

 被害者の女性は、ソーンダイク美術学校(※2)の生徒で画家のタマゴ、ビリジアン・グリーン嬢。名前が表すように緑色の服で、卵のような体型をしている。思いのほか、後ろ向きな性格だ。

(※2 ソーンダイクというと、オースティン・フリーマンの推理小説『ソーンダイク博士』が思い浮かぶが……?)


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 彼女の話を聞いていると、ホームズが早速スルドイ指摘をする。ミス・グリーンの住まいはブリスクトン通にあるというのに、刺傷されたのはそこからかなり離れたブライヤーロード。そのことで言い淀んだ彼女が、首に下げたカギのペンダントを握り締めたのが印象的だった。

 そんなところへ突如、病室にやってきた警官づてに漱石のメッセージが伝えられる。急いで彼の下宿を尋ねると、うなだれる漱石とグレグソン刑事、そしてテーブルに伏した死体という光景が飛び込んできた。


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 漱石たちに事情を尋ねると、被害者は下宿の1階に住む男性で、朝食の時間になっても姿を現さないので様子を見に行ったところ、倒れていたのだとか。


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 そうこうして話を聞いているうち、ホームズが画面の端でなにやらアピールを始めた。ゲーム中の時間にして、現場到着から5分ほどしか経っていないのに、彼にはもう真相がわかってしまったらしい。

 ここでホームズによる“論理と推理の実験劇場”が開始。彼の着眼点を追う形でカメラアングルがドラマチックに動く。前作よりもさらにスタイリッシュになっていて、まさに劇場のよう。


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 披露された推理では、被害者はセッケンを食べて中毒死したとの見立てだが……。龍ノ介とスサトは、この推理を検討することに。まず、グルリと視点を変えて被害者の周辺を見回してみる。すると新たな証拠を発見できた。ちょっとした宝探しのようで、なんだかうれしい。


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 余談だが、このときの会話で、ホームズはセッケンを食べたことがある、と聞いて衝撃だった。でも、ホームズなら食べていてもおかしくない、そんな風にも思えた。ホームズの言動やアクションから、奇人っぷりがビシビシ伝わってくる。

 そうしてホームズの推理を整えていくと、側にいた漱石がガタガタと震え出した。彼が容疑者として浮上したからだ。

 このとき、昨日の裁判が終わった後の漱石の足取りを追う場面があったが、彼のお得意のポージングが炸裂。しかも連続で! なんて演出! もう噴き出さずにはいられなかった。探偵パート随一の見どころと言っても過言ではないと思う。

 そんなこんなで、漱石はまたもや逮捕されてしまった。


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 ここで一旦、探偵パートを中断し、法廷パートへと移ることに。


●ロミオとジュリエット、どっちが強い? 混迷する倫敦大法廷

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 いよいよ漱石の裁判が開廷。対するバンジークス検事から、挨拶がわりの牽制が入る。彼の「覚悟」という言葉に、サブタイトルが思い起こされた。


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 今回の陪審員の顔ぶれを見ると、前作でも登場したメンツが揃っている。これは、漱石が前回の公判からわずか2日後に逮捕されたことを受け、陪審員に「あの無罪判決でよかったのか」と、いま1度考えてもらうために、なるべく同じメンバーを揃えたのだとか。


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 本作では陪審員の描写も強化されているように感じた。ザワザワと囁き合ったり、証人に好印象を抱いてニッコリしたり……。法廷の空気や“流れ”がよりハッキリと伝わってくる。


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 冒頭弁論の後、まずはグレグソン刑事と漱石へ尋問することに。漱石が言うには、昨日被害者の部屋を訪れたのは、シェークスピアについて論じるためだったとか。


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 論点は、なんと「ロミオとジュリエット、どっちが強い?」だった。しかも、ふたりで実践してみたらしい。被害者の部屋には演劇の衣装がたくさんあることから、被害者はロミオに、漱石はジュリエットに扮して戦ったようだ。レスリングのグレコローマンスタイルで……。結果、ジュリエットが勝ったらしい。漱石はあんまり強そうに見えないけれど。この話には龍ノ介も唖然。


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 バンジークス検事の弁で一時、危うくなるも、龍ノ介が証言のムジュンをついたことで、審理は続行。スサトが証拠品の確認を促してくれたりと、さりげない誘導があるのが助かる。


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 バンジークス検事は新たな証人を呼ぶ。デカーゴ・ミターマンは、アルタモントガス(※3)の職員で、あることを目撃したのだとか……。

(※3 アルタモントは、ホームズの原作小説にて、ホームズが使っていた偽名)


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 このミターマン、すごいアゴの持ち主で、早速「アゴの若者」と呼ばれていた。アゴを撫でる仕草も印象的だった。


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 ミターマンを見て、スサトが昨日、漱石の下宿前で彼を見かけたことを思い出す。前作にも彼が出てくるシーンが描かれていたのだが、ここへきてその伏線がようやく結びついた。ミターマンはあのとき、窓から下宿の中を伺っていたらしい。窓は、窓税対策のため塞がれていたが、レンガのスキマから見えるのだとか……。


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 そんな怪しいミターマンを追求しようというところで、時間がきてしまいプレイは終了となった。やはり、あっという間に感じる。

 今回の法廷パートでは、これまでにない物語の仕掛けがあり、これには本当に驚いた。まだ結末はわからないが、あれこれと予想が膨らみ、続きをプレイするのが楽しみで仕方がない!


●見どころたっぷりな大逆転裁判ダイジェスト劇場が6月9日に公開

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 前作『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』を解説する、“大逆転裁判ダイジェスト劇場”が2017年6月9日に公式サイトで公開予定。亜双義と龍ノ介の掛け合いで楽しく振り返れる動画となっている。シナリオは巧舟氏書き下ろし。『逆転裁判2』を思い起こされる演出もあるので、ファンは必見だ。


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●江城プロデューサーに聞く!

 本作のプロデューサー・江城元秀氏にインタビュー。気になるアレコレを聞いた。


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■前作からの進化した点は?
江城 共同推理などのカメラワークのスピード感は、前作から大きくシェイプアップしています。共同推理は前作で初めて搭載されたシステムだったので、スタッフも手探りな部分があったのですが、そこからテンポ感をよくしつつ、メリハリのある凝ったカメラワークにすることで、リズムよく見られ、かつ遊びやすくなりました。

■シナリオについて
江城 内容は自信を持ってお届けできるものになったと考えています。前作に残した謎はすべて回収するということで開発を進めてきましたので、きっとスッキリするはずです。もし謎が残っていたら、巧舟をやっつけます(笑)。

■キャラクターモデルによるアニメーション
江城 今回は、セルのアニメは採用しておらず、できる限りゲーム中のモデルを使って物語をお見せしています。キャラクターの動きにはモーションキャプチャーを取り入れています。先日公開した、タップダンスのモーションもそうですね。たぶん、巧舟の気が変わらなければ、あの動きが使われているはずです。証人の動きにもモーションキャプチャーを使っていますよ。

■早送り機能
江城 前作でもセリフの早送り機能はあったんですが、モーション自体はカットしていたのでパタパタ切り替わっていたんです。それが見た目に美しくないということで、内部的な処理を速くすることにより、モーションのつながりが滑らかになるように改良しました。

■前作プレイは必須か?
江城 基本的には前作を遊んでいただいたほうが、より深く世界観が理解できて楽しめるのですが、『2』からスタートしていただいても、ゲームとしてしっかりおもしろくなるように作られています。もしまだプレイされていなければ、2作品がパックになった『大逆転裁判1&2 限定版 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-』がおすすめです。

■新しい陪審員はどれくらいいる?
江城 第3話以降は、新しい陪審員がけっこう出てきますよ。見たことあるなあというキャラクターばかりという印象ではないです。第2話は天丼的な、漱石が1度無罪になって、また捕まってるの!? っていうのをやりたかったので、陪審員もワザと前回と揃えつつ、キーポイントの人物だけは変えています。そういった意味でも、前作をやっていただくとより楽しめるかと思います。



 次回(2017年6月16日公開予定)は、第3話・科学実験爆発事件のプレイリポートをお届け! お楽しみに。




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※画面は開発中のものです。