“日本おもちゃ大賞2017”が決定 各部門で大賞に輝いたおもちゃは?

2017年5月30日、“東京おもちゃショー2017”記者発表会と、“日本おもちゃ大賞2017”授賞式が開催された。その模様をリポートする。

●“東京おもちゃショー2017”では、約35000点のおもちゃがショーに集結!

 2017年6月1日から4日まで、東京ビッグサイトで行われる“東京おもちゃショー2017”の記者発表会と、優秀なおもちゃ商品を表彰する“日本おもちゃ大賞2017”の授賞式が、5月30日に東京国際フォーラムにて開催された。その模様をリポートする。

 “東京おもちゃショー2017”の記者発表会では、まずは日本玩具協会会長の富山幹太郎氏が、主催者代表として登壇。あいさつを述べたのち、第10回となる今年の“東京おもちゃショー2017”の開催概要を簡単に説明した。開催期間は6月1日から4日までの4日間で、会場は東京ビッグサイトの東1~3ホール。出展社は153社、1071小間で、約35000点のおもちゃが展示される予定だ。

▲記者発表会は、日本玩具協会会長の富山氏のあいさつでスタート。

 続いては、同協会の見本市委員会委員長である戸所正信氏がステージに登場。スライド画面により、さらに詳しく“東京おもちゃショー2017”の内容が説明された。ここでは過去の入場者推移も発表され、ここ数年順調に増えており、今回も昨年同様に16万人の来場を目指すという目標も語られた。

▲“東京おもちゃショー2017”の実施内容を説明した戸所氏。

▲2013年以降、来場者数はずっと右肩上がりという状況だ。

▲会場レイアウトや、昨年のブース風景なども紹介された。

 同協会の見本市委員会専門委員・伊吹文昭氏が、引き続き、おもちゃ業界の市場動向や最近のトレンドなどを紹介した。それによると、2016年度の玩具の国内市場規模は8031億円。前年度比100.3%で、3年連続8000億円超えという結果になった。大きな伸びを示した分野は、ぬいぐるみ、女児玩具、トレーディングカードゲームなどだ。

▲伊吹氏は、玩具市場規模の概況や、商品動向などを解説。

 また、“東京おもちゃショー2017”の見どころについて伊吹氏は、『ベイブレードバースト』、『妖怪ウオッチ』、『スナックワールド』を“期待の3大新IP”と指摘。また『仮面ライダー』などの定番IPについても触れ、注目ブランドに対する期待を述べた。さらにキーワードとして、“新技術や新提案”、“メイキング”、“コミュニケーション”という3点を挙げ、ここにスポットを当てた商品が今年は目立つのでは、との予想を語った。

▲人気IPや注目キーワードが大きな見どころとなりそうだ。

●各部門のトップ1商品が決定!

 “東京おもちゃショー2017”記者発表会のあとは、少しインターバルを置いたのち、“日本おもちゃ大賞2017”授賞式となった。まずは日本玩具協会の日本おもちゃ大賞実行委員会実行委員長・奥山巖氏がステージに登場。審査の流れなど、概要を説明した。
 今回の応募総数は42社、335点で、審査は3段階で実施された。第1次審査では、専門的な知見を要する共遊玩具部門を除いた主要6部門で、10商品を選定。第2次審査では、別途選定された共遊玩具部門を含めて、7部門合計で35商品が決定した。そして5月10日に行われた第3次審査では、各メーカー担当のプレゼンテーションなども踏まえながら、審査委員が商品を実際に手にしたのちに投票。大賞商品が決定することとなった。

▲奥山氏により、概要や審査の工程などが説明された。

 奥山氏の概要説明に続いては、さっそく各部門の大賞の授賞式に。ステージには大賞商品を手掛けた部署の代表者が登壇し、表彰状と記念の盾を受け取ったのち、喜びのコメントを述べた。以下に各部門の大賞商品と、登壇者のコメントを抜粋して紹介する。

▲表彰状は富山氏が、そして盾は審査委員長の北原照久氏が贈呈。

◇ボーイズ・トイ部門 大賞
 ベイブレードバースト新シリーズ(タカラトミー)

登壇者コメント
シリーズで1000万個を突破していまして、小学生男児がひとり3個持っている計算になります。日本もさることながら、アジアや北米での展開も始まっています。今年の目標は、この『ベイブレードバースト』で、世界大会を開くことで、世界中の子供たちをワクワクさせていきたいと思っています。

◇ガールズ・トイ部門 大賞
 ラブあみボンボンメーカー(アガツマ)

登壇者コメント:
いま人気のある、ボンボンとタッセルが作れる商品です。開発上で課題は多くありましたが、試行錯誤のうえ完成させることができました。素材も毛糸のほかに幅広くすることで、女の子が思わずたくさんの作品を作りたくなるような商品に仕上がっております。多くの方に楽しんでもらえればと思います。

◇コミュニケーション・トイ部門 大賞
 地球まるごとすごろく(メガハウス)

登壇者コメント:
子どもたちが遊んでいるなかで、地球一周の旅をしているような気分になれるような商品を目指して開発してまいりました。現状の形に至るまでに、上から吊るすとかさまざまに試作して、この形になりました。まだ発売前で開発を進めているのですが、世に出して子どもたちに楽しんでいただけるよう、がんばっています。

◇エデュケーショナル・トイ部門 大賞
 にほんご えいご 二語文も! アンパンマン おしゃべりいっぱい! ことばずかんSuperDX(セガトイズ)

登壇者コメント:
自分は当初、大幅なリニューアルとなるこの商品の発売には反対でした。でも「NO.1商品だからこそ、お客様の期待をさらに超えよう」との上司の言葉を受けて、行きついたテーマが二語文でした。社内・社外、みなさんの力を借りながら、ようやく形にできました。ホッといている反面、これからもいい商品を開発していかなければと思っています。

◇共遊玩具部門 大賞
 くみたてDIY はしるぞっ! ねじねじアンパンマンごう(セガトイズ)

登壇者コメント:
お子様がなかなか手にできない、工具を使って遊べる商品です。企画や設計・開発に、ママやパパである人もたくさん携わっています。共遊玩具は、障害がある子供もない子供も、ともに遊べるおもちゃです。誰もが楽しく遊べるように、ママたちやパパたちが、気持ちを込めてこの商品を作りました。

◇イノベイティブ・トイ部門 大賞
 蒸気がシュッシュッ! トーマスセット

登壇者コメント:
お子様にもっともっと楽しんでもらうべく、おしゃべり機能や、給水機能を付けました。実現するには開発メンバーにも無理をいい、特許も取得できました。みんなで取った賞だと思います。プラレールのトーマスは25周年を迎えまして、今年はほかにもいろいろな商品を出す予定ですので、よろしくお願いします。

◇ハイターゲット・トイ部門 大賞
 FORMANIA EX【フォルマニアEX】ν(ニュー)ガンダム(バンダイ)

登壇者コメント:
細部まで作り込んだ高い造形力、それを活かす彩色や金属パーツ、さらにそれを際立たせるライトアップ、この3つが合わさって高い評価をいただいています。国内だけでなく、全世界からお褒めの言葉をいただいております。今後もニューガンダムを皮切りに、続々と商品展開をしたいと思っています。

◇前年度ヒット・セールス賞
 変身ベルトDX ゲーマドライバー(バンダイ)

登壇者コメント:
変身ベルトという毎年の枠組みのなか、新しい価値観や楽しさを提供できるように、開発にはげんでいます。今年のテーマはテレビゲームで、ゲームソフトに見立てたアイテムの装着の楽しさが、大賞という結果につながったのかと思います。これからもおもちゃを通じての楽しいひととき、未来にまで残る楽しい思い出を提供していきたいです。

◇特別賞
 リカちゃん(タカラトミー)/メルちゃん(パイロットインキ)

登壇者コメント(リカちゃん):
50周年という節目に大きな賞をいただき、ありがとうございます。これからもリカちゃんは子供たちの夢を形にしながら、時代に沿った商品開発をしていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いいたします。

登壇者コメント(メルちゃん):
パイロットインキは筆記具の開発をしている会社ですが、そのインクの技術を応用しまして、お風呂に入ると色が変わる人形ということでメルちゃんが発売されました。それがいまでは、多くの子どもに長く愛される存在となっています。これからも優しさを忘れず、シリーズの開発を続けていきたいと思っています。

 各部門の表彰が終わったのち、審査委員長を務めた北原氏が総評を語り、「ぜひこの商品を、おもちゃショーでもご覧ください」とのコメント授賞式を締めくくった。その後、フォトセッションとなり、イベントは無事に幕となった。