アークシステムワークスの最新格闘ゲーム『GUILTY GEAR Xrd REV 2(ギルティギア イグザード レヴ ツー) 』の発売に先駆けて、2017年5月12日~13日、東京都豊洲の劇場“ユナイテッド・シネマ豊洲”にて、『ギルティギア イグザード レベレーター』(以下、『GGXrdR』)のストーリーモード上映会が実施された。4時間に渡る重厚なストーリーや、開発陣のトークショーなどが楽しまれた現地の模様をリポートする。

『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(ギルティギア イグザード レベレーター)』のストーリーモードを劇場で鑑賞! オールナイト上映会リポート_02
『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(ギルティギア イグザード レベレーター)』のストーリーモードを劇場で鑑賞! オールナイト上映会リポート_03

 本イベントは、アークシステムワークスの対戦格闘ゲーム『GGXrdR』に収録された“ストーリーモード”を大画面の劇場で鑑賞するという趣向の催しだ。
 同作は格闘ゲームとしてのおもしろさもさることながら、3Dモデルを用いた美麗グラフィックで表現される魅力的なキャラたちや、独特な世界観、練り込まれたストーリーに注力。作中では主人公の“生体兵器GEAR”ソルを中心に、無限エネルギーの法力、一大国家の首都を襲う謎の軍団、現存人類に関わる陰謀などをめぐる壮大な物語が展開される。プレイステーション3版とプレイステーション4版の同作には、その物語が数時間にも及ぶストーリーモードとして収録。まるで長編映画のように楽しむことができ、ファンの間で非常に人気が高いコンテンツとなっている。今回はアークシステムワークスがそんなファンたちの強い要望を受け、劇場での上映会を実現する運びとなった。

 当日の現地には物販コーナーが設置され、グッズの販売や見本品の展示が実施。開場前には300名以上の来場者が訪れ、賑わいを見せていた。

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▲シューズ、カードケース、バッグなどの関連商品は見本品を展示。5月中旬から販売予定とのことだ。
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▲アクリルキーホルダー、フォトフレーム&キャラクターブロマイド、額入りイラストが現地で販売。

 12日の22時30分、いよいよ開演すると開発陣のトークショーからスタート。ステージにはアークシステムワークスの片野旭氏、『ギルティギア』シリーズのゼネラルディレクター・石渡太輔氏、アート/ストーリー/演出などを手掛けた坂村英彦氏が登壇した。

 ショーは片野氏がMCを担当し、ストーリーモードで重要な役割を担当した石渡氏と坂村氏に話を聞くというスタンスで進行。
 冒頭では、ストーリーモードでのキャラの動きの部分のスクリプトは石渡氏と坂村氏のふたりが大半を担当した旨がトーク。最初は3Dグラフィックでの紙芝居をやれればと計画していたが、制作が進むに連れて内容がどんどんエスカレートし、結局現状のアニメ調になっていったと話していた。一部スクリプトを担当した片野氏は自身の苦労話を披露。ある場面に会話調の“板”を置くスクリプトを制作したのだが途中からの路線変更によりその板が破棄となったことを話し、「俺の作業は何だったんだ(笑)」とコメントして会場を沸かせていた。

 お次はストーリーモードで印象深い思い出の話題に。
 石渡氏はほぼ全てのボイス収録現場に足を運んだと話し、その中でも特に“聖皇アリエルス”を演じた皆川純子さんの演技が印象深いとのこと。収録にあたり、石渡氏が皆川さんに「吹き替えのような壊れ方をしてほしい」という旨を伝えたところ、皆川さんは台本を置いて読まずに演技を披露。アリエルスは本編でも重要なキャラなこともあり、その件が強く心に残っているとコメントしていた。
 坂村氏は、ストーリーモードで活躍するキャラが登場する『ギルティギア』のLINEスタンプに言及。現在扱われている同LINEスタンプのセリフはほぼ坂村氏が考案したことを明らかにし、その中で特にジャパニーズが苦しい顔をしているスタンプが思い出深いとトーク。面白いスタンプが揃っているので、是非ダウンロードして欲しいと話していた。なお同LINEスタンプでは、レオの笑顔スタンプが他の追随を許さないほどのぶっちぎりで使用率No1とのことだ。

 トークショーの最後には締めの挨拶。“4時間に渡る長編ですが、最後まで楽しんで欲しい”との旨が語られ、ストーリーモードの上演に移行した。

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写真左より片野氏、石渡氏、坂村氏。

 上演されるストーリーモードは、既に全編を見たことがある人でもそのまま楽しめるように4時間に収められた特別編集版。2時間経過で休憩を挟む二部構成となっていた。場内はポップコーンやドリンクが持ち込み自由。売店で購入できるポップコーンや無料配布されたドリンクと共に上映が楽しまれた。
 大画面に映されたストーリーモードは想像通りの大迫力。特に激しく動くバトルシーンは、アクション映画を見ているときと同様の高揚感を感じさせた。加えて音響が素晴らしく、『ギルティギア』シリーズのロック調BGMとの相性がバッチリ。アクションシーンでは荒々しく、落ち着いた場面では静かに奏でられるBGMが、モニタで鑑賞するストーリーモードとは異なった印象を与えていた。
 ストーリーモードのエンディングの後は、なんと次回作『ギルティギア イグザード レヴ ツー』のストーリーモードの一部と思われるシーンが上映。内容によると、ヴェノムの命に関わるエピソードが追加される模様。次回作ではさらなるストーリーの展開が期待できそうだ。
 以上で全プログラムが終了。13日の朝5時半過ぎ、すっかり明るくなった中で上映会はお開きとなった。