過去作のダウンロード販売なども好調

 2017年5月11日、スクウェア・エニックス・ホールディングスが、平成29年(2017年)3月期の決算短信を発表した。売上高は2568億2400万円(前年同期比20.0%増)、営業利益は312億9500万円(前年同期比20.3%増)、経常利益は311億2800万円(前年同期比22.9%増)。

 なお、完全子会社であるデンマーク法人IO INTERACTIVE A/Sについて、その事業から撤退する方針を決定し、48億9800万円を特別損失として計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は200億3900万円(前年同期比0.8%増)となった。

 ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント事業の売上高は1990億1600万円(前年同期比25.2%増)、営業利益は333億1000万円(前年同期比21.3%増)。家庭用ゲーム機向けタイトルにおいて、『ファイナルファンタジーXV』やPS4版『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』など、複数の大型新作を発売したほか、過去に発売したタイトルのダウンロード販売なども好調だったため、売上高・営業利益とも前年同期よりも大幅に増加した。

 スマートデバイス・PCブラウザ向けコンテンツでは、『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』、『星のドラゴンクエスト』、『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』など、従来のタイトル群が好調に推移した。

 アミューズメント事業では、『ガンスリンガー ストラトス3』、『ラブライブ! スクール アイドル フェスティバル ~after school ACTIVITY~』などのアミューズメント機器の販売が好調。また、効率的な店舗運営に努め、業績は堅調に推移。当事業における売上高は427億5700万円(前年同期比3.9%増)、営業利益は36億6900万円(前年同期比8.0%減)となった。

 次期については、事業環境の変化に伴い、売上・損益の変動も大きくなっていることを踏まえ、第2四半期連結累計期間の連結業績予想については開示していない。